あなたは華のJK時代に、水虫に罹った話を世界に発信できるか
JK。
世界はJKを中心に回っていると言っても過言じゃないくらい、眩しくて、無敵な存在。
そんな華のJKの時に水虫に罹ったとなったら、誰にもバレないように過ごす人がほとんどだろう。
でも、友達だけじゃなく、世界に対して「水虫に罹って、自力で治すために四苦八苦した記録」を発した人がいるのである。
さくらももこだ。
先日、『さくらももこ展』に行って、この水虫の話が展示されていて、面白さに一人ニヤニヤしながら、ちょっと絶望した。
「身バレを恐れて、どこに行ったとかも時間差でしか投稿できない私には、到底真似できない・・・」
私はぼんやりと、「エッセイストとか憧れるな〜。いつかnoteの投稿を本にできたらいいな〜」と夢見ている。
でも、多くの人を魅了するエッセイを書くには、ここまで自分を曝け出さないと到達できないのだと痛感した。
だって、ブレーキかけてたら、こんな面白いエッセイ書けないもん。
私の前に並んで見ていた人も一人で来ていたが、時折「ふふっ。んふふ。」と笑い声が漏れていた。
それを見て、私ももっと楽しい気持ちになった。
こんなに多くの人を、こんなに楽しい気持ちにさせる、さくらももこ。恐るべし。
展示会場の入り口付近に、さくらももこが書いた小学校の卒業文集も展示されていたのだが、もう天才だった。
まるで才能のない、むしろ出来損ないですみたいなテンションでエッセイは書かれているが、とんでもない。
でも、そのテンションに違和感がない、むしろ親近感を覚えさせるのが、さくらももこが天才である理由でもある。
私も、「ガッハッハ」と爆笑しなくてもいいから、「ふふっ。」って思わず笑っちゃうような、そんなあったかい話を発信できるようになりたいなあ。
楽しい時間と、少し痛みの伴う刺激をもらった、すてきな展覧会だった。
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