パパが必ず打つべき風疹ワクチン
風疹って何?
風疹とは風疹ウイルスによる感染症で、熱が出たり皮膚にポツポツが出る発疹などが特徴的です。
風疹には流行があり、直近では2012-2013年、2018年が流行年でした。
様々なウイルスの感染症がある中で、妊娠中に風疹にかかることを絶対に避けたい理由があります。
それは妊婦さんが感染すると、赤ちゃんが先天性風疹症候群を発症する可能性があるからです。
先天性風疹症候群って何?
先天性風疹症候群とは妊娠中に風疹に感染することによって起こる赤ちゃんの病気で、心臓の形に生まれつき異常がある(先天性心疾患)、耳が聞こえない(難聴)、目の見え方に異常がある(白内障や緑内障)という兆候が現れます。その他にも発育や発達が遅かったりなど症状は多くあります。
妊娠初期に感染すると特に罹患のリスクが高いとされています。
2013年の風疹大流行では、45人の赤ちゃんが先天性風疹症候群と診断されました。ただしこの数字は、診断できた症例だけなので本当はもっと多い可能性があります。
パパにできることは?
妊婦さんの風疹の抗体は妊娠初期の検査で必ず確認します。
しかしここで問題なのが、風疹の抗体が低い場合でも妊婦さんはワクチンを打つことができないということです。
理由は、風疹のワクチンが生ワクチンだからです。
生ワクチンとはウイルスの毒性を弱めたもので、病原菌自体は生きています。つまり感染したかのようにして免疫をつけるもので、赤ちゃんにも感染するかもしれないという危惧があり、妊娠中は生ワクチンは打てません。
そのため抗体が低い妊婦さんは、風疹にかからないために人混みを避けるなど生活に注意するしかありません。
ただし、いくら気をつけても一番身近にいる人から感染してしまう場合があります。それは旦那さんです。
旦那さん!風疹の抗体が低いと既にわかっていたり、風疹の抗体があるかどうかもわからない場合には今すぐに風疹の抗体の確認、風疹ワクチンの接種を受けましょう。
特に気をつけなくてはいけない世代は?
風疹ワクチンは効果を高めるため、現在は1歳と小学校入学前の2回に分けてワクチンを接種することになっています。
しかしこの2回接種が行われていない世代があります。
1979年以前の生まれ(現40歳後半〜)は特に注意が必要です。
中学校の時に学校で集団接種が行われていましたが、対象は女子だけでした。高齢夫婦が多い中で、決して珍しい年齢ではありません。
続いて、1979年〜1990年生まれ(現30代前半〜40歳後半くらいまで)も注意が必要です。集団接種が中止され個別に医療機関にかかる必要があったり、1回だけの接種の時代です。
あなたがこの世代に該当するなら尚更、風疹のワクチンの接種を受けてください。
無料で抗体検査や予防接種が受けられるクーポンを自治体からもらえるケースがあるので、まずは住んでいる市町村のホームページを確認してみましょう。
第二子を考えている夫婦へ
出産後に奥さんに風疹ワクチンを打ってもらいましょう。
通常風疹の抗体が低い場合には1ヶ月健診と同時に勧められることが多いです。
万が一風疹ワクチンを打ってすぐに妊娠が発覚しても問題はないとされています。ワクチン接種直後の妊娠で先天性風疹症候群の報告はありません。
まとめ
① 旦那の皆さん! ご自身の風疹の抗体価が低かったり、わからない場合には率先してワクチンを打ちに行きましょう。
② 風疹の抗体が低いと考えられる特に注意が必要な世代(1979年以前の生まれ)があります。
③ 特に妊娠初期は、奥さんを人混みが多い場所に連れて行くのは控えましょう。
④ 奥さんの風疹の抗体が低い場合には、産後に奥さんに風疹ワクチンを打ってもらいましょう。
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