見出し画像

自己紹介(中途採用編・前編)

自己紹介のつづき

新卒で入社した会社を辞めた私は、その後派遣社員として、いろいろな職場を転々としていました
でもやっぱり正社員がいい
面接をいくつか受け、20代半ば過ぎ、とある会社から採用されました
アパレル業界の卸業の営業事務、靖国神社や武道館からも近い立地条件の良い会社です
本社は大阪、職場は東京営業所です
採用の連絡が来たとき、私は喜びました
これから地獄が待ってるとも知らずに…

この会社の経験は、私の人生を大きく変えるものでした
私の性格も変わっちゃいました

この記事を書くのは、辛いです
嫌な思い出とまた対面しなくてはならないからです
でも、頑張って書きます

まず面接の時、面接官(後の上司、所長)に
「仕事がわからないとき、質問できる人は居ますか?」と私は質問しました
面接官は「いる」と答えました
安心しました
面接の帰り、靖国神社に寄って「この会社に採用されますように」とお願いしました

英霊たちに祈りが届いたのか、採用の連絡が来て、もう一度呼び出され所長に「本当に入社するか?」と確認され、「はい!もちろんです!」と答え
入社に必要な書類など渡されました
帰り際、「皆さんにも宜しくお伝えください」と挨拶しました

いざ入社の日
初日はスーツで行きました
蓋を開けてみると、なんとも小さい営業所です
面接はショールームで行われたので、こんなに小さい事務所とは知らなかったのです
所長(50代)、営業の男性Tさん(40代後半)、営業事務の女性Y(40歳、ムカつくので「さん」なんてつけません)
以上
たったこれだけの人数です

簡単に自己紹介をしたあと、早速Yが私に命令します
wさん(私)用の電話機(ビジネスフォン)をデスクに持ってきたいから、移動して、と
いや、事前に用意してなかったんかい
素直な私は「はい!やります!」と答え、床に這いつくばって電話線を引っ張って、電話機を設置しました

Y「あら、wさんスーツで来たん~?別にいいのに~」(Yは元々大阪本社に居たので関西弁です)

その後、衝撃的なことを言い出しました
「私妊娠してて臨月やねん、出産予定日も決まってて、一ヶ月半後に辞めることになってるから、その間引き継ぎするから頑張ってついてきてな、私が辞めた後和田さん一人やから」
え…?聞いてない
面接のときに「わからないことがあったら質問できる人は居ますか?」と質問したら、「いる」と所長は言ってたじゃないか…!
騙された…
会社への初めての不信感です

このYかなりの曲者
ヒステリー、異常な程(本当に頭おかしいんじゃないかと思う程)神経質で細かい、気分屋、職場で女性一人だった為か元からの性格か女王様気質、支配的、他罰的、自分を客観視できない、嫌み大好き、単純に性格が悪い…
とにかく言葉で言い表せられないくらい異常な性格をしていました
(後に営業男性Tさんが、「Yさんって事件起こしてニュースに出てきそう」と言ってた程
所長が「女じゃなかったら何度ぶん殴ってるかわからない」と言ってた程)

入社早々「引き継ぎ期間が短いから時間がないから」という理由で
かかってきた電話に出るよう命令されます
しどろもどろながら頑張って電話に出ます
本社の営業事務から、Y宛です
「新入社員の子にもう電話出るようにさせてるん?」
「そうやねん~時間ないから~」ガハハと笑います

後で知ったことですが実のところ、
Yの妊娠(出来ちゃった)発覚直後、
会社が次の人を…と求人を出したところ
Yが怒って「私まだ働けます!まだ追い出さないでください!」と社長に直に訴え
会社が求人を取り下げ、もっと後になってからまた求人を出すことになったので
引き継ぎ期間が短くなったのは、Yの責任なのです

