ロッテ・益田直がプロ通算200セーブを達成!ディグプロ6月16日
シン・幕張の防波堤が偉大なる記録を打ち立てました。
今回は、6月16日に行われた6試合を振り返っていきます。
※以下一部敬称略、試合順は開始時刻順、同時刻の場合はスポナビ野球速報の表示順に。
巨人対楽天戦
東京ドーム
18:00プレイボール
スコア 巨人6×-5楽天
スタメン
巨人 楽天
1 中 オコエ 1 中 辰己
2 左 ウォーカー 2 三 小深田大翔
3 遊 坂本勇人 3 右 小郷
4 三 岡本和 4 二 浅村
5 右 丸 5 左 岡島
6 一 中田翔 6 一 阿部寿
7 二 吉川尚 7 捕 太田光
8 捕 岸田 8 遊 山﨑剛
9 投 横川 9 投 辛島
巨人は中6日で横川、楽天は中7日で辛島が先発します。
巨人は初回から主砲・岡本和に17号ツーランが飛び出し、いきなり2点を先制すると、4回には中田翔もソロを放ち3点目。横川に大きな援護を与えます。
この期待に応え、巨人先発・横川は5回まで1安打ピッチング。140キロ台のストレートと120キロ台のカーブを軸にして、高低差をつけたピッチングで凡打の山を築きます。
しかし、6回に辛島の代打・伊藤裕にスタンド中段まで持っていかれると、7回には無死二、三塁のピンチから岡島にタイムリーを浴び1点差に。ここでマウンドを降りましたが、代わったビーディが阿部寿に犠牲フライを許し3-3の同点に追いつかれてしまいました。
そして、8回には巨人の3番手・鈴木康が小郷にツーランを浴び、ついに3-5と逆転されてしまいます。
終盤で痛い逆転を許してしまった巨人でしたが、ここから執念を見せます。9回に登板した酒居から先頭の梶谷がツーベースを放つと、続く重信もヒットを打つなど無死二、三塁に。ここで、打席には坂本勇人。2ボールからの3球目、アウトコースのフォークを振り抜くと、打球はセンターの頭を越え、スタンドにイン。
と笑顔で語った坂本勇人の逆転サヨナラスリーランで、巨人が破竹の六連勝を記録しています。
勝利投手 大江竜聖(4勝)
敗戦投手 酒居知史(1敗1S)
本塁打
楽天:伊藤裕季也3号ツーラン
小郷裕哉2号ツーラン
巨人:岡本和真17号ソロ
中田翔9号ソロ
坂本勇人10号スリーラン
ヤクルト対オリックス戦
明治神宮野球場
18:00プレイボール
スコア ヤクルト1-4オリックス
スタメン
ヤクルト オリックス
1 二 山田哲 1 中 福田周
2 中 内山 2 二 ゴンザレス
3 左 青木 3 右 中川圭
4 三 村上宗 4 一 頓宮
5 右 サンタナ 5 左 杉本
6 一 J.オスナ 6 遊 紅林
7 捕 古賀優 7 捕 若月
8 遊 武岡 8 三 廣岡
9 投 ピーターズ 9 投 山﨑福
「CREW ユニフォーム」で臨むヤクルトは中6日でピーターズ、オリックスは中5日で山﨑福が先発します。
オリックス先発・山﨑福は投打に渡って活躍します。
2回に二死一、二塁のチャンスで打席が回ってきた山﨑福は、2球目の外角スライダーにコンタクト。泳ぎながらもセンターへ運ぶと、これがタイムリーとなり、オリックスが先制します。
自らのバットで先制するなど3点の援護をもらった山﨑福は、投げてもいいピッチングを披露。140キロ台のストレートにスライダー、カーブ、フォークなどを交えるピッチングでヤクルト打線を封じます。
6回に無死満塁のピンチを招いたものの、ここも併殺を打たせるなど1失点にとどめ、7回1失点で降板します。好投を見せた山﨑福は、
と振り返りました。
オリックスは1-3で迎えた8回に杉本のタイムリーでダメ押しをすると、9回は守護神・平野佳が登板。
宮本丈に四球を与えたものの0点に抑え、オリックスがカード初戦を制しました。
勝利投手 山﨑福也(5勝2敗)
敗戦投手 ピーターズ(2勝3敗)
セーブ 平野佳寿(1敗10S)
DeNA対ロッテ戦
横浜スタジアム
18:00プレイボール
スコア DeNA2-5ロッテ
スタメン
DeNA ロッテ
1 中 関根 1 中 岡
2 右 大田 2 遊 藤岡
3 左 佐野恵 3 二 中村奨吾
4 二 牧 4 一 山口航
5 三 宮﨑 5 左 角中
