ヤマハネットワーク WebGUIでできるタグVLAN設定例
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この記事では、ヤマハネットワーク装置でのタグVLAN 機能を使った設定例をご紹介しようと思います。
具体的な設定例を見ることで、どのように利用ができるのか、また、実際に構築する時どうすれば良いかの参考にしていただければと思います。
図は、今回の検証ネットワーク構成イメージです。
ヤマハルーター:RTX830
ヤマハスイッチ:SWX2310P 10G
ヤマハ無線アクセスポイント:WLX313
を使ってのタグVLAN 環境を設定してみます。
営業部LAN と技術部 LAN の 2 つの VLAN を構築する想定で、Wi-Fi では、接続 SSID によって、割り当てられた VLAN に接続するという環境にします。
SSID salesに接続すれば、営業部 VLAN に、
SSID tech に接続すれば技術部 VLAN に接続するように設定します。
営業部をVLAN10 192.168.10.0/24 のネットワーク
技術部をVLAN20 192.168.20.0/24 のネットワークにします。
VLAN10と VLAN 20はお互いに通信できない設定にします。
今回は、タグVLAN の話ですが、ヤマハネットワーク装置では、タグ VLAN のほかに、ポートベースVLAN, マルチプル VLAN という機能も利用可能です。それぞれの違いについては、以下の記事で説明していますので、ご興味のある方は、ご覧ください。
まず初めに、タグVLAN とは何かについて簡単におさらいしておこうと思います。タグVLANは、フレームにVLAN番号の情報を挿入することで、VLANを実現します。トランクリンクで接続した機器同士で、VLAN番号を含むタグ情報をやり取りします。
タグ情報によって、スイッチ間で転送されるイーサネットフレームが
どのVLAN のものであるかがわかる仕組みになっています。
タグ情報でVLANが使える仕組みなので、下図のように複数のスイッチで、同じVLANグループを組むことができます。
例えば、下図のように、フロアをまたいで、営業部門や技術部門がある場合でも、それぞれ同じVLANグループとしてネットワークを構築することが可能です。
ヤマハ無線アクセスポイントは、SSIDとタグVLANを連携させる機能を持っているので、
営業部VLANに接続できるSSID sales
技術部VLANに接続できるSSID tech
と設定するなどして、VLAN環境を構築できます。
今回の検証での具体的な機器の接続は下図のようになります。
SWX2310Pのポート1と RTX830 を接続。
SWX2310Pのポート2とWLX313を接続。
ポート3~5を VLAN10,ポート 6~8を VLAN20に設定します。
では、実際の設定手順を見ていきたいと思います。
設定には、LAN マップ機能を利用します。
ヤマハルーターのWeb設定画面へログインし、
【LANマップ】タブより、【タグVLAN】を選択、【新規】ボタンを押します。
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