中日・髙橋宏がプロ初完封勝利!ディグプロ6月13日
竜の未来を担う若きエースが、プロ初完封で白星を挙げました。今回は、6月13日に行われた6試合を振り返っていきます。
※以下一部敬称略、試合順は開始時刻順、同時刻の場合はスポナビ野球速報の表示順に。
巨人対西武戦
東京ドーム
18:00プレイボール
スコア 巨人3-0西武
スタメン
巨人 西武
1 遊 坂本勇人 1 遊 源田
2 右 梶谷 2 左 鈴木将
3 左 秋広 3 二 外崎
4 三 岡本和 4 一 マキノン
5 捕 大城卓 5 三 平沼
6 一 中田翔 6 中 長谷川信
7 中 丸 7 右 川越
8 二 門脇 8 捕 古市
9 投 メンデス 9 投 松本航
15年ぶりに黒を基調にした「3rdユニフォーム」で臨む巨人は4月12日ぶり、中61日でメンデス、西武は中7日で松本航が先発します。
開幕ローテに名を連ねたものの二軍落ちしていたメンデスは、およそ2ヶ月ぶりの一軍のマウンドで躍動します。
平均約150キロのストレートとチェンジアップなどの緩い球で緩急を上手く使えたメンデスは、西武打線を6回まで散発4安打に抑える好投。三者凡退で抑えたイニングは無かったものの、2回には一塁ランナー・川越を牽制でアウトにするなど、塁にランナーを出しても技術で三塁を踏ませませんでした。
二軍降格中12キロ減量し、脂肪を減らしてきたメンデスは、
と、自信に満ち溢れた一言。
巨人打線は3回二死一塁の場面から岡本和のレフトへのタイムリーツーベースで1点を先制すると、4回には丸の二試合連続となる9号ソロで1点を追加。
さらには5回に一死一、三塁のチャンスを作ると、強打者・大城卓がここでスクイズを選択。見事スクイズを決めて、3点目を追加しました。
3点リードで迎えた9回は大勢が登板。長谷川信、川越を連続三振に斬って取り、試合を締めくくりました。
このセーブで、大勢はプロ通算50セーブを達成。プロ2年目でのスピード達成に、
と、野手への感謝を述べました。
なお、この試合で6回無失点の好投を披露したメンデスは来日初勝利、初ヒットを記録しました。
勝利投手 メンデス(1勝1敗)
敗戦投手 松本航(3勝5敗)
セーブ 大勢(2勝13S)
本塁打
巨人:丸佳浩9号ソロ
ヤクルト対ソフトバンク戦
明治神宮野球場
18:00プレイボール
スコア ヤクルト1-5ソフトバンク
スタメン
ヤクルト ソフトバンク
1 二 山田哲 1 一 中村晃
2 一 J.オスナ 2 遊 今宮
3 左 青木 3 左 近藤健
4 三 村上宗 4 右 柳田
5 右 サンタナ 5 二 牧原大
6 中 内山 6 中 柳町
7 捕 中村悠 7 三 栗原
8 遊 長岡 8 捕 甲斐
9 投 小川泰 9 投 有原
ヤクルト、ソフトバンク共に中6日で小川泰、有原が先発します。
試合はプレイボール直後に動き出しました。1回表ソフトバンクの攻撃、打席に入ったのは中村晃。小川泰との3球目、インコースのカットボールを捌くと、打球はライトスタンドギリギリに飛び込むソロに。初回先頭打者ホームランで、ソフトバンクが幸先良く1点を先制します。
さらに5回には一死一塁から近藤健がツーランを放って0-3とすると、7回一死二塁から今宮にツーランが飛び出し、0-5に。日本復帰後初勝利を狙う有原を援護します。
ソフトバンク先発・有原はこの期待に応える好投を見せます。2回には一死二、三塁の窮地を0で脱すると、4回にも一死一、二塁の場面で中村悠を4-6-3の併殺に打ち取り無失点。6回92球を投げ、被安打5、無失点の好投でマウンドを降りました。有原は、
と、次回の更なる飛躍を誓いました。
有原降板後は、津森-大津-R.オスナと1イニングずつを分け合う形に。9回のR.オスナは村上宗を12球要しながらも三振に打ち取るなど、三者凡退でゲームセット。
ソフトバンクがホームラン攻勢で勝利しました。
なお、この試合で6回無失点の好投を見せたソフトバンク・有原は日本復帰後初勝利を挙げました。
勝利投手 有原航平(1勝)
敗戦投手 小川泰弘(3勝6敗)
本塁打
ソフトバンク:中村晃3号ソロ
