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レギュラーシーズン終了!順位予想の反省会〜2024年セリーグ編その2〜

 こんばんは、のぼ〜る広報です。本日も昨日に続き、シーズン開幕直前に行った順位予想の、セリーグBクラスの反省会を行っていきます。
 現在クライマックスシリーズでは3位チームの逆襲がセパどちらでも起こっており、きたるファイナルステージに向けて熱い戦いが巻き起こっていますが、どうぞ筆者のタイミングの悪い反省会にお付き合いください。
 また、まずこの記事をお読みになる前に開幕前に予想した記事がありますので、そちらを読んでいただいた方がより楽しめると思います。

正解数

 まず予想した順位と実際の順位を見比べてみましょう。

 予想      実際
 1位 巨人   巨人
 2位 DeNA 阪神
 3位 阪神   DeNA
 4位 中日   広島
 5位 ヤクルト ヤクルト
 6位 広島   中日

中日 4位→6位

 筆者が4位と予想した中日は惜しくも昨季と同じような形で三年連続の最下位に。立浪監督の集大成として臨んだ今季の中日ですが、相変わらずの貧打に加え大野雄大選手らベテランの調子がなかなか上向かず。
 9月中旬まではなんとか5位を保っていたものの、最終盤に青木宣親選手引退ブーストのかかったヤクルトに追い抜かれ最下位フィニッシュ。ネットでは在任期間中最下位しかなかった立浪監督を「6-6-6」と揶揄する声も多く上がりました。

 それでも、もちろん良かったこともたくさんありました。先発では髙橋宏斗選手が143回3分の2を投げ防御率1.38という好成績。自身初の二桁となる12勝を挙げました。
 さらに中継ぎでは育成出身、今季はセットアッパーを務めた松山晋也選手が59試合の登板で41ホールドを挙げ、自身初の最優秀中継ぎを獲得。さらにはもう1人のセットアッパー・清水達也選手と守護神・R.マルティネス選手が60試合登板をクリアし、終盤のリードを守り抜いて勝つという試合パターンは出来上がっていました。
 野手でも細川成也選手が昨年に引き続き打線を牽引。本塁打や打点は昨季よりもほんの少し落としたものの、四球や打率を増加させ、併殺打を4つ減らすなど確実性を向上。3割近い打率で20本塁打を放ちチームの主砲となりました。

 ただ、立浪政権では全体的な打撃力向上とはならなかった模様。チーム成績を見てみると、打率や本塁打などは他チームと遜色がないのですが、問題は打点数。5位の広島が390なのに対し、中日は358。広島の方が本塁打数も打率も低いにも関わらずこの成績ということは、やはり打線のつながり方に問題があるのでしょう。
 来季は井上一樹新監督ということで、ここに注目したいですね。

ヤクルト 5位→5位

 ヤクルトは筆者の予想と同じ5位でシーズンを終了。塩見泰隆選手をはじめとした主力選手の相次ぐ負傷離脱でボロボロのチーム状態の中青木宣親選手が引退を発表したあたりから戦績が向上。5位中日を猛追し、最終的には追い抜いてフィニッシュしました。

 エース・小川泰弘選手が長期間離脱していた中、主戦投手となったのは吉村貢司郎選手でした。吉村選手は23試合に登板すると、完投勝利を挙げるなど9勝8敗で勝ち越し。規定到達こそ叶わなかったものの、あと5イニングスにまで迫っていました。加えて復調しつつある高橋奎二選手やヤフーレ選手、サイスニード選手ががほぼ1年ローテを守り抜き投手陣を支えました。
 中継ぎではチーム唯一の60試合以上登板の大西広樹選手が防御率1.34と抜群の安定感を披露。またシーズン途中で先発から抑えに配置転換された小澤怜史選手は、40試合の登板で6勝6敗11セーブ、防御率は2.55と大車輪の活躍を見せました。
 野手では長岡秀樹選手が最多安打村上宗隆選手が本塁打と打点の二冠に輝くと、サンタナ選手も1位のオースティン選手に1厘差と首位打者に肉薄。打撃系タイトルの多くをヤクルト陣営が占める結果となり、やはり「セ界の火ヤク庫」の異名は伊達ではありませんでしたね。若手を見ても今季支配下登録を果たした岩田幸宏選手が代走・守備固めを中心に81試合に出場するなど来季が楽しみな結果になっていました。