6 一 ソト 6 三 安田尚
7 遊 大和 7 捕 田村龍
8 捕 伊藤光 8 右 菅野剛
9 投 濵口 9 投 メルセデス
DeNAは5月6日ぶり、中40日で濵口、ロッテは中6日でメルセデスが先発します。
ロッテはツーベースと2つの四球で一死満塁のチャンスを作ると、ベテラン・角中。その初球、甘く入ったフォークを捉えると、打球は左中間を破るスリーベースに。
一塁ランナー・山口航がヘッドスライディングで生還し、角中の走者一掃タイムリースリーベースでロッテが初回から3点を先制します。
いきなり3点の援護をもらったロッテ先発・メルセデスは、1、2回にランナーを得点圏に置く不安定な立ち上がりとなったものの、3回以降は修正、6回までノーヒットピッチングを見せます。
最大のピンチとなったのは7回。DeNA打線に二死から粘りを見せられ1点差に迫られたものの、二死満塁のピンチで最後は佐野恵をショートゴロに打ち取りチェンジ。リードを守り切ってみせました。
8回に田村龍の2点タイムリーで再び3点差に突き放すと、9回にはプロ通算200セーブをかけた益田直が登板します。
益田直は先頭の大和の代打・京田を見逃し三振に仕留めると、伊藤光の代打・森敬をサードへのファールフライに。そして、最後は戸柱をセンターフライに打ち取り、ゲームセット。
見事、プロ通算200セーブを達成しました。益田直は、
と、これからの抱負を語りました。
勝利投手 メルセデス(3勝3敗1S)
敗戦投手 濵口遥大(4敗)
セーブ 益田直也(1勝18S)
中日対日本ハム戦
バンテリンドーム ナゴヤ
18:00プレイボール
スコア 中日1-2日本ハム
スタメン
中日 日本ハム
1 中 岡林 1 二 加藤豪
2 左 ブライト 2 左 松本剛
3 三 福永裕 3 捕 A.マルティネス
4 右 細川成 4 右 万波
5 一 福田永 5 三 清宮幸
6 二 村松 6 一 野村佑
7 捕 石橋 7 遊 上川畑
8 遊 龍空 8 中 江越
9 投 小笠原 9 投 上沢
中日は中6日で小笠原、日本ハムは中7日で上沢が先発します。この日は故・杉下茂氏の逝去が発覚。この訃報を受け、中日は試合前には黙祷を捧げました。
両チームのエースが相対するカード初戦。両者意地のピッチングを見せます。
中日は0-0で迎えた2回、先頭打者の細川成が捉えた打球がライトスタンドに飛び込み、ソロホームランで1点を先制します。
しかし、日本ハムも直後の3回に一死一、三塁で加藤豪が犠牲フライを打ち上げ、同点に追いつきます。
勝負の分かれ目となったのは4回。万波、上川畑のヒットで二死一、三塁のチャンスを作った日本ハムは、江越の打席で仕掛けます。
小笠原が初球を投じた瞬間に一塁ランナー・上川畑がスタート。これはアウトとなってしまいますが、その間に三塁ランナー・万波が生還。ディレードスチールで日本ハムが勝ち越しに成功します。
勝ち越し点をもらった上沢は、3回以降は中日打線を零封。8回1失点の力投でマウンドを降ります。上沢の
という味方を信じる投球がこの好内容を呼び寄せました。
1点差の9回には田中正が登板し、中日打線を三者凡退に退け、10セーブ目を記録。日本ハムがディレードスチールで得た1点差で逃げ切りました。
勝利投手 上沢直之(6勝4敗)
敗戦投手 小笠原慎之介(4勝4敗)
セーブ 田中正義(1勝1敗10S)
阪神対ソフトバンク戦
阪神甲子園球場
18:00プレイボール
スコア 阪神4-1ソフトバンク
スタメン
阪神 ソフトバンク
1 中 近本 1 一 中村晃
2 二 中野 2 遊 今宮
3 左 ノイジー 3 左 近藤健
4 一 大山 4 右 柳田
5 右 ミエセス 5 二 牧原大
6 三 佐藤輝 6 中 柳町
7 捕 梅野隆 7 三 栗原
8 遊 木浪 8 捕 甲斐
9 投 ビーズリー 9 投 和田毅
阪神は5月19日ぶり、中30日でビーズリーが来日初先発、ソフトバンクは中6日で和田毅が先発します。この日の試合前には、阪神でも監督を務めた故・杉下茂氏に黙祷を捧げました。
試合は初回に二死一、二塁の好機を生み出したソフトバンクが5番・牧原大のタイムリーで1点を先制しますが、4回には一死満塁からミエセスが犠牲フライを打ち上げたことで、阪神が1-1の同点に追いつきます。
