文章を「書き切る」ための秘訣 / 3分で読める『作家になる方法』
書き上げる癖をつける
「とりあえず書き上げる癖をつけることである。
書き上げる習慣と言ってもいい。
これが職業作家には呼吸の如くできても
作家志望者にはなかなかできたいことだ。」
千田琢哉著『作家になる方法』P.65より抜粋
出版した人と、出版していない人の違いとは?
出版した人と、出版していない人は全く違います。
・書こうとしている人
・書いている人
・書き上げただけの人
では、ほとんど差はなく同じです。
でも出版した人は、違います。全然違います。
何が違うのでしょう。
その大きな違いは、「私はこれでいく」と一度決断した人かどうかです。
出版をすると、その本は取り消せません。
修正したくなっても、やっぱり取り消したいと思っても、世に出た本は取り消せません。
その怖さに負けず、「これでいく」と決断した人が著者なのです。
この違いに私が気づいたのは、
インターネットラジオにてインタビューする番組のパーソナリティを三年続けた経験からです。
パーソナリティをはじめた頃は、さまざまなコンテンツホルダーの方をゲストにお招きし、収録を行っていましたが、一年ほど過ぎた頃、コンテンツホルダーの中でも著者にインタビューするのが一番楽だと気がつきました。
出版を経験している著者は、自分が伝えたいメッセージをズバッと伝えてくれます。
「この本で伝えたいことは、〇〇です。」と。
自分の伝えたいことがまとまっているので、ゲストとしてお招きした際に進行の打ち合わせがスムーズです。
「本を出したいと思っている」という人は、決断前なのでまだ迷いがあります。
ゲストが伝えたいことを迷っていると、パーソナリティもどの方向に番組を進めたらよいのか迷ってしまうのです。
私も元々は書き切れなかった
「作家であれば誰もがわかるように、本気で推敲しようと思えば一生やってしまう。」
千田琢哉氏の『作家になる方法』P.61より抜粋
私も初めて小冊子を発行するときは、推敲が永遠に続くように感じました。
読み直せば読み直すほど、誤字は見つかり、句読点の位置は気になり、言い回しを変えたくなり、漢字表記かカナ表記かを迷いだし……いっそ全部書き直す? なんてことを考えだします。
書き切る秘訣
昨日(4/14)、樺沢紫苑さんのトークショーに参加してきました。
樺沢さんと言えば、ベストセラー『アウトプット大全』の著者です。
トークショーの中で、推敲の秘訣として
「3回書き直したら、元の文章に戻る」
とおっしゃっていました。
書き直しを重ねること、推敲を重ねることも、大切なことではあるけれど
「3回書き直したら、元の文章に戻る」
を頭の隅に置いておくと、
「よし、これでいこう」と
書き切る勇気を持てると思います。
最後に大切なことを
書き切る勇気には、発信するまでが含まれています。
書き上げただけでは、自分の中の世界から出ていません。
書き切ったら、SNSやブログなどで、外の世界に出してあげてくださいね。
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P.S
毎週火曜日配信の記事ですが、
諸事情により前日にフライングしております。
来週からは火曜日に戻ります。
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3分で読める『作家になる方法』は、
毎週 火曜日お昼12時に記事を公開
出版記念プロジェクトD トミーが
読むの苦手なくせに、
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背伸び解説しています。
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