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社会教育士に通ずる、地域おこし協力隊のあり方。
僕が地域おこし協力隊としての活動のなかで見出した「ヒト・モノ・コトをつなぐ」という役割は、結果的に社会教育士と呼ばれる称号に該当していた。学校教育や家庭教育とは異なる「社会教育」を司り、そんな人材を養成するプログラムも存在する。実際、今年に入ってからの僕はその社会教育主事講習を受講している。
子どもだけでなく大人も学びながら自分らしく生きる、地域におけるいわゆる生涯学習の分野にもつながるため、その人材が行政内に配属されることも多い。まさしく「社会教育主事」とは、「行政内にいる社会教育士」といったイメージであり、教育委員会や生涯学習課にいる。実際に僕が受講している講習には、たまたま担当課に異動してきた「これから社会教育に取り組む人」もいて、まず知識や事例を学ぶ姿が印象的である。
ふと、ヒト・モノ・コトの間に立つ役割は、地域おこし協力隊のあり方にとても近しいのではないかと思った。最近は多様になってきているものの、地域のさまざまなリソースや自らを組み合わせ、新たな活動を生み出していくことは似ている。今日は現役の社会教育士(主事)たちによる事例紹介やディスカッションの機会があったけれども、僕は協力隊が登壇しても良いのではないかと思った。
地域での実践が先行している僕は今の講習において、その経験が体系的になったものを学んでいるような感覚である。だからこそ僕は、あの名作ドラマよろしく「事件は会議室で起きているんじゃない、現場で起きているんだ」と本質を問う。どれだけ知識や事例を頭に入れたとて、結局のところその地域の実情は、その地域にしかない。社会教育士自身の性格やスキルにも依拠することだろう。今いる地域でどう生きるのか、社会教育をどう構築していくのか、今後もしっかり考えていたいと思う。
最後まで読んでいただきありがとうございます。宮城県美里町で「ナチュラルでカラフルなローカルを。」というミッションを掲げ、ありのままの個性が輝く地域をめざして活動しています。
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