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ソフトバンク・中村晃が二死からチームを勝利に導く逆転タイムリー!ディグプロ6月17日

 鷹のリードオフマンが二死から起死回生の逆転タイムリーを放ちました。
 今回は、6月17日に行われた6試合を振り返っていきます。
※以下一部敬称略、試合順は開始時刻順、同時刻の場合はスポナビ野球速報の表示順に。

巨人対楽天戦

東京ドーム

14:00プレイボール

スコア 巨人1-2楽天

スタメン
巨人        楽天
1 遊 坂本勇人  1 中 辰己
2 右 梶谷    2 三 伊藤裕
3 左 秋広    3 右 小郷
4 三 岡本和   4 二 浅村
5 中 丸     5 左 岡島
6 一 中田翔   6 捕 炭谷
7 捕 大城卓   7 一 阿部寿
8 二 吉川尚   8 遊 山﨑剛
9 投 グリフィン 9 投 早川

 巨人は中13日でグリフィン、楽天は中6日で早川が先発します。

 両先発若干ボールが真ん中に集まっていたものの、ピンチを迎えてからはそれを修正。コースギリギリのボールをしっかりと投じ、早川は二死満塁のピンチを、グリフィンは2度の二死一、二塁の場面を0点で凌ぎました。

 この我慢の投球に先に応えたのは、楽天・小郷でした。
 5回表、ピッチャー・早川の内野安打から二死一塁とした楽天は、打席に3番・小郷。前日にも2号ツーランを放っていたクラッチヒッターはグリフィンの低めのカットボールを捉えると、打球は悲鳴飛び交う右中間スタンドに飛び込む先制ツーランに。均衡を破った2試合連続弾に小郷は、

 「打ったのはカットボール。今日は絶対に勝ちたいと思います」

サンケイスポーツ 2023年6月17日 15:58配信の記事より一部抜粋。

 と、力強くコメントを残しました。

 援護をもらった楽天・早川は、6回に大城卓から一発を浴びたものの、失点は最小限にとどめ6回1失点で降板。
 僅かなリードを宋家豪-酒居-松井裕の勝ちパターンメンバーが守り抜き、楽天が1点差で勝利しました。

勝利投手 早川隆久(4勝4敗)
敗戦投手 グリフィン(4勝3敗)
セーブ 松井裕樹(1勝2敗13S)
本塁打
楽天:小郷裕哉3号ツーラン
巨人:大城卓三10号ソロ

巨人先発のグリフィン。1点を争う試合展開の中5回に痛恨のツーランを浴び、7回2失点で負け投手となりました。
楽天先発の早川。失点は大城卓のソロのみと、6回1失点の好投で4勝目を挙げました。
5回、二試合連続となる先制のツーランを放つ楽天・小郷。
6回、反撃の10号ソロを放つ巨人・大城卓。

ヤクルト対オリックス戦

明治神宮野球場

14:00プレイボール

スコア ヤクルト5-8オリックス

スタメン
ヤクルト      オリックス
1 中 山崎晃   1 右 佐野皓
2 二 山田哲   2 三 大城滉
3 左 青木    3 捕 森友
4 三 村上宗   4 一 頓宮
5 右 サンタナ  5 左 杉本
6 捕 中村悠   6 遊 紅林
7 一 J.オスナ 7 中 中川圭
8 遊 長岡    8 二 安達
9 投 石川雅   9 投 山下舜

 ヤクルトは中6日で石川雅、オリックスは中7日で山下舜が先発します。

 この試合は、梅雨の重たい空気をふき飛ばす花火大会になりました。
 まず、オリックスが初回に二死から森友の10号ソロで先制すると、2回には紅林にもソロが飛び出し、0-2と追加点を入れます。極めつけには、3回に頓宮にツーランが記録されるなど、この回だけで一挙4得点。ヤクルト先発・石川雅を3回6失点に沈めます。
 先制ソロを放った森友は、これで12球団からホームランを放ったことに。NPB史上43人目となる大記録弾を、

 「しっかりと捉えることができましたし、とにかく先制点になってくれて良かったです!」

中日スポーツ 2023年6月17日 14:43配信の記事より一部抜粋。

 と振り返りました。

 しかし、ヤクルトもすぐさま反撃。直後の3回裏に山田哲がツーランを放つと、二死一塁からサンタナもタイムリーを放って3得点。オリックスを追い上げます。
 ですが、オリックスとの差はなかなか埋まらず。3-6で迎えた6回にはヤクルトの3番手・石山がエラーと押し出しという後味の悪い形で2点を失い3-8に。