近藤健介9号ツーラン
今宮健太3号ツーラン
ヤクルト:青木宣親2号ソロ
DeNA対日本ハム戦
横浜スタジアム
18:00プレイボール
スコア DeNA5-3日本ハム
スタメン
DeNA 日本ハム
1 右 関根 1 中 江越
2 中 桑原将 2 捕 A.マルティネス
3 左 佐野恵 3 二 加藤豪
4 二 牧 4 右 万波
5 三 宮﨑 5 左 松本剛
6 一 ソト 6 遊 上川畑
7 遊 大和 7 三 野村佑
8 捕 戸柱 8 投 上原
9 投 今永 9 一 郡
DeNA、日本ハム共に中6日で今永、上原が先発します。
この試合では、ハマの1、2番コンビが大暴れしました。
2回に二死から大和、戸柱、今永の三連打で満塁のチャンスを作ったDeNAは、このチャンスで1番・関根。5球目のフォークを弾き返すと、打球は一、二塁間を抜けるタイムリーに。さらに2番・桑原将もライトへのタイムリーで続き、DeNAが2点を先制します。
さらにこのコンビは4回にも躍動します。
戸柱のツーベースで二死二塁のチャンスとなったDeNAは、追加点が期待できる場面で関根。すると関根は初球のストレートを流すと、打球はレフトへのタイムリーに。1点を追加したかと思えば、関根が盗塁し再び二死二塁となったあとに桑原将のタイムリー。4-0と日本ハムをじわじわリードしていきます。
ここまで2打点を挙げていた関根は、6回一死二、三塁の場面でも犠牲フライを打ち上げ、3打点目。関根は4回の打席について、
と、喜びを見せていました。
DeNA先発・今永は調子がキャリア最悪と述べながらも、悪いなりに7回2失点でまとめるエースの風格を見せ降板。2点リードの9回は山﨑康が無失点に抑え、DeNAが連勝しています。
勝利投手 今永昇太(4勝1敗)
敗戦投手 上原健太(1勝3敗)
セーブ 山﨑康晃(3敗16S)
本塁打
日本ハム:松本剛3号ソロ
中日対ロッテ戦
バンテリンドーム ナゴヤ
18:00プレイボール
スコア 中日7-0ロッテ
スタメン
中日 ロッテ
1 左 鵜飼 1 右 岡
2 二 村松 2 遊 藤岡
3 中 岡林 3 二 中村奨吾
4 右 細川成 4 左 山口航
5 一 ビシエド 5 中 藤原
6 三 福永裕 6 一 茶谷
7 捕 木下拓 7 三 安田尚
8 遊 龍空 8 捕 田村龍
9 投 髙橋宏 9 投 小島
中日は中8日で髙橋宏、ロッテは中7日で小島が先発します。
いつも力投をしている中日先発・髙橋宏ですが、この日のピッチングはいつもとは何か一味違いました。
初回は三者凡退で立ち上がると、2回は藤原にヒットを許しながらも2奪三振無失点。5回には安田尚にツーベースを打たれてしまい、この試合初めてのピンチを招きますが、田村龍をサードゴロに打ち取ると、9番・小島からしっかり見逃し三振を奪い、無失点。凌ぎ切りました。
さらに6回には先頭から二者連続四球を与えてしまいましたが、中村奨吾を4-6-3の併殺を打ち取ると、最後は山口航から見逃し三振を奪い得点を与えず。
この好投に今日こそ応えようと、中日打線も奮起します。2回に木下拓のタイムリーで早期に先制すると、6回には細川成、ビシエドにアベックホームランが飛び出すなど気がつけば11安打7得点の猛攻。
7点という大きな援護をもらった髙橋宏は、7、8回も無失点で切り抜けると、9回も意地の続投。
山口航から始まる打線を三者凡退に抑えて、中日・髙橋宏がついにプロ初完封を達成しました。
投げ終えた髙橋宏は、
と、125球で達成したプロ初の偉業に喜びを隠せずにいました。
なお、この試合で6回にソロを放った中日・ビシエドは日米通算200本塁打を記録しました。
勝利投手 髙橋宏斗(2勝6敗)
敗戦投手 小島和哉(5勝2敗)
本塁打
中日:細川成也7号ツーラン
ビシエド2号ソロ
阪神対オリックス戦
阪神甲子園球場
18:00プレイボール
スコア 阪神0-2オリックス
スタメン
阪神 オリックス
1 中 近本 1 右 茶野
2 二 中野 2 三 宗
3 左 ノイジー 3 左 杉本
4 一 大山 4 一 頓宮
5 右 前川 5 中 中川圭
