広島・栗林が116試合目でプロ初白星!ディグプロ6月6日
鷹のユーティリティープレーヤーが劇的なタイムリーを放ってみせました。
今回は、6月6日に行われた6試合を振り返っていきます。
※以下一部敬称略、試合順は開始時刻順、同時刻の場合はスポナビ野球速報の表示順に。
日本ハム対広島戦
ES CON FIELD HOKKIDO
18:00プレイボール
スコア 日本ハム2-3広島
スタメン
日本ハム 広島
1 中 細川凌 1 二 菊池
2 左 松本剛 2 右 野間
3 一 加藤豪 3 中 秋山翔
4 右 万波 4 指 マクブルーム
5 捕 A.マルティネス 5 左 西川龍
6 三 野村佑 6 三 上本
7 二 福田光 7 一 堂林
8 指 郡 8 捕 會澤
9 遊 上川畑 9 遊 矢野
投 上原 投 大瀬良
日本ハム、広島共に中6日で上原、大瀬良が先発します。
試合は3回裏、二死三塁の場面で日本ハム・松本剛を迎えると、松本剛は3球目のストレートを振り抜きます。すると打球はレフトへ大きく上がるツーランとなり、日本ハムが2点を先制します。
しかしその直後の4回表、二死から連打で一、三塁のチャンスを作った広島は、7番・堂林のタイムリーで1点を返します。
試合はその後両チームの投手の好投が光り、7回終了時点で2-1とスコアは動かず。しかし、7回裏の攻防で試合の流れは大きく広島に傾きました。
6回2失点の内容で降板した大瀬良に代わりマウンドに上がったのは、今季ここまで頗る調子の悪い栗林。しかし、先頭の細川凌を三振に仕留めると、加藤豪には9試合連続となるヒットを浴びるも変化球を多く用いるピッチングスタイルで無失点に抑えます。
するとこの気迫の投球が流れを呼び、広島打線は日本ハム・宮西から二死一、二塁のチャンスメーク。さらにこのチャンスに西川龍、松山が応え、二連打で2得点。二連続タイムリーで広島が2-3と勝ち越しに成功します。
最後は広島・矢崎が9回を締め、ゲームセット。7回に登板していた栗林がプロ初勝利を手に入れる結果となり、栗林は
と、プロ生活で初めて手にした白星にとても喜んでいました。
勝利投手 栗林良吏(1勝5敗7S)
敗戦投手 宮西尚生(1敗1S)
セーブ 矢崎拓也(3勝6S)
本塁打
日本ハム:松本剛2号ツーラン
楽天対阪神戦
楽天モバイルパーク宮城
18:00プレイボール
スコア 楽天4-1阪神
スタメン
楽天 阪神
1 一 渡邊佳 1 中 近本
2 左 小深田大翔 2 二 中野
3 中 小郷 3 左 ノイジー
4 二 浅村 4 一 大山
5 右 岡島 5 三 佐藤輝
6 三 鈴木大地 6 右 島田
7 指 フランコ 7 指 前川
8 遊 山﨑剛 8 遊 木浪
9 捕 太田光 9 捕 坂本誠
投 則本 投 村上頌
「FANS’ ユニフォーム2023」でこの試合に臨む楽天、阪神共に中6日で則本、村上頌が先発します。
この試合では、犬鷲の女房役が躍動します。
2回に二死ながらランナーをフルベースに置くチャンスを作った楽天は、この場面で打席に太田光。9番打者とはいえ、侮ることなかれ。2球目の甘く浮いたカットボールをレフトに弾き返すと、スライディングキャッチを試みた佐藤輝の左を抜けるタイムリーに。一気に2人が生還し、楽天が2点を先制しました。
この打席を太田光は、
と、振り返りました。
さらに太田光は4回にも二死二塁のチャンスで打席が回ってくると、初球を弾き返し、レフトへのタイムリーツーベースとし、自らのバットで3-0と阪神を突き放します。
守っては、先発・則本を6回1失点の好投に導くアシスト。その後も3人の中継ぎ投手を上手くリードし、無失点に抑え切りました。
チームの大先輩、田中将から3日に複数人で焼肉を奢ってもらったという太田光。勝利に貢献した正妻は、
と、嬉しそうに振り返りました。
楽天が村上頌を攻略し、連敗を3で止めています。
なお、この試合で阪神・前川がプロ初ヒットを記録しました。
勝利投手 則本昂大(2勝4敗)
敗戦投手 村上頌樹(5勝2敗)
セーブ 松井裕樹(1勝1敗9S)
本塁打
