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新外国人のベースボールレジュメ〜その31〜

 今季からNPBで新しくプレーする外国人を紹介する、「チームを救え!新外国人のベースボールレジュメ」。第三十一回は福岡にやってきた"ヤンキースのジーター"です。

名前:ジーター・ダウンズ

生年月日:1998年7月27日(26歳)

出身:コロンビア共和国・サンアンドレス島

 ジーター・ダウンズ選手はコロンビア共和国出身の内野手で、右投右打、身長は178センチ、体重は89キロとがっしりした体格をしています。
 遊撃を主戦場に二塁、三塁を自身のレンジとするダウンズ選手は今季AAA級で10本のホームランを放つなどパワーヒッターであり、26歳というその若さも売りとなっています。

 ダウンズ選手は2017年に、MLBドラフト1巡目、全体32位というとても高い順位でシンシナティ・レッズから指名を受け、入団。契約後は、同年中はルーキー級でプレー。初年度から50試合に出場するなど期待値の高さが伺えました。
 翌年はA級で120試合に出場、打率.257ながら13本塁打、47打点、37盗塁を記録します。そして12月下旬に3対3のトレードでロサンゼルス・ドジャースへと移籍します。
 2019年はドジャース傘下のA+級とAA級でプレー、合算して打率.276、24本塁打、24盗塁と将来的にトリプルスリーも狙えるような成績を残しました。
 そして、2020年2月には3対2のトレードでボストン・レッドソックスへと移籍。この時、ドジャース側にはムーキー・ベッツ選手レッドソックス側にはアレックス・ベルドゥーゴ選手が移籍するなど大きなトレードとなりました。なお、コロナによりこの年のダウンズ選手の試合出場はありませんでした。

 翌2021年はAAA級で99試合に出場したものの打撃は不振に。打率.190、14本塁打、18盗塁と大きく落ち込みました。
 しかし2022年。この年は開幕をAAA級で迎えると、6月下旬にメジャー初昇格。同月22日にメジャーデビューを果たしました。14試合の出場ながら自身初のメジャーでのホームランを放っています。その後、オフに吉田正尚選手の加入に伴い事実上の戦力外通告を受けると12月にはワシントン・ナショナルズへ移籍。
 2023年シーズンも6試合メジャーリーグで出場しましたが、ここでもオフにDFA、事実上の戦力外に。
 そして、2024年はニューヨーク・ヤンキースに移籍。チームにはデレク・ジーター氏が在籍していたことから、ヤンキースに"ジーター"がやってきたと話題にもなりました。ですが、メジャーリーグでの出場はなく、そのまま7月30日にソフトバンクとの契約が発表。活躍の場を日本に移します。

もう1人のジーター?

 ファーストネームが「ジーター」ということで話題となっているダウンズ選手ですが、ヤンキースでホームランキングとして輝いたジーター氏はファミリーネームなので、ダウンズ選手とジーター氏の間に特別な関係はありません
 しかし、ダウンズ選手もジーター氏同様ホームランを放つパワーは十分に持っているので、日本でも豪快なアーチをかけてほしいですね。

ダウンズ選手のプレー動画

 打撃を見てみると、典型的なプルヒッターという感じがします。基本的に左中間の広く空いたところに自身のヒットゾーンを持っており、強烈に三塁線を抜く打球や、一、二塁間を抜くような逆方向への打球も少ないながらあるというイメージが正しいかもしれません。ただ、泳がされながらも外野へ持っていくパワーとバットコントロールは素晴らしいですね。
 残念ながらダウンズ選手の盗塁に特化した動画というのは見つかりませんでしたが、走塁面でも外野で隙があれば果敢に次の塁を狙いに行けるほどの足を持っており、マイナーでも本塁打と同数程度の盗塁を決めるなどかなり足に自信があると思われます。
 守備は持ち前の強肩を生かし、二塁、三塁、遊撃ならどこでも守れるような仕上がりになっていました。その俊足ゆえに守備範囲も広く、上手くいけば今宮健太選手に負けず劣らずのフィールディングを見せてくれるかもしれません。

まとめ

 前日に新企画の発表をしておきながら申し訳ありませんでした。ソフトバンクももう7月が終わるというところで、きっちり支配下枠の70人を使い切ってきましたね。ちなみに、ダウンズ選手の背番号は「4」に決定しています。
 ダウンズ選手はイヒネ・イツア選手や仲田慶介選手など、将来的にソフトバンクの二遊間を組む選手が大成するまでの、今宮選手からの引き継ぎ役として獲得したのだと思われますが、若いということもあって日本で息の長い選手になるといいですね。

 神様とソフトバンクホークスに、この素晴らしい機会を与えてくださったことに感謝します。
日本についてたくさんの素晴らしいことを聞いており、自分の目でそれを見るのが待ちきれません。
ホークスは強豪チームだと聞いていますので、チームの優勝奪還に貢献できたらと思います。
日本でまた私のベースボール・ジャーニーを続けられることを幸せに思います!

ソフトバンク公式サイト 2024年7月30日配信の記事より一部抜粋。

 と語ったダウンズ選手、日本でのベースボール・ジャーニーが成功に満ち溢れてほしいです。
 最後までお読みいただきありがとうございました。

出典・画像引用元

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