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出版した後、本をどう使いますか?|まず、1万部を目指す著者が出版前にしておきたい17のこと|その5

小冊子
『まずは、1万部のベストセラーを目指す著者が
 出版前にしておきたい17のこと』
に使用する原稿をnoteだけに掲載中。
・出版を目指す人にも
・初めての新人著者にも
・2~3冊目の著者にも
お役に立てるよう、更新しています。
企画の概要はこちらの記事を
https://note.com/nobook/n/n9db2d6185659

●この記事は48時間無料公開後、順次、有料になります。


◆本の活用法を執筆時から考えていた、成功事例

ハーブティーとコーチングを組み合わせた本を出版する際、
著者は出版に合わせてお茶会形式のグループコーチングで利用できるオリジナルカードを制作したいと考えていました。

そのため、本の挿絵をカードの絵柄として活用したい旨を編集者に伝え、
挿絵の担当について協議することができました。
挿絵の使用権については事前に打ち合わせが行われ、
出版と同時に著者はオリジナルカードの制作・販売が可能となりました。

この著者のように、出版後の本の使い方をイメージしている新人著者は少ないです。

執筆中から本を使ってどんな活動をしていくのかを想定しておくと、
それを編集に反映してもらうよう相談ができます。
また、挿絵や写真の使用については、
著者自身でも自由に使用できるわけではありません。
使用したい場合は、事前に編集者に伝えておくとスムーズです。

◆10万部売れたけど、その後は……

執筆に追われがちな著者にとって、後回しになりがちなのが、
読者と著者をつなぐルートの準備と商標登録です。

これまで見てきた出版の中で、最ももったいないなと感じたのは、
10万部も売れた本でありながら、
読者と著者とをつなぐ手段が設定されていなかった本です。

その本には「何をするか分からないけど、とりあえずメールアドレスを登録ください」という案内しかなく、これには驚きました。
今どき、どんなメールが届くか分からないけれどとりあえず個人情報の登録を、という案内には違和感があります。
(よほどの有名人や、スタジオジブリ『君たちはどう生きるか』のプロモーション戦略なら理解できますが…)

本の成功にもかかわらず、その後、
本のタイトルを使ったセミナーや講座の開催が見当たらなかったことから、
商標登録も行われていなかった可能性があり、
他社に利用されてしまったのではないかと推測しています。

あなたが心を込めて出版する本なら、
・読者と著者をつなぐルート
・商標登録の検討
を、出版前に準備します。

やみくもに商標登録を行う必要はないですが、
登録が必要かどうかや、すでに登録がなされていないかなど、最低限の点検を行い出版に備えましょう。

◆「とりあえず動画プレゼント」では、誰も来ない

読者と著者をつなぐルートとして、
・とりあえず、公式LINE登録
・とりあえず、メルマガ登録
・とりあえず、動画プレゼント(PDFプレゼント)
を、よく目にしませんか?

正直、飽きていませんか?
あなたが飽きているのですから、読者だって飽きています。

読者と著者をつなぐルートを設計する際は、
あなたの本を買ってくれた読者が
「欲しい!」と思うプレゼントを、
しっかり準備してください。

また、「もっと学びたい」と思った読者のために、
次のステップを用意しておくことも忘れずに。
いわゆる「バックエンド」と呼ばれる有料コンテンツです。

次のステップを伝えることについて、
「本を買ってくれた読者に、何かを売るなんて、申し訳ない」
という著者もいらっしゃいます。

こういう方には、
「本を買ってくれた読者が、
 もっと学びたいと思っても、
 もう何も教えません。本だけ読んでください。
 って門前払いするの、酷くないですか?」

と、お伝えしています。
これは、師匠であるお金の専門家:加納敏彦氏に教えていただいたことです。

読者は、あなたの書いた本の分野に興味があるから、お金を出して本を買ってくれたのです。

そんな読者が、例えば、
・本に載っていたお茶会に参加してみたい
・本に載っていたNFT販売を学んでみたい
・本に載っていたセッションができるようになりたい

と思っても、次のステップの提案がないのは寂しいと思いませんか?
読者のお役に立てるステップを準備してください。

この、読者と著者をつなぐルート、そして読者の次のステップの設計は、
実は執筆中に考えるでは遅いのです。
ベテラン著者は、本の企画書段階から練っています。

出版を目指す人は、ぜひ今から練ってくださいね。

まとめ

出版前にしておきたい17のこと
【その5】
 出版後に備えることがないか点検する

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