楽天:辰己涼介3号ソロ
西武対中日戦
埼玉県営大宮公園野球場
18:00プレイボール
スコア 西武1-2中日
スタメン
西武 中日
1 遊 源田 1 左 大島
2 二 外崎 2 中 岡林
3 左 鈴木将 3 右 細川成
4 三 マキノン 4 指 石川昂
5 一 渡部健 5 三 高橋周
6 指 栗山 6 一 ビシエド
7 右 川越 7 二 村松
8 捕 古賀悠 8 捕 木下拓
9 中 若林楽 9 遊 龍空
投 與座 投 鈴木博
西武は中6日で與座、中日は中2日で鈴木博が今季初先発します。
今季初の先発のマウンドに上がった鈴木博は140キロ前半から130キロ台の球速帯で変化球やツーシームを多く使い打たせて取るピッチングを披露すると、6回途中無失点の好投を見せます。
しかし、それは與座も同じ。アンダースローから繰り出される独特なボールで中日打線を幻惑させると、4回まで無失点ピッチングを継続します。
しかし、試合の均衡が破れるのはそう遠くもない話でした。
5回表、中日の先頭打者は木下拓でしたが、木下拓はいきなりセーフティーバント。あまりにも意表をついた攻撃で出塁に成功します。
そしてこのヒットを生かし二死二塁のチャンスを作ると、岡林、細川成の連続タイムリーで2点の先制に成功します。セーフティーバントを決めた木下拓は、
と、冷静に語りました。
中日は8回に無死一、三塁のピンチから1点を失ったものの、虎の子の1点を守り切り勝利。
中日が接戦を制し、連敗を2で止めました。
勝利投手 鈴木博志(1勝1敗)
敗戦投手 與座海人(2敗)
敗戦投手 R.マルティネス(1勝1敗14S)
ロッテ対ヤクルト戦
ZOZOマリンスタジアム
18:00プレイボール
スコア ロッテ3-10ヤクルト
スタメン
ロッテ ヤクルト
1 一 池田来 1 二 山田哲
2 遊 藤岡 2 左 青木
3 二 中村奨吾 3 指 川端
4 指 ポランコ 4 三 村上宗
5 左 山口 5 右 サンタナ
6 三 安田尚 6 捕 中村悠
7 右 岡 7 一 J.オスナ
8 捕 田村龍 8 中 内山
9 中 和田康 9 遊 長岡
投 美馬 投 小川泰
ロッテは4月25日ぶり、中42日で美馬、ロッテは中8日で小川泰が先発します。
試合は4回、ヤクルト・サンタナのタイムリーなどでヤクルトが2点を先制していましたが、ロッテもポランコのソロなどで反撃。6回には2本の犠牲フライで、6回終了時点で3-2と逆転に成功していました。
しかし、この状態を燕の選手たちは許しませんでした。
7回表に一死二、三塁のチャンスを作ったヤクルトは、打席に内山を送ります。その3球目、内山はストレートをライトへ弾き返すと、打球はフェンス直撃の2点タイムリーに。ヤクルトが若燕の一撃で試合をひっくり返します。この打席について内山は、
と、つなぐ意識を持って入ったと言いました。
その後も、ヤクルトはサンタナにツーランが飛び出すなど、終わってみれば10安打10得点の猛攻。ヤクルトがロッテに7点差で大勝しました。
勝利投手 小川泰弘(3勝5敗)
敗戦投手 美馬学(4敗)
本塁打
ヤクルト:サンタナ6号ツーラン
ロッテ:ポランコ7号ソロ
オリックス対巨人戦
京セラドーム
18:00プレイボール
スコア オリックス2-1巨人
スタメン
オリックス 巨人
1 三 廣岡 1 右 丸
2 右 茶野 2 遊 坂本勇人
3 中 中川圭 3 左 秋広
4 指 森友 4 三 岡本和
5 一 頓宮 5 一 中田翔
6 二 ゴンザレス 6 指 ウォーカー
7 左 杉本 7 捕 大城卓
8 遊 野口 8 中 ブリンソン
9 捕 若月 9 二 門脇
投 山本由 投 髙橋優
オリックス、巨人共に中6日で山本由、髙橋優が先発します。
この試合では日本のエースがテンポの良いピッチングを披露します。
オリックス先発・山本由は3回までをノーヒットに抑える立ち上がりを見せました。4回は坂本勇人のツーベースから中田翔にタイムリーを許し1点を取られてしまったものの、そこからは三者凡退か打者4人で終わらせるピッチングを続け、8回1失点の好投でマウンドを降りました。