そして、この試合を決めたのは虎の代打職人でした。
阪神は6回に二死一塁の場面で投手に打順が回ると、岡田監督は代打に原口を起用。すると、その6球目でした。和田毅の制球が甘くなったど真ん中のストレートを捉えると、打球は左中間を破るツーベースに。一塁ランナー・中野が生還し、勝ち越しに成功します。打った原口は、
と結果を残せたことにホッとしていました。
その後佐藤輝にツーランが飛び出すなど6回に一挙3得点でリードを広げた阪神は、ビーズリーが4回で降板した後、島本-加治屋-岩貞-岩崎とリレー。全員が無失点に抑え、阪神が3点差で勝利しました。
勝利投手 島本浩也(2勝)
敗戦投手 和田毅(5勝2敗)
セーブ 岩崎優(2勝10S)
本塁打
阪神:佐藤輝明9号ツーラン
広島対西武戦
MAZDAZoom-Zoomスタジアム広島
18:00プレイボール
スコア 広島2-0西武
スタメン
広島 西武
1 二 菊池 1 遊 源田
2 遊 上本 2 右 岸潤
3 中 秋山翔 3 二 外崎
4 左 西川龍 4 三 マキノン
5 三 デビッドソン 5 一 渡部健
6 右 末包 6 中 長谷川信
7 一 堂林 7 左 金子
8 捕 會澤 8 捕 古賀悠
9 投 床田 9 投 隅田
広島、西武共に中6日で床田、隅田が先発します。この日は故・北別府学氏の逝去に伴い、広島の選手全員が喪章をつけて闘いました。
両先発好投が光り、4回終了時点で0-0と試合は均衡状態を保ち続けています。
特に床田は2回の二死一、三塁のピンチを0で防ぐと、隅田も4回に招いた二死一、二塁のピンチを、デビッドソンを三振に打ち取り無失点で切り抜けました。
均衡が破れたのは5回でした。
5回裏、回の先頭打者として打席に入ったのは末包。すると、その3球目。アウトローに来たストレートをセンター方向に弾き返すと、打球はバックスクリーンに飛び込む先制の1号ソロに。
さらに、次打者・堂林もソロで続き、広島が2-0とリードに成功します。
広島先発・床田は、北別府氏の精密機械のようなコントロールを彷彿とさせるようなピッチングで、西武打線を次々と料理していきます。
そして、8回まで被安打5、無失点に抑えた床田は9回も続投。三者凡退に抑え、見事完封勝利を挙げました。この快投に床田は、
と振り返りました。
広島が勝利し、北別府氏へ弔い星を届けました。
勝利投手 床田寛樹(6勝1敗)
敗戦投手 隅田知一郎(2勝6敗)
本塁打
広島:末包昇大1号ソロ
堂林翔太3号ソロ
順位表
パリーグ
順位 チーム名 勝利-敗戦-引分 G差
1位 ロッテ 32-22- 4 ---
2位 オリックス 35-26- 2 0.5
3位 ソフトバンク 32-25- 2 1.5
4位 日本ハム 28-35- 0 8.5
5位 楽天 24-33- 1 9.5
6位 西武 24-37- 1 11.5
セリーグ
順位 チーム名 勝利-敗戦-引分 G差
1位 阪神 38-22- 2 ---
2位 DeNA 33-25- 1 4.0
3位 巨人 34-29- 0 5.5
4位 広島 32-30- 0 7.0
5位 ヤクルト 23-37- 2 15.0
6位 中日 23-37- 1 15.0
まとめ
球界に大きく貢献したお二方が同日に亡くなってしまいましたね…
北別府学氏は、広島のエースとして活躍し、通算213勝を挙げて名球会に入るなど、「精密機械」と形容されるほどのコントロールで知られていました。晩年は白血病との闘病が続く中、完治叶わずこの世を去ることになってしまいました。65歳でした。
杉下茂氏は、日本で初めてフォークボールを投げたピッチャーとして有名でした。若い頃には戦争で手榴弾の投げ方を教わるなど数少ない戦争で生き抜いたプロ野球選手で、通算215勝を挙げた大投手でした。晩年は肺炎との闘いが続いたものの、2023年6月12日に肺炎で帰らぬ人となってしまいました。97歳でした。
今のプロ野球を支えていたといっても過言ではないお二方。ご冥福をお祈りいたします。
最後までお読みいただきありがとうございました。