 オリックス先発・山下舜は5回3失点で降板すると、以降は比嘉-山田修-阿部翔-ワゲスパック-山﨑颯でバトンリレー。
 2点を失い、5-8で迎えた9回は山﨑颯が、ランナーを出しながらも最後は併殺で締め試合終了。
 オリックスが両軍計6本の空中戦を制し、三連勝を収めています。

勝利投手 山下舜平太(6勝1敗)
敗戦投手 石川雅規(2勝4敗)
セーブ 山﨑颯一郎(3S)
本塁打
オリックス:森友哉10号ソロ
      紅林弘太郎4号ソロ
      頓宮裕真6号ツーラン
ヤクルト:山田哲人8号ツーラン
     J.オスナ11号ソロ
     サンタナ7号ソロ

ヤクルト先発の石川雅。初回から被弾するなど3回6失点KOで敗戦しました。
オリックス先発の山下舜。5回3失点と粘りのピッチングでハーラートップタイの6勝目を挙げました。
1回、先制ソロを放つオリックス・森友。

DeNA対ロッテ戦

横浜スタジアム

14:00プレイボール

スコア DeNA10-1ロッテ

スタメン
DeNA    ロッテ
1 右 関根  1 中 藤原
2 中 蝦名  2 遊 友杉
3 左 佐野恵 3 二 中村奨吾
4 二 牧   4 一 山口航
5 三 宮﨑  5 左 角中
6 一 ソト  6 三 安田尚
7 捕 戸柱  7 右 岡
8 遊 京田  8 捕 佐藤都
9 投 大貫  9 投 カスティーヨ

 DeNAは中6日で大貫、ロッテは中8日でカスティーヨが先発します。

 この試合では、DeNAがマシンガン打線をロッテにお見舞いしました。
 0-0で迎えた3回、DeNAはヒットと2四死球で一死満塁のチャンスを迎えます。一打先制の場面で打席には佐野恵。その2球目、アウトローのチェンジアップに泳がされながらもセンターへ弾き返すと、打球は左中間を破る走者一掃のタイムリーツーベースに。均衡を破る一撃を佐野恵は、

 「打ったのはチェンジアップです。みんながつないでつくってくれたチャンスだったので、必ず自分のバットでかえすんだと強い気持ちを持って打席に入りました。先制することができうれしいです」

日刊スポーツ 2023年6月17日 15:39配信の記事より一部抜粋。

 と、嬉しそうに振り返りました。

 この後にも、牧にタイムリー、宮﨑にツーランが飛び出しこの回一挙6得点。ロッテ先発・カスティーヨを3回6失点で攻略しました。

 ロッテは5回にディレードスチールで1点を返したものの、7回には小沼が、8回には坂本光がDeNA打線の餌食となり計4失点。
 一方でDeNAの投手陣は、先発・大貫が6回1失点で降板後、三嶋-森原-坂本裕が無失点リレー。DeNAが11安打10得点の猛攻で勝利しました。

勝利投手 大貫晋一(3勝1敗)
敗戦投手 カスティーヨ(1勝2敗)

DeNA先発の大貫。6回1失点の好投で3勝目を挙げました。
ロッテ先発のカスティーヨ。3回に崩れ、3回6失点で2敗目を喫しました。
3回、先制の走者一掃タイムリーツーベースを放つDeNA・佐野恵。

中日対日本ハム戦

バンテリンドーム ナゴヤ

14:00プレイボール

スコア 中日3-6日本ハム

スタメン
中日       日本ハム
1 左 大島   1 二 加藤豪
2 二 村松   2 左 松本剛
3 中 岡林   3 遊 上川畑
4 右 細川成  4 右 万波
5 三 福永裕  5 一 A.マルティネス
6 一 ビシエド 6 三 清宮幸
7 捕 石橋   7 捕 伏見
8 遊 龍空   8 中 江越
9 投 松葉   9 投 伊藤大海

 中日、日本ハム共に中6日で松葉、伊藤大海が先発します。

 日本ハム先発・伊藤大海は初回にゴロの間に先制を許すと、2回にはスクイズで1点を失い、3回は細川成にタイムリーを許して3失点。序盤から1イニング1点ずつ取られる苦しい立ち上がりとなりました。
 しかし、ここから立ち直ると、高めに浮くボールをあえて利用し、7回まで被安打1、どの回も3人で守備を終えてみせました。