試合前に
と語っていた山本由、その岡本和を2打数無安打2三振に封じ込める活躍を見せました。
そして、打撃では森友が躍動。3回裏に9番から繋いだチャンスで一死満塁の場面を作ると、打席にはこの日DHで出場の森友。3球目のストレートを弾き返すと、打球はフェンス直撃の2点タイムリーツーベースとなりました。
これでオリックスは2-0と先制に成功。4回に1点を返されたものの、リードは山本由が守りました。
1点リードで9回を迎えたオリックス、そのマウンドには山﨑颯が上がりました。山﨑颯は岡本和にヒットを許したものの、秋広、吉川尚、重信から奪った3つのアウトは全て空振りの三振。
相変わらずの球威で巨人打線を圧倒し、オリックスが1点差で逃げ切りました。
勝利投手 山本由伸(5勝2敗)
敗戦投手 髙橋優貴(1敗)
セーブ 山﨑颯一郎(1S)
ソフトバンク対DeNA戦
福岡PayPayドーム
18:00プレイボール
スコア ソフトバンク2×-1DeNA
スタメン
ソフトバンク DeNA
1 一 中村晃 1 左 佐野恵
2 遊 今宮 2 右 関根
3 左 近藤健 3 指 オースティン
4 指 柳田 4 二 牧
5 二 牧原大 5 一 ソト
6 三 栗原 6 中 桑原
7 中 正木 7 遊 京田
8 右 柳町 8 捕 戸柱
9 捕 甲斐 9 三 林琢
投 有原 投 今永
ソフトバンクは有原が日本復帰後初先発、DeNAは中6日で今永が先発します。
久しぶりの一軍のマウンドに上がった有原は、二軍での成績を幻かと思わせるようなピッチングを披露します。
特に2回にはツーベースと四球で一死二、三塁のピンチを招きますが、京田をレフトフライ、戸柱をセカンドゴロに抑え、無失点。大関の代わりの代役先発とはいえ7回途中1失点と自身の役割を全うした有原は試合後、
と、久しぶりの日本のマウンドでもしっかり自分らしさを出せたことをアピールしました。
それに応えるように、ソフトバンクは4回に復帰したばかりの今宮のソロで先制。その後得点は無く、1-1で試合は9回を迎えます。
9回表に登板したソフトバンクの投手はモイネロ。大和、佐野恵、関根とセリーグ屈指の好打者が続く打線を三者連続三球空振三振で締めるという支配的にも程があるピッチングを披露しました。
その流れに乗ったのか、9回はDeNAの2番手・伊勢から今宮がピッチャー強襲のヒットを放つなど、二死一、二塁のチャンスを作ったソフトバンク。一打出ればサヨナラの中、打席には牧原大が入ります。その6球目でした。
それまで全て高めに来ていた中唐突に低めに来たストレートに合わせると、打球はセンターに抜ける当たりに。二塁ランナー・今宮の代走、周東が生還し、ソフトバンクが牧原大のプロ初サヨナラタイムリーで勝利を収めました。
勝利投手 モイネロ(2勝2S)
敗戦投手 伊勢大夢(2勝1敗1S)
本塁打
ソフトバンク:今宮健太2号ソロ
順位表
パリーグ
順位 チーム名 勝利-敗戦-引分 G差
1位 オリックス 31-21- 2 ---
2位 ロッテ 26-20- 3 2.0
3位 ソフトバンク 27-21- 2 2.0
4位 日本ハム 25-30- 0 7.5
5位 西武 22-30- 1 9.0
6位 楽天 19-30- 1 10.5
セリーグ
順位 チーム名 勝利-敗戦-引分 G差
1位 阪神 34-17- 2 ---
2位 DeNA 28-22- 1 5.5
3位 広島 27-26- 0 8.0
4位 巨人 26-28- 0 9.5
5位 ヤクルト 21-30- 2 13.0
6位 中日 21-32- 0 14.0
まとめ
ロッテ対ヤクルト戦を除き、5試合が3点差以内、セーブシチュエーションで決着がついています。つまりそれだけセリーグとパリーグの実力が伯仲しているということですよね。
移動日からまた新たなカードとなり、初日はセリーグ、パリーグ共に3勝という結果でした。ここからどちらかのリーグが勝ち越すことはあるでしょうか。
最後までお読みいただきありがとうございました。