6 三 渡邉諒 6 二 ゴンザレス
7 捕 坂本誠 7 遊 紅林
8 遊 木浪 8 捕 若月
9 投 村上頌 9 投 山本由
阪神、オリックス共に中6日で村上頌、山本由が先発します。
この試合では、守備のミスが勝負の行方を左右する最も大きな要素となりました。
両チームエースクラスの投手の投げ合い、3回終了時点で0-0と、どちらも譲りません。しかし4回表、オリックス・宗が打った打球はゴロになりましたが、大山のエラーで出塁。さらに杉本のヒット、頓宮の打球を渡邉諒が悪送球したことで、オリックスが無死満塁のチャンスを作ります。すると、5番・中川圭。2球目のストレートを捉えると、打球はライトへのタイムリーに。オリックスが1点を先制します。
わずか1点のリードでしたが、山本由はそれを気にすることなく投げ続けます。しかし、山本由にもこの試合最大のピンチが訪れます。7回裏、四球と頓宮のエラー、ヒットで二死満塁の大ピンチを招いた山本由は、ここで木浪と対峙します。一打で大量失点も考えられる場面でしたが、最後はショートゴロに打ち取り、無失点で切り抜けて見せました。山本由は、
と語りました。
7回にゴンザレスのソロで0-2としていたオリックスは、9回は山﨑颯が二死一、三塁のピンチを招きながらも無失点でゲームクローズ。
オリックスが手に汗握る投手戦を制しました。
勝利投手 山本由伸(6勝2敗)
敗戦投手 村上頌樹(5勝3敗)
セーブ 山﨑颯一郎(2S)
広島対楽天戦
MAZDAZoom-Zoomスタジアム広島
18:00プレイボール
スコア 広島3-6楽天
スタメン
広島 楽天
1 二 菊池 1 中 辰己
2 遊 田中広 2 三 小深田大翔
3 中 秋山翔 3 右 小郷
4 左 西川龍 4 二 浅村
5 三 デビッドソン 5 左 岡島
6 右 野間 6 一 鈴木大地
7 一 林晃 7 捕 太田光
8 捕 會澤 8 遊 山﨑剛
9 投 大瀬良 投 則本
広島、楽天共に中6日で大瀬良、則本が先発します。
この試合では、犬鷲のベテランが躍動しました。
試合は0-0で迎えた4回表、楽天が小深田大翔、浅村のヒットで一死一、二塁のチャンスを作ります。ここで打席には33歳のベテラン打撃職人・岡島。その3球目でした。インコースに入ってきたカーブをしっかり待ってライトへ弾き返すと、打球はぐんぐん伸びてスタンドにイン。
岡島のスリーランで楽天が3点を先制します。打った本人は、
と、興奮冷めやらぬ口ぶりで語っていました。
さらに、0-5で迎えた7回の岡島の打席。二死二塁のチャンスで打席に入ると、初対戦のはずの森浦のピッチングを容易くファールにしてみせます。11球稼ぐ間に暴投でランナーを三塁に進めると、12球目。捉えた打球はセンターへのツーベースとなり、貴重な1点を追加します。
楽天先発・則本は5回3分の0を投げ3失点で降板したものの、鈴木翔-安樂-内-酒居-松井裕の繋ぎ無失点リレー。
楽天が3点差で広島に勝利しました。
勝利投手 則本昂大(3勝4敗)
敗戦投手 大瀬良大地(2勝5敗)
セーブ 松井裕樹(1勝1敗12S)
本塁打
楽天:岡島豪郎4号スリーラン
順位表
パリーグ
順位 チーム名 勝利-敗戦-引分 G差
1位 ロッテ 30-22- 3 ---
2位 オリックス 33-25- 2 0.0
3位 ソフトバンク 30-24- 2 1.0
4位 日本ハム 27-34- 0 7.5
5位 楽天 23-31- 1 8.0
6位 西武 24-34- 1 9.0
セリーグ
順位 チーム名 勝利-敗戦-引分 G差
1位 阪神 36-21- 2 ---
2位 DeNA 32-24- 1 3.5
3位 巨人 31-29- 0 6.5
4位 広島 30-29- 0 7.0
5位 ヤクルト 23-34- 2 13.0
6位 中日 23-35- 0 13.5
まとめ
この日の試合は6試合中3試合が敗戦チーム無得点と、勝利チームの投手力が高かった印象が強いです。
交流戦もすでに5カード目、交流戦優勝チームは一体どこになるのでしょうか。
最後までお読みいただきありがとうございました。