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長野県佐久穂町の「教育移住者」増加と教育観のアップデート


noteの長野県佐久穂町の「教育移住者」増加についての記事が目にとまったので、気になって読んでみた。

イエナプランなど比較的新しい教育技術を実践している学校があるというのに興味がわいた。私が教育者として実践したいことが、ここですでに行われている。一度学校に行って実際の授業を見てみたいと思った。

一人一人の個性を尊重し、上越教育大学の西川純教授の提唱する「学び合い」は、教員も一人の教育者として児童生徒とともに学び、伸ばしていくことに目標が置かれているが、私が目指す教育観もそれに近いものがある。

教員が児童生徒に教えるだけの一方通行の教育はもはや時代遅れなのかもしれない。教員が児童生徒とともに学び合い、実践していくことは、自分の教育観のアップデートにもつながる。

昭和生まれで、昭和の教育を受けてきた者としては、初めはこのやり方に違和感を感じていた。教員から学ぶことが多かったから、教員が児童生徒と同じ目線で「学ぶ」感覚がどうも想像できなかった。

だが、大学で教育学を学び、実践を重ねてみて、自分の教育観のアップデートには教育者としての自分と、児童生徒の思考・判断を知ることは大切なことだと思うようになった。教育者としてふんぞり返っている時代はもうすでに過ぎ去っているといっても過言ではないだろう。

教員の働き方改革も、その中で培われるものだと思う。一生懸命教えなければ行けないという「呪縛」から抜け出さないかぎり、残業して授業案を考えたり、週案をまとめたり本来別のことに使えるはずの時間は解放されない気がする。

何も、授業案や週案を考えなくてもいいというわけではない。子供たちと「授業をつくる」という思考を取り入れることで、働き方にも余裕が生まれるのではないかと思うのである。

長野県佐久穂町での教育実践は、ひとつの事例として、一度見ておきたい気がする。

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