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1冊読むのに1年半……だからこそ人生を変える出会いを引き寄せた

第1章:読めなくても変われる!小さな一歩がやっぱり人生を動かす

2. 1冊読むのに1年半…だからこそ人生を変える出会いを引き寄せた


そんな彼女の人生に転機が訪れます。

1年半かけてようやく読み終えた
『金持ち父さん 貧乏父さん』をきっかけに、
彼女はその本の読者が集まる会(キャッシュフローゲーム会)
に参加してみることにしたのです。


会場に足を踏み入れた彼女は、
周りの参加者たちが非常にアクティブで
意欲的な人たちばかりであることにすぐに気づきました。

他の参加者が
「これから起業をする」
「投資を始めたばかりで、成功させたい」
など、前向きな話題で盛り上がっているのを聞いて、彼女は圧倒されました。

さらに、彼らの会話の中には、
多くのビジネス書や自己啓発本の名前が次々と飛び交います。

「あの本は読んだ?すごく役に立つよ」

「新しい本、これもオススメ!」

そんなやりとりに、彼女は全くついていけませんでした。

自分が読んだのは『金持ち父さん 貧乏父さん』1冊のみ。
それすら1年半もかかってしまった自分と、
周りの人々が当然のように何冊も読破している事実に、
彼女はますます自信を失い、
黙り込んでしまいます。


でも、このままではいけない。
自分を変えたいという思いが、彼女に勇気を出させました。

そして、意を決して
読みやすい本を教えてもらえませんか?
と質問を投げかけたのです。


その時、会のリーダーの男性が

「読みやすい本なら、やっぱり本田健だよね」

と教えてくれました。


もちろん、彼女は本田健なんて知りません。

知らないので、しっかりメモしようと名前を確認すると

その場にいた全員が、

え、本田健、知らないの…」と固まったのを見て、
とても有名な人なんだなと、彼女は空気で感じ取りました

と、同時に、ものすごい恥ずかしさが込み上げてきました。

「また、バカなことがバレれてしまった……」

参加者全員から「何も知らない人=バカ」と思われたんだなと、自分の低レベルさを改めて呪いながら、帰路についた彼女。


この帰り道に、彼女は大きな転機と出会うのです。

疲れ果てた彼女がふらっと立ち寄ったコンビニで、
偶然にも「本田健 講演会」のポスターを目にしました。

「こんな偶然!!」と普通は驚きそうなものですが、
その時は何も感じませんでした

ポスターは入り口近くに貼られており、

「私が知らないだけで、
 いつも沖縄という地方まで講演に来るほど、
 有名な人なんだな」

「そんな有名な人なのに、
 これまで気づかなかったのか」

自分の無知さをビシバシ責める感情しか、彼女にはありませんでした。


「せっかく教えてもらったし……」
そう思い、講演会に参加することを決めました。


この出会いから10年ほど後に、彼女は知ることになります。

ベストセラー作家である本田健氏が沖縄で講演会を行ったのは、
20年の作家人生の中でたった2回だけ

彼女が参加したのは、その初めての1回目だったのです。


このたった2回しかなかったチャンスにすべり込んだ彼女の人生は、
この日を境に動き出したのです。


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