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言語によってどれだけ深く捉えられるか
こちらの本を図書館からお借りして、少しずつ読んでいます。
返却日は明日ですが、半分ほど読み終えて、残り130ページほど。
読み切れる気がしないので、またいつか読む機会が訪れるはずと信じて、
ここまでの読書体験を残しておこうと思います。
ダイナミックなマッチョなスキルの理論?
「ダイナミックスキル理論」という言葉を初めて知った私は、マッチョな人がマッチョなポージングしながら迫ってくるイメージが脳内で映像化され、なんとも言えない苦しさを感じました。
「ダイナミック」なスキルって強そう…
「ダイナミックに全力で働け」って言われるのかな…疲れそうやな…
ところが少し本を読み進めてみると、あったかい部屋でコーヒー飲みながら、窓の外の海の荒波をのんびり眺めてるようなイメージ(状況は大変だけど、心は穏やかなイメージ)に脳内映像が入れ替わり、この理論わたしスキー!と簡単に心変わりしておりました。
(著者の加藤洋平さんの筆がすばらしい…吸い込まれるようにダイナミックスキル理論の世界に引き込まれてます。)
これだけだと、何も伝わりませんので、概要を抜粋。
私たちの能力は、多様な要因によって影響を受けながら、ダイナミックに成長していくもの
内側にため込まれる形で成し遂げられるような静的なものではなく、状況や他者とのかかわりを通じて絶えず変化をしながら成し遂げられる動的なもの
ダイナミックに乗り越えていこうぜ!!という体育会系ではなく、あくまでも状況が動的でダイナミックなものだよ~というお話でした。
クランボルツさんのプランド・ハップンスタンス理論にも通ずるし、シュロスバーグさんの予期していなかった転機のお話にも通ずる。
いろいろな知識を学んでいく中で、どうやって捉えるか、どう言語化するかの細かい差異はありつつ、ざっくり理解しようとすると、通ずる部分は多いなぁと改めて感じます。
言語によってどれだけ深く捉えられるか
そして、「ダイナミックスキル理論」において、13の能力の成長モデルというものを簡潔に以下のように紹介されていました。
「言語によって1つの現象をどれだけ深く捉えられるのか」の度合いが増していく過程
「既存の知識や経験をいかに深く活用できるか」という知識や経験の活用度合いが増していく過程
「言語によってどれだけ深く捉えられるか」は、言語優位な今の社会において、本当に大事ですね。 私も身に染みて感じているところです。
一方で、視覚優位なビジュアルシンカーの方が生きづらいというお話も聞く今日この頃… あくまでも今の社会において、そういった側面があるという観点を忘れずにいたいなと思います。
やっぱり本は良い
冒頭に以下のような一文もありました。
やみくもに実践に励んだり、人を支援することは効果がほとんどない
能力の成長プロセスとメカニズムを正確に掴んだうえで、適切な実践・支援を提供することが大事
N=1の武勇伝ではなく、プロセス・メカニズム・時代背景・歴史、さまざまな切り口を取り入れて、自分の器を広げていきたいものです。