果たして、私のベタが本当に勝ったのか
将来を見据えてお付き合いしていた男性と関わりを絶ったのは、つい先日のことです。
家事に追われ、体調を崩しながらも、時間を見つけては彼の眠るところへ忍び込み、できるだけ、ありったけの愛を注ぐ日々でした。
はて、いつからかその愛は、彼に届くことは無くなってしまったのでしょうか──彼の心は、うんともすんとも云わなくなってしまったのです。
時間をおけばおくほど、考えを巡らせれば巡らせるほど、彼の存在は遥か遠い宇宙の塵よりも、もしかするとそれよりも遠く小さく、今にも消えて失くなり