 すると、この好投に味方打線が動きます。
 伊藤大海自身のタイムリーで1点を返し3-1で迎えた6回、日本ハムは四球とヒットで一死一、二塁のチャンスを作ります。ピッチャーが2番手・藤嶋に代わったところで、打席にはA.マルティネス。3球目、釣り球が少し甘く入ってきたところを捉えると、打球はライトスタンドギリギリに入る逆転のスリーランに。
 古巣から放った貴重な一打を頼れる助っ人は、

 「ターニングポイントになると思って集中して打席に入った。最高の結果が出てよかった」

中日スポーツ 2023年6月17日 16:05配信の記事より一部抜粋。

 と振り返りました。

 3-4と1点リードに代わった日本ハムは、8回にも押し出しと併殺の間に得点を記録し、2点を追加。
 3点差で迎えた9回は田中正が登板し、二死二塁のピンチを招いたものの、最後は石川昂を三振に取りゲームセット。日本ハムが逆転勝利しています。
 なお、この試合で日本ハム・伊藤大海がプロ初ヒットを記録しました。

勝利投手 伊藤大海(3勝4敗)
敗戦投手 藤嶋健人(2敗)
セーブ 田中正義(1勝1敗11S)
本塁打
日本ハム:A.マルティネス9号スリーラン

中日先発の松葉。6回にピンチを作ってから降板し、6回途中3失点の内容も、勝ち負けは付きませんでした。
日本ハム先発の伊藤大海。プロ初ヒットを記録するなど、7回3失点の力投で3勝目を挙げました。
6回、逆転スリーランを放った日本ハム・A.マルティネス。
9回、5番手としてプロ初登板し、三者連続三振デビューを決めた中日・松山晋。

阪神対ソフトバンク戦

阪神甲子園球場

14:00プレイボール

スコア 阪神4-6ソフトバンク

スタメン
阪神       ソフトバンク
1 中 近本   1 一 中村晃
2 二 中野   2 遊 今宮
3 左 ノイジー 3 左 近藤健
4 一 大山   4 右 柳田
5 三 佐藤輝  5 二 牧原大
6 右 前川   6 三 栗原
7 捕 坂本誠  7 中 柳町
8 遊 木浪   8 捕 甲斐
9 投 大竹耕  9 投 石川柊

 阪神、ソフトバンク共に中6日で大竹耕、石川柊が先発します。

 ソフトバンク先発・石川柊は2回に一死一、三塁の場面で坂本誠にセーフティースクイズを起こされます。高めのストレートを当てられると、高くバウンドしたボールは三塁ランナー・大山を本塁で刺すことは叶わず。また、一塁もセーフとなり、ソフトバンクが奇襲で1点を失います。
 さらに4回には一死一、三塁でまたも坂本誠。すると今度は5球目を捉えられ、三塁線を抜けるタイムリーツーベースを浴びてしまいます。また近本にもタイムリーを許し、4-0と大きく差を広げられてしまいます。

 しかし、ここからソフトバンクの反撃が始まります。まず5回に甲斐のタイムリーで1点を返すと、7回には二死一塁の局面で代打・野村勇がツーランを放ち、4-3の1点差に。じわじわと阪神を追い詰めます。

 そして、1点ビハインドで迎えた9回。阪神の抑え・岩崎を嶺井がツーベースで捉え出塁すると、続く甲斐は四球を選びます。野村勇が倒れ二死一、二塁となりましたが、打席には中村晃。甲子園全体から「あと1球」コールが響く中、7球目を捉えた打球は逆転の2点タイムリーに。阪神ファンの大声援もものともしない一打でしたが、

 「難しい(球)とは思うけど、何とか。追い込まれたのが逆に良かったのかなと思う。コンパクトにいけた」。

西スポWEB 2023年6月17日 19:43配信の記事より一部抜粋。

 と、中村晃は至って冷静でした。
 2点リードで迎えた9回裏は、ソフトバンクの守護神・R.オスナが登板。安心の三者凡退で締め、ソフトバンクが劇的逆転勝利を収めました。

