見出し画像

箱根駅伝の沿道から見えたもの。声援も警備員も誘導員もみんなで作る風物詩。

正月の風物詩、箱根駅伝。今年は初めて沿道で観戦する機会に恵まれた。これまではテレビの前でお茶を飲みながらそのドラマを見守る側だったが、実際に沿道に立つと、テレビでは感じられないリアルな熱気や迫力が全身に伝わってきた。

まず驚いたのは、レースの状況がリアルタイムでわかる公式ホームページの充実ぶりだった。沿道にいると細かいレース展開を把握するのが難しいのではと思っていたが、スマホでホームページを確認すれば選手の現在地や順位が一目瞭然だった。運営の丁寧な作り込みのおかげで、沿道からもスムーズにレースを楽しむことができた。

また、道路規制が実際に始まるタイミングの遅さにも驚いた。走者が通過する直前まで車の通行ができるように配慮されていることがわかった。このように、地元の方々やドライバーへの影響を最小限に抑えようとする運営側の工夫に感心した。

日テレの中継者

沿道で目にしたのは、走者や声援を送る人々だけではなかった。歩道橋では、人が立ち止まらないよう警備員の方々が見回りをしていた。これが全ての歩道橋で行われているのだとすると、その労力たるや相当なものだった。また、先導車や中継車、さらには選手を追うカメラマンたちの機材の多さにも圧倒された。生中継という形で全国の人々にリアルタイムで届けるためのエネルギーがそこにあった。

声援を送るのはお店の方々や大人だけではなく、小さな子供たちの姿も目立っていた。子供たちが一生懸命に声を張り上げる姿が微笑ましく、まるで地域全体がこのイベントを大切に思い、支えていることが伝わってきた。そして何よりも心を動かされたのは、走る選手たちの姿だった。彼ら一人ひとりにドラマがあり、それを支えるチームやOBたちの思いが詰まったタスキだった。これほど多くの人々の努力と感情が込められているのだと実感した。

9区を走る青山学院大学 田中主将

今年の箱根駅伝は、青山学院大学が総合優勝を果たした。沿道の熱気の中で見届けた彼らの快挙に心からおめでとう!そして、箱根駅伝が日本中の人々にとってどれほど特別なイベントであるかを改めて感じた。

ちなみに、選挙カーが街を回るときにも同じような情熱が注がれれば、日本も少しは変わると思うが、彼らはなぜ走るのか。

いいなと思ったら応援しよう!