「時間がない、時間がない」が、口癖でした
今なら「いや、お前がそうしたんだろうが」と言いたいです

入社初日から、猛スピードで引き継ぎが始まります
覚えることが山ほどあります
私はメモを取りながら、一生懸命、健気についていきます

「はい、もう教えたからやって」とY
メモを見ながら、戸惑いながらやろうとします
するとY「ちょっと!何ノンビリやってんのよ!時間がないんだから、は~や~く~し~て~よ~!!!!」
机の上をバンバンと叩きます

営業が出払った狭い職場で二人きり
ブチギレられながら仕事の引き継ぎが行われます
付きっきりで真横で監視状態です
「パソコン内の◯◯の資料開いて」とY
思い出そうとして一瞬フリーズする私
「ちょっと!!!早く開きなさいよ!!!」と机バンバン
かなり細かく指導され、ゴミの捨て方まで注意される
品番の入力を間違えると「うちの品番は8桁ですよ!!」と怒鳴ります(前職もアパレル業界だったので)
頭がおかしくなりそうでした
普通に教えて欲しかったです

「一回教えたものは、即覚える!時間がないんだから、二度も教えんで」
そんなの無理なのです
覚えることが山のようにあって、どれも細かいルールが決められ、メモを取らないと無理なのです
(後に、私が辞めるときに後任者に同じ思いをさせたくないと思い、事務の全業務のマニュアルを作ったら500枚以上いきました)

Yは覚えきれない私をバカにしました
置いてあった私のメモを見つけ、「wちゃんの大事なあんちょこ忘れてんで~(笑)」
また、私が四大卒だと知ると
「え?wちゃん四大卒なん?ほんまに~?(笑)」
「wちゃん苦手なことが多いなぁ~(笑)この子ほんま心配やわ~、まあ私知らんけど」

知らない男性が、いきなり職場内に入ってきました
制服からするに、おそらく運送業者です
私はよくわからず「こんにちは」と挨拶しました
するとY、大声で怒鳴り出しました
「なにボサッと突っ立ってんのよ!!!この人が来たらこの伝票を出すって教えたじゃないの!!!」
社外の人の目の前で怒られました
恥ずかしかった
そして、そんなこと教えられてません
その日の夜になってYからメールが来ました
「今思い出したけど、そういえばアレまだ教えてなかったよね、ごめんね、反省」
気持ち悪い
返信せず無視しました

そんなことを言ってたYですが、ある日またイライラしてキレだし
「もう教えんでも少し自分で考えてやってみいや!私知らんから!!」
職務放棄です
教わってないことなど出来ません
やろうとしてもわかりません
「…すみません、わかりません」
「ほんま自分手がかかるわ!!」

またある時は、引き継ぎ期間中なのに、Yが休みました
少しでも一人で業務を遂行させることに慣れされる為のようでした
入社してまもなくで、まだ何もわかってない私
ものすごく不安でした
わからないことがあっても、誰にも聞けません
比較的話しかけやすい営業男性Tに、質問しました
「俺事務じゃないからわからないから」
孤独でした
所長にも相談し、「Yに電話して聞いて」と言われました
もちろんYから電話口で怒鳴られました

いつもイライラしてるY
でも気分屋なので、機嫌がいいときがたまにあります
「ほんまwちゃんに来てもらって良かったわ~、ブラインドタッチも早いし
ちょっと前にすごく仕事が出来てパソコンに詳しい人が入社してきたんだけど、引き継ぎ中にすぐ辞められちゃって~」
「wちゃんラッキーやったなぁ、採用面接に応募してきたの和田ちゃんとあと二人だけだったん、一人は面接時間になっても来なくて、もう一人は面接キャンセルの電話があって、和田ちゃんに決まってん」
え…?私は「たくさん応募があっただろうに、私を採用してくれてありがとうございます」と会社に感謝してたのに、実態は違ったの…?
またしても会社への不信感です

