見出し画像

ヤマハルーター冗長化機能VRRP設定手順

※この記事は、ヤマハルーター関連有料記事まとめマガジンにも含まれていますので、他の記事で紹介されているヤマハルーターの技術情報にもご興味のある方はマガジンでの入手が、断然お得です!

この記事では、ヤマハルーター冗長化機能であるVRRPの設定をご紹介します。
今回の検証構成は、RTX830とRTX810を使い、それぞれPPPoEでインターネットに接続します。

IPアドレスはRTX830が192.168.1.1、RTX810が192.168.1.210とします。RTX830とRTX810でVRRPの機能を有効にします。

VRRPは、同じLANセグメントに存在する複数のVRRPルーターから1台の
仮想ルーターを自動的に構成するプロトコルです。

全てのVRRPルーターは、同一の仮想IPアドレスを共有するので、
仮想IPアドレスをデフォルトゲートウェイとして使用することで、
デフォルトゲートウェイの冗長化を実現できます。

この検証構成において、仮想ルーターのIPアドレスは192.168.1.254。
LAN側に設置するパソコンのデフォルトゲートウェイおよびDNSサーバーのIPアドレスの設定を、192.168.1.254で設定します。

仮想ルーターはマスタールーターバックアップルーターで構成され、マスタールーターとなるのは、プライオリティが最も値の大きいルーターです。

今回の検証では、RTX830をRTX810よりも大きなプライオリティの値を設定して、まずはマスタールーターとします。

通常時、端末から仮想ルーターへの実際のパケットはマスタールーターであるRTX830に転送されます。

マスタールーターがダウンしたとき、バックアップルーターがマスタールーターに昇格し、実際のパケットは、今回の構成で言えば、RTX810に転送されます。


実際のコマンド設定ですが、RTX830、RTX810にそれぞれこのようなコマンド設定を実施します。

ここから先は

2,229字 / 12画像
この記事のみ ¥ 980

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?