 ただ、やはり投手力不足と怪我人の多さがヤクルトの懸念点。今季の主な離脱者を挙げると、

 小川泰弘選手
 奥川恭伸選手
 清水昇選手
 塩見泰隆選手
 並木秀尊選手
 古賀優大選手

 と、あまりにも主力が多すぎます。また清水昇選手に関しては、これまでの中継ぎとしての酷使が祟っているようで、開幕からコンディションが上向かずにそのまま二軍暮らしとなっています。主力が怪我をすれば若手が台頭してくるのも事実ですが、これではただのヤ戦病院。何かしらのコンディションコーチのようなものを招聘しなければチームとして変わらないのではないでしょうか。
 また打撃がいいのにも関わらず投手指標はどれを取ってもリーグ下位レベル。もちろん狭い神宮という本拠地的なディスアドバンテージもありますが、ドラフトで指名した若手投手が揃って芽が出ないというのも気になります。かつて吉村選手を指名したように、今季も即戦力投手の指名が必須のようです。

広島 6位→4位

 筆者が今季最下位と予想した広島は、4位でシーズンを終えました。新井監督2年目の今シーズン、ここぞという場面で投手が抑え野手が決めるという構図が目立ちシーズン終盤までなんなら首位を快走していた広島でしたが、9月に入って球史に残る絶不調を記録。4勝20敗という悲劇的な数字を残してしまい、順位は一気にBクラスの4位に。

 投手では床田寛樹選手、森下暢仁選手、そして(58試合の登板で11勝6敗24ホールドと中継ぎ一本でやってきたようには見えない)島内颯太郎選手が2桁勝利を達成。珍しい2桁トリオが結成されました。6勝6敗だった大瀬良大地選手もノーノーを達成するなど、勝ち負けには現れない安定感を見せてくれました。
 夏場までどの時期でも先発投手が6枚全て機能していたことに加え、中継ぎでは守護神の栗林良吏選手はじめ5選手が50試合以上登板をクリア。チーム全体で107個のホールドを挙げました。特に左腕・黒原拓未選手が53試合に登板して防御率2.11を記録するなどブレーク。広島のブルペンを支えました。

 黒原選手についてまとめた記事もありますので、ぜひそちらもご一読ください。

 野手では打撃で圧倒的な存在感を放っていた選手はいなかったものの、全員が繋ぐ野球を見せました。今季は「飛ばないボール」と揶揄されるほどに打低が進み、1番その影響を受けたといっても過言ではない広島。
2桁本塁打を放ったのが坂倉将吾選手しかいないという状況でしたが、スタメンで出ていた選手が軒並み打率.270近辺を記録しており、山を作らずとも谷も埋めました。また打撃ではないものの守備では矢野雅哉選手が強烈なインパクト。昨季から覚醒の兆しを見せていたものの、今季で開花。広大な守備範囲とメジャーリーガーを彷彿とさせる強肩でチームのピンチの芽を何度も摘んできました。

 しかし、やはり9月の大失速はどうしても気になってしまいますね。夏場までは広島らしい粘り強い野球を展開して勝利することができていましたが、突然投手が打たれだし野手は極度の貧打に。
 原因として選手のスランプ、疲労のツケがまとめて9月にやってきてしまったこともあるかと思いますが、やはりそういう時にチームの雰囲気を変えることができる存在、チームを元の状態に立て直せるベテランの力が必要だと思いました。正直、守り勝つ野球ができる広島は投高打低になってもすぐに順応できると思うので、チームの雰囲気をどこまで落とさずに戦えるか、ここが来季の焦点になってくると思います。

まとめ

 今回はセリーグBクラスの反省会を行いました。クライマックスはセがDeNAの大勝によって決まり、パは日本ハムの劇的勝利によって分からなくなりました。パリーグは毎年CSでドラマが生まれていてすごいですね。果たして明日はどんな試合になるのか楽しみです。
 最後までお読みいただきありがとうございました。

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