また別の日のYが機嫌がいい時、
ある業務を任されました
二つの資料を見比べて、相違点がないかチェックする業務です
細かいYにまた怒鳴られたくない私は、集中して細かくチェックしました
するとY「そんな細かくみなくていいって~(笑)」と笑いました
そして別の日のYが機嫌が悪い時、
同じ業務が来ました
私は以前Yに言われた通り、細かくチェックしませんでした
「ちょっと!!!なにテキトーにやってんのよ!!!」とY
「え?だってYさん以前私がやってたとき、そんなに細かく見なくていいって~(笑)って笑いながら言ってたじゃないですか」
初めての反抗です
Yにかなりのストレスがたまってた私は、反抗しました
「私がそんなこと言うわけない!!!!」
「あっそうですか、わかったんですけど気分によって言うこと変えるの辞めてもらっていいですか?混乱するんで!」
Yは黙っていました

Yのお腹の中の赤ちゃんの性別が判明しました
女の子でした
私は「女の子いいですね!七五三とか高校の制服とか成人式とか楽しみがいっぱいあって!」と祝福しました
するとY「えぇ~?女の子やだぁ~男の子が良かった~だって性器拭く時、男の子の方がやりやすいじゃん~」
え…?お腹の中で赤ちゃん聞いてるよ?
ひどくない?
とことん性格の悪いYです

入社して初めての展示会の日がやってきました
服や靴などのサンプルをショールームに展示し、卸先のブティックなどの取引先を呼び、
注文を受けます
通常の営業事務の業務に加えて、お客さんへのお茶出し、コップ洗い、飲み物の補充、氷の補充、注文の集計など、大忙しです
ホットコーヒーはインサートカップとカップホルダー、麦茶とアイスコーヒーはグラスのコップ(氷は三つまで)、緑茶は湯飲み、と決まっています
またしても覚えることが増え、いっぱいいっぱいになっている私は、間違えてしまいました
すんなり覚えられない私に苛立ったY
私がショールームでお茶出しを終え、事務所内に戻ろうとすると、ショールームと事務所を仕切るジャバラのパーティションを
私の目の前で「バシャッ」と閉めました
入ってくるなってこと…?
しばらくその場で茫然と立ち尽くしました

一生懸命頑張っても、頑張っても
怒鳴り付けられる毎日
私はおかしくなり始めてました
「私は仕事ができないんだ…」
「私はダメな人間なんだ…」
Yの洗脳です
帰りの電車で自然と涙が溢れます
休みの日も仕事のことやYのことが頭から離れず、ノイローゼ気味でした

意地で出勤はして、Yから「根性あるな~」と言われましたが
おかしくなり始めてた私
Yの怒鳴り声に「はい」「はい」と虚ろに答えます
「ちょっと!あんた大丈夫?」
Yが私の肩を揺さぶります
それにも無反応です

ついに職場で、いっぱいいっぱいになって
泣いてしまいました
Yが私の肩をさすります
触んな

所長がYが居ないときに、声をかけてきました
「Yに注意する、あの引き継ぎの仕方はひどい、やりすぎだ」
でもYのパワハラは、最後までやみませんでした
所長は本当は言ってないと思います
「Yさんが辞めてから、わからないことが出たときに、どうすればいいんですか?」と相談すると
「Yに来てもらうしかないだろう」
身重で電車で片道二時間かかるので、そんなこと不可能なのです
所長へも不信感です

Yが辞めてからちょっとして、メールが届きました
結婚式の写真です
ハゲた公務員の旦那と神前結婚式です
「一回目はチャペルだったから、二回目は神前が良いなぁと思って😆」
式に呼ばれたお友達は、どう思ってるんでしょうね?
(Yはバツイチです、旦那も逃げるわけです)

そしてちょっとしてから出産の報告
4000g近い赤ちゃんを産みました
Yはデブだったので
Yを良く思ってなかった営業男性Tさんが「いくらなんでもでかすぎる赤ちゃんだな(笑)」と嫌みを言いました
「でも無事産まれて良かったですね」と私は返しました

まだこの時点では、そこまでYに怒りはなかったのです
これから地獄の日々を過ごし、Yへの怒りをどんどん膨らませることになります

つづく

いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集