浅草、ギャラリー・エフへ
1997年のオープン時から何度も通っているカフェで、浅草から離れてからもいろいろな人とここに来て、いくつもの情景を思い出すことができる。特に印象的なのが、宇多田ヒカルを初めて見たのがここギャラリー・エフ。白黒のブラウン管テレビでAutomaticのMVが流れていて、友だち2人とこの人歌上手くない?って魅入ったのを鮮明に覚えている。そういえば、兄ともカフェの前で待ち合わせして何かやり取りして兄はすぐに帰っていったことあるけど何のために会ったのかは覚えていない。でも、その映像もとても鮮明だ。
2週間前に浅草へ来たばかりだったけど、そのとき会えなかった友だちと数十年ぶりに会うために訪れた。散歩がてらフラフラと歩きながら適当なお店に入ろうとしたもののめぼしいところが見つからず、ならエフに行こうとなった。
ギャラリー・エフは江戸時代に立てられた土蔵を改造し、土蔵内がギャラリー、その手前にカフェが併設されている。20席ほどのこじんまりとした店内で、久しぶりに行ったけれど机の位置が変わっていなくて、以前からフロアにいらしたお母様?も健在とても懐かしい気持ちになった。
土蔵は2階建て
下が見えて、
わりと怖い
向こう側にいる友だちがあんなたくましい腕組してるとは知らなかった。
メニューからペリカンの文字を見つけ迷わず注文。パン屋さんの名前があることでその料理の価値が上がるほど有名なペリカン。購入は予約して店頭に取りに行くしかなくややハードルが高いため、浅草のいくつかの喫茶店でも食べることができる。
ペリカンのロールパンもジンジャーミルクもめちゃ美味しかった。それ以外にも美味しそうなメニューばかりで、今度浅草へ行くときもまたエフに行こうと約束した。新しいところを開拓するよりもいつも行っている場所がいいよねとお互い同意見。
2時間半ぐらいずっと喋っていた。
とりとめく様々な話題があっちこっちに移るも違和感が全く無かった。今日見てきた映画(ヴァイオレット・エヴァーガーデンめちゃ良かった)、仕事、音楽、旅行、ガジェット、社会問題、しばらく会っていなかったのに、様々な会話ができることがとても嬉しかった。昔からの場所と友。とても心地よかった。