勝利投手 田浦文丸(1勝)
敗戦投手 岩崎優(2勝1敗10S)
セーブ R.オスナ(13S)
本塁打
ソフトバンク:野村勇1号ツーラン

阪神先発の大竹耕。勝てば12球団から勝利でしたが、6回1失点の好投実らず勝ち星を逃しました。
ソフトバンク先発の石川柊。4回途中4失点KOと打ち込まれたものの、味方の奮起で勝ち負けは付きませんでした。
4回、さらなるタイムリーを放つ阪神・坂本誠。
9回、二死から逆転タイムリーを放つソフトバンク・中村晃。

広島対西武戦

MAZDAZoom-Zoomスタジアム広島

14:00プレイボール

スコア 広島6-4西武

スタメン
広島      西武
1 右 野間  1 遊 源田
2 二 羽月  2 左 鈴木将
3 中 秋山翔 3 二 外崎
4 左 西川龍 4 一 渡部健
5 捕 坂倉  5 右 岸潤
6 三 田中広 6 三 マキノン
7 一 林晃  7 中 長谷川信
8 遊 矢野  8 捕 柘植
9 投 森下暢 9 投 髙橋光

 広島、西武共に中6日で森下暢、髙橋光が先発します。

 この試合では、鯉のベテランがチャンスでの勝負強さを発揮しました。

 広島は初回に一死二塁から秋山翔のタイムリーで1点を先制すると、4回には田中広が無死二塁からタイムリーツーベースを放ち追加点。
 さらにはなおも一死三塁の場面で、矢野が2ボール2ストライクからスクイズを敢行しましたが、これを空振り。しかしピッチャー・髙橋光のボールもワンバウンドして柘植が捕球できず。この間に三塁ランナー・田中広が生還し4点目。矢野にも振り逃げが成立するなど、今年の珍プレー好プレーで取り上げられそうな場面でした。

 さらに、4回にタイムリーツーベースを放った田中広は、次の打席でも躍動します。
 5回、西武の2番手・青山から無死二、三塁のチャンスを作った広島は、6番・田中広。4球目のスプリットを捉えると、打球は外野前進のセンターの頭を越える2点タイムリーツーベースに。

 「最低限、外野フライ(を打とう)と。風にも乗ってあそこまで飛んでくれた。結果オーライだと思います」。

デイリー 2023年6月18日 6:00配信の記事より一部抜粋。

 と、職人のような振り返りをしました。

 広島はこのあと森下暢が6回に2点を、森浦が7回に2点を失ったものの、6-4となっても2点のリードは守り切りゲームセット。
 広島が12安打6得点で打ち勝ちました。

勝利投手 森下暢仁(3勝1敗)
敗戦投手 髙橋光成(4勝5敗)
セーブ 矢崎拓也(4勝9S)

広島先発の森下暢。6回96球を投げ2失点の好投で3勝目を挙げました。
西武先発の髙橋光。4回を投げ被安打7、4失点とらしくない成績で5敗目を喫しました。
4回、タイムリーを放ち塁上で手を叩く広島・田中広。
この試合でプロ初の猛打賞を記録した西武・渡部健。

順位表

パリーグ
順位 チーム名   勝利-敗戦-引分  G差
1位 ロッテ    32-23- 4 ---
2位 オリックス  36-26- 2 -0.5
3位 ソフトバンク 33-25- 2 0.5
4位 日本ハム   29-35- 0 7.5
5位 楽天     25-33- 1 8.5
6位 西武     24-38- 1 11.5

セリーグ
順位 チーム名   勝利-敗戦-引分  G差
1位 阪神     38-23- 2 ---
2位 DeNA   34-25- 1 3.0
3位 巨人     34-30- 0 5.5
4位 広島     33-30- 0 6.0
5位 ヤクルト   23-38- 2 15.0
5位 中日     23-38- 1 15.0

まとめ

 交流戦最終盤でパリーグが巻き返しを見せ、4勝で勝ち越す日が増えたことから、セリーグ49勝2分、パリーグ48勝2分ととても競っています。特にソフトバンクや楽天、日本ハムの快進撃は凄まじく、パリーグのAクラスでは-0.5ゲーム差が発生するなどとても面白い事態になっています。
 18日の試合でほとんどのチームが交流戦最終戦を迎えますが、果たして最後に勝ち越すのはどちらのリーグなのでしょうか。
 最後までお読みいただきありがとうございました。

出典・画像引用元

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