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"丁寧な暮らし"は、狂気の先にある | やりたいことリスト達成記録
少し日にちが経ってしまったけれど、先日「生活のたのしみ展」に行ってきた。
ほぼ日手帳でお馴染みの「ほぼ日」が主催のイベントで、友達に教えてもらい初めて参加した。
想像以上に人が多くて、「生活を豊かにしたい人がこんなにたくさん・・・!」と驚くと同時に人酔いした。
でも、それを上回る好奇心を刺激される素敵な物の数々が売られていて、「これが私の生活にあったなら・・・」と妄想が止まらなかった。
特に惹かれたのは、ミチルさんの作品。
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発想が最高。
ユーモアとアイデアが詰まった、思わずクスッと笑ってしまうような作品がたくさんあって、見ているだけで楽しかった。
私は、「文字の雨が降るしおり」を購入。
他にも、生活のたのしみ展お馴染みの工場直送のポテチも買った。
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一人暮らしを始めた頃、私はいわゆる「丁寧な暮らし」というものに憧れていた。
観葉植物飾って、間接照明でお香焚きながら本読んで、朝ごはんは手作りのぬか床で漬けたきゅうりと玄米とお味噌汁・・・
みたいなやつに憧れていた。
でも、一人暮らしを始めて一週間もしないうちに気づいてしまった。
「丁寧な暮らしって、めんどくさい」
まず、私はおやつをお皿に移すということからつまづいた。
あとは、パックのお寿司をお皿に移すとか。
そもそも醤油皿さえ洗うのがめんどくさくて、パックの蓋に出す始末。
丁寧な暮らしとは、「自分の五感を楽しませるために全力を尽くすこと」だったのだ。
自己肯定感が低く、セルフネグレクトまでは行かずとも、自分のために手間暇をかけるということが苦手な私には、そもそも高すぎる目標だった。
食べ物を袋やパックからお皿に移す段階でヒイヒイ言ってるやつが目指すところではなかったのだ。
そこで私は悟った。
「丁寧な暮らしをしている人たち、みんな穏やかに微笑んで暮らしてるけど、とんでもない猛者揃いじゃん・・・」
自分に優しければ自然と丁寧に暮らせるのか。
はたまた、自分に厳しいから丁寧な暮らしを維持できるのか。
どちらにせよ、「丁寧な暮らしがしたいな〜」くらいの生半可な気持ちでは叶えられない世界だと気づいた私は、潔く諦めた。
とは言えやっぱり憧れるから、「生活のたのしみ展」みたいなイベントに行って、「丁寧な暮らしを目指してる自分」に酔いしれるくらいがちょうどいいし、楽しい。
来年もまた絶対ポテチ買う。
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