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ヤマハルーター センター経由でのIPoE(IPv4 over IPv6)インターネット利用に関するポイント解説

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この記事では、ある拠点のIPoE IPv4 over IPv6インターネット接続を他の拠点からIPv6のVPNトンネル経由で利用するためのポイントをお伝えしようと思います。

上図は、検証環境のネットワーク構成イメージです。
左側の拠点は、192.168.1.0/24のネットワーク。
右側の拠点は、192.168.100.0/24のネットワークになります。

左側の拠点はIPoEプランのプロバイダ契約を行っていて、インターネットが利用できます。

こちらをセンター拠点と呼ぶことにします。右側の拠点はプロバイダ契約なしです。各拠点はフレッツ光回線にて、フレッツ・V6オプション契約をしています。
このフレッツ・v6オプションを利用して、拠点間でVPNを確立します。

ただし、NTT東日本とNTT西日本との間では、フレッツ・v6オプションによる折り返し通信は出来ませんのでご注意ください。

フレッツ・v6オプション契約は、月額料無料で利用することが可能です。
よほど昔に導入したフレッツ光回線ではない限り、デフォルトで契約されています。
各拠点に設置されたヤマハルーター RTX830にIPv6のIPsecトンネルの設定をすることで、拠点間を接続します。

拠点間の通信が可能になることで、右側の拠点より、センター側経由で、インターネットの利用ができるようになります。右側の拠点はプロバイダ契約なしでインターネットが利用できるようになりますので、右側の拠点分のプロバイダー契約料金のコスト削減することができるかなと思います。

拠点数が、もっとあれば、より一層コスト削減ができることになります。
無論、1拠点のインターネット接続に負荷がかかり過ぎるという点は考慮に入れる必要はあります。

設定のポイントになりますが、まず、センター側の拠点のRTX830で、IPoEプランのためのインターネット接続設定を実施します。

RTX830でのIPoEプランのインターネット設定は、下記の動画にて説明していますので、そちらをご覧ください。

次に、各拠点のRTX830を、IPv6のIPsecトンネルの設定を実施して、拠点間VPNで接続します。具体的な設定の詳細については、以下のnoteの記事をご覧ください。

以下センター側のRTX830の設定のポイントです。

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