チームを救え!新外国人のベースボールレジュメ〜その29〜
今季からNPBで新しくプレーする外国人を紹介する、「チームを救え!新外国人のベースボールレジュメ」。第二十九回は突如ハマに現れた強打の一塁手です。
名前:マイク・フォード
生年月日:1992年7月4日(32歳)
出身:アメリカ合衆国・ニュージャージー州
マイク・フォード選手はアメリカ合衆国出身の内野手で、右投左打、身長は183センチ、体重は102キロと大柄な選手です。
一塁専と言っても差し支えないフォード選手はメジャー通算で37本のホームランを放っており、通算打率は.205ながら強打を誇っています。
2012年に20歳だったフォード選手はドラフト外でニューヨーク・ヤンキースと契約してプロ入りしましたが、同年と翌2013年までは大学の野球リーグでプレーを続け、投手と一塁手の二刀流で活躍しました。
2013年にA-級でデビューすると、A級、A+級と徐々に活躍する場所のレベルを上げていき、2017年にはAA級とAAA級でプレーするまでになりました。
すると同年オフ、ルール・ファイブ・ドラフトによってシアトル・マリナーズに指名され移籍しましたが、2018年3月には規約によりマリナーズから返却されニューヨーク・ヤンキースに復帰します。
その後もヤンキース傘下のマイナーチームでプレーを続けていると、2019年でした。
この年は開幕をAAA級で迎えたものの、4月16日に契約を結ぶとついに同18日にメジャーデビュー。初年度から一塁手として50試合に出場し打率.259、12本塁打、25打点という結果を残します。さらに敗戦処理として1試合マウンドにも上がりました。
しかし、2020年はコロナによる60試合制で29試合の出場にとどまると、21年はさらに機会を減らし22試合の出場。6月中旬にトレードでタンパベイ・レイズへ移籍すると、8月下旬には今度はワシントン・ナショナルズへ。
その後もフォード選手のたらい回し状態は終わらず、翌22年は春のキャンプからシアトル・マリナーズと正式に契約を結ぶと、4月末には金銭トレードでサンフランシスコ・ジャイアンツへ移籍。5月には再びシアトル・マリナーズに復帰すると6月にはアトランタ・ブレーブスへ。しかしここでも8月に自由契約となると、そこからシーズンオフまでは大谷翔平選手の同僚としてロサンゼルス・エンゼルスでプレーします。
そして、2023年になるとまた春季キャンプでシアトル・マリナーズに招待されると、6月にメジャー契約。"4度目の正直"でようやくT-Mobileパークの土を踏むと、この年はキャリアハイの84試合に出場、打率.228、16本塁打、34打点を記録しました。
しかしオフにノンテンダーとなると、今季はシンシナティ・レッズと契約、マイナーからスタートします。ここでもメジャー昇格を果たし17試合に出場しましたが、元々のレギュラーの復帰によりここでも自由契約に。
そして7月5日、獲得調査を進めていたDeNAとの契約が発表。背番号は昨年まで現ロッテのネフタリ・ソト選手がつけていた「99」に決まり、ついに日本球界への参画となりました。
ジャーニーマン?ヴァグラント?
ここまでの長い経歴をお読みなってお分かりの通り、フォード選手はとても多くの球団に所属してきました。同じ球団の被りも1回として計算すると、その数は何と13。日本球界で言えば全球団を渡り歩き、元の球団に返ってくるというような規模です。選手の移動が激しいMLBとはいえ、流石にこれは多すぎですよね。
プロスポーツでいくつもの球団を渡り歩く選手を「ジャーニーマン」とは言いますが、これではもはや各地を放浪しているように見えますね。
フォード選手のプレー動画
やはり特筆すべきはそのパワー。指標で見れば(あくまでも全盛期の数字ですが)オースティン選手と同格、それ以上のものを持っており、打球速度などの数字を見てみても非常に高いものがあります。低い弾道で痛烈な打球というよりも高い弾道で対空時間の長い打球を放つことが多く、基本的にはプルヒッターであるものの、対右では引っ張り方向に、対左ではセンター方向に打ち返すこともあるなど器用さも持ち合わせています。
ただ、守備の資料を見て思うことは、少し怠慢気味なところがあること。ファーストゴロをとってから一塁に向かう時全力で走って行くことはあまりなく、ベースカバーに入ろうとする投手を制しながらもベースを踏むタイミングはギリギリ、というようなケースが散見されました。実際に守ってからでないとわかりませんが、どう影響するでしょうか。
まとめ
本日は突然この投稿になってしまい、申し訳ありませんでした。本日になって正式な獲得の発表があり、事前の準備ができなかった次第であります。マスコットの記事はまた明日から再開していくので、何卒よろしくお願いします。