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プロ野球ブレーカーズ2023〜ソフトバンク、DeNA編〜

 今シーズンブレークを果たし、チームの新たな柱となっている"ブレーカーズ"を紹介する「プロ野球ブレーカーズ2023」。
 第二回は、ソフトバンク、DeNAのブレーカーズを紹介していきます。

ソフトバンク:ついにベールを脱いだ!カーター・スチュワートJr.選手

 ソフトバンクで今年から先発の柱になろうとしているのは、来日5年目の期待の右腕、カーター・スチュワートJr.選手です。
 スチュワートJr.選手は2018年にアメリカのMLBにてアトランタ・ブレーブスから1巡目指名されるほどの実力者でしたが(MLBドラフトは抽選がなく実力の高い選手から順に指名されていくので、1000人を超える指名者の中でも相当の実力を持っています)、入団時に折り合いがつかず、高校卒業後は短期大学へ。
 その後、2019年シーズン途中にソフトバンクと契約が合意し、入団。入団会見では

 「福岡に来られて興奮しているし、ハッピーな気分でいっぱい。昨日はドームで観戦してファンにも声かけられました。また、チームのサポートも感じている。ここまで順調だと思います。」

福岡ソフトバンクホークス 2019年6月3日配信の記事より一部抜粋。

 と語っていました。

 そして、2021年にはプロ初登板を記録。その年は11試合に登板、4試合に先発したものの防御率6.08、0勝2敗と、躍動するには至りませんでした。
 しかし来日5年目となった今年、ついに剛腕がベールを脱ぎました。6月18日の阪神戦に今季初登板すると、強力打線相手に6回途中8奪三振無失点の力投を見せました。
 ここでは来日初勝利とはなりませんでしたが、今季5試合目となった7月26日のオリックス戦でついに初勝利。

 「ミナサンアリガトウゴザイマス! ガチデガンバリマス!(日本語で)」

スポーツ報知 2023年7月26日配信の記事より一部抜粋。

 と、本人も嬉しさをあらわにしていました。

 そんなスチュワートJr.選手、やはり来日当初は異国の地での食べ物に苦戦したそう。特に甲殻類を除くシーフードは苦手だそうで、寿司や焼き魚なども食べられないらしいです。
 そのスチュワートJr.選手が来日して好物となったのは、カレーライス。

 「最初は絶対に美味しくないだろうなと思ったんだけどね。ご飯にかけてちょっと食べてみたら、美味しかったんだよ」

Full-Count 2020年2月21日配信の記事より一部抜粋。

 と、最速160キロの剛腕右腕のお気に入りになったようです。
 速球派のイニングイーターとして、さらなる活躍が期待されます。

スチュワートJr.選手のここまでの成績(7月終了時点)

 5試合 5先発 1勝 2敗 0H   0S
 28.2回 7失点(自責点5) 防御率1.57
 30奪三振 12与四死球 被安打25
 WHIP1.32

ソフトバンク・スチュワートJr.選手。

DeNA:スタベンからスタメンへ!関根大気選手

 DeNAのブレーカーズは、今季多くの試合でスタメン出場し、一時は首位打者級の打率を残していた関根大気選手。
 2013年ドラフトでDeNAに5位で指名された関根選手は、15、16年で出場機会を少しずつ掴んでいったものの、そこから4年間は下火に。
 しかし、21年から2年連続で100試合出場を果たすと、ついに今季からスタメンに定着。粘りに粘ってヒットを生み出すバッティングでここまで規定到達の.280を記録しています。それでも、

 「これも確率ですよね。一球見送ってその後勝負するよりは、初球からコンタクトできる確率の高いボールが来たら振るべきだと思いますし、2ストライクの後にしても、とりあえずバットに当てて、前に飛ばす。三振だけ注意をして、とにかく事さえ起こしさえすれば僕の勝ちだという気持ちでやっています」

NumberWeb 2023年5月22日配信の記事より一部抜粋。

 と、謙虚かつ冷静にバッティングを続けていました。

 元々走攻守全てにおいて高いレベルのものを持っていた関根選手。しかし、ブレーク前は外野に桑原将志選手、梶谷隆幸選手(現巨人)、筒香嘉智選手(現米独立リーグ)など錚々たる面々が並んでおり、関根選手もなかなか食い込みに行けませんでした。
 それでも、2回にもわたるオフのメキシコリーグでのプレーなど、日本で野球が無い時期でも野球に長い時間触れています。

 「選手でいられる時間は有限。選手として価値のあるうちに試合に出られるだけ出たい」

NumberWeb 2023年5月22日 11:01配信の記事より一部抜粋。

 と、2度目にメキシコへ長期遠征した際は入団許可をもらうこと以外全て自分でセッティングをして赴きました。

 また、今季から食事面でも新たに気を使う場面が増えたそう。

 今年は、試合前の食事をとる時間を早めました。夏場にも食べやすいので、そばが多いのですが、ビジターのときなど、練習を最後までびっしりやったあとに食べるとどうしても時間が短くなってしまう。今年は練習時間を調整し、しっかり時間をとってご飯を食べてから試合に臨むようにしています。

週刊ベースボールONLINE 2023年5月26日 12:00配信の記事より一部抜粋。

 と、これもブレークの要因かもしれませんね。
 新たなリードオフマンが、チームを常勝軍団へ導きます。

関根選手のここまでの成績(7月終了時点)

 92試合 335打数 97安打 3本塁打 
 27打点 7盗塁 打率.290
 出塁率.334 長打率.370 OPS.704

出典・画像引用元

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