生成AIを使った記事制作において現実的な使い方はあるのか?(ChatGPT、Notion AI編)
ChatGPTが出てからとにかくAIにいい記事を書いてもらおうと試行錯誤した結果、ようやくなんとなく形になりそうな付き合い方が見えてきたので、少しシェアしてみたいと思います。
環境・前提・バックグラウンド
前提を書くと、私が触ったのはChatGPT3.5,4.0とNotion AIで、どちらも有料版を使っています。あくまで現時点 (2023/4/19)での話で、変化が早い業界なので、すぐに話は変わるかもしれません。数週間後には全く変わっているかも!
この記事では生成AIとはChatGPTとNotion AIのことを総称して指しています。
また、この記事をまとめる上で、私が何者か?も重要だと思いますので、この記事に関連する範囲で簡単にキャリアを紹介します。
弊社では、マネー系専門の記事制作プラットフォーム「Tsumugu(つむぐ)」を運営しており、マネー系に絞って、専門性が高く、高品質な記事を提供するサービスを提供しております。(ライター様も募集しております。)
過去の実績としては、会計ソフトfreee様のメディアや税理士事務所様運営のメディア、クレジットカード専門メディアなどで、納品実績があります。また、自社メディアとして、クレジットカード比較サイトを運営しており、過去には「クレジットカード おすすめ」で1位を約1年間に渡り獲得・維持した実績があります。
私自身はディレクターとして、お客様のフロント対応や、キーワードに基づく構成案作成・編集・校正のチェックや、ライター様を取りまとめる役割をになっています。
今回の記事では、クライアントワークとしての記事作成はあまり前提にしておらず、自分自身のブログやメディアで記事を作成することを前提にしております。クライアントワークとしての記事生成AIの付き合いかは別でまとめようと思っています。
結論
結論から言えば、記事執筆では生成AIは使っていくのはありかなと思います。ただ、現時点では補助的な役割で使うのが現実的そうです。
初期の頃は、なんとか全ての記事を書いてもらおうと試行錯誤したのですが、完全に記事を書いてもらい完成度を上げるというのは、不可能でした。
厳密に言えば、できなくはないのですが、記事作成の受託といった仕事ベースのレベル感で見ると品質が到底及びませんでした。
ただ補助として使うと、感覚的に20-30%位は効率的に記事が書けます。(ジャンルにはよる。)
生成AIが得意なこと、苦手なこと
生成AI得意なことと苦手なことを整理してみます。
得意なこと
まず得意なこととしては、一般的な事実や意見や主張がある程度定まっている内容です。例えばWEBマーケティングという記事を書く時に、「SEOとは?」という部分だけを書いてもらうとかなり効果的です。
また、一般的な事実を書いてもらう点では、知らない間に他人の著作権を侵害してしまう可能性も下げられる点も魅力だと思います。
苦手なこと
一方で品質が良くないのはそもそもの主張やアイデアを考えてもらう部分です。なので、全体の構成であったり、「SEOはやるべきか?」みたいな意見が分かれるような内容は、品質が安定しません。
また、AIが作る文章が長いほど、内容が重複したり、主張が意味不明になる場面が多く出てきます。
AIはいい意味でも悪い意味でも平均的な中央値の回答を出してきますので、AIの執筆要素が長くなればなるほど、平凡で主張が見えない記事になる傾向があります。
なのでAIに文章を書かせる場合は、出来るだけ短い要素を書いてもらう方が効果出てきます。文字量のイメージがある場合は指定するのもありです。
また書いてもらった記事はどんどん削除して筋肉質にすると良いです。AIで書いてもらった記事は、どんどん削除して使うイメージを持つと使いやすくなります。
最後にAIが執筆した文は独特の言い回しがあるので、AIっぽさがどうしても出てしまいます。そこを修正するとなると、もう一手間かかりますが、無視するかどうかは制作者の判断になると思います。
まとめると、誰が書いてもだいたい同じようになるような内容をできるだけコンパクトに書いてもらうというのが、現実的に使いやすいラインではないかと思います。
ChatGPTはチューニングの余地はあるが時間がかかる
ChatGPTでプロンプトを精査してチューニングすれば、いいものができるかもしれませんが、それはそれで結構時間がかかるので、そこに時間がかかるなら、今のところはさっさと手を動かした方がトータルのタイパ(タイムパフォーマンス)は高いと思います。
プロンプトの精度が上がる方法も研究していますので、まとまったらまた報告したいと思います。
記事を書くならNotion AIの方が使い勝手がよい
もう一つが記事を作成するならChatGPTよりもNotionAI の方が使い勝手がいいということです。
Notion AIはNotionのオプション機能で、メインの料金プランとは別で月10ドルで無制限で利用できます。
NotionAIは、ブロックごとにAIを起動できるので、例えば「見出しに対して本文を執筆」みたいな指示で、その見出しだけを執筆できます。内容はページ上で直接更新してくれるのでコピペなども不要です。
ChatGPTの方が良い点
ChatGPTでも分割できますが、コピペが必要だったり、タイムライン形式で文章の流れが前後すると内容が崩れたりするのは欠点です。
ただGPT4.0だとやや長めの文章や、内容を分類して執筆するよう時に強さ出てくるので、一つの見出しの内容を整理したい時に併用すると助かったりします。
例えば、メリットが2つ思い浮かんでいて、もっと増やしたい時とかは、ChatGPTの方がいいアイデアをくれたりする場合があります。そしてそれをNotion AIに戻して記事を書いてもらうというやり方(またはChatGPTから戻してもらう)は効果がありました。
ある程度構成案を作った段階で、ここまで紹介したような生成AIの使い方を実践すると、かなり効率的に記事を書けます。
まとめ
以上、生成AIを使った記事作成の現実的な使い方をお送りしました。本記事では、生成AIの得意なこと、苦手なこと、使い方と、実践する上でのポイントを紹介しました。今後もこのテーマに関する情報を発信していく予定です。
Twitterでも、WEBマーケティングやAIに関する情報を配信していますので、是非フォローしてみてください。
@nobolweb
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?