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機動戦士ガンダム・復讐のレクイエム観たよって話。

先週とうとうネトフリガンダムが来ましたね。
「実写かよ!?」ってなりましたが、ゲームエンジンを使ったフルCGアニメだったんですね。

えっ、ガンダムの話しますよ?ガンダム。好きですもんガンダム。アムロとシャーが戦うやつ。悪いジオンを連邦軍がやっつける話。
そこそこ趣味の範囲広いんすよねー自分。アウトドアだけじゃないんすよ。インドアも行けるんすよ。あっ、知ってます?ガンダムってロボットじゃないんすよ?「ガンダムの中でどのロボット好き?」って聞いたらにわか扱いされちゃいますからね。通はMSっていうんです。マッドスタンプ(チェーンソーの音)。

まぁ、あんまし詳しくはないんですけどちょっとレビューさせてください。ちょっとずつ観ようかなって思ってたのに気づいたら一気に観てしまった。

連邦の白い悪魔、悪魔すぎる。

舞台はUC0079.11.9ルーマニアから始まります。一年戦争集結まで約2ヶ月のところ。本編だとオデッサ攻防辺り。すぐ近くにホワイトベースいるじゃん怖っ。

主人公はジオン軍のイリヤ大尉。未亡人で一児の母で元バイオリニストということが後に明かされますが、何にしたって珍しい経歴の主人公です。

映像はやっぱり凄い。実写より実写してます。私IGLOO大好きなんですけど、やっぱ泥臭いガンダムだとCGの方が映えますよね。

あまり描写されない歩兵の戦闘シーンもきちんと描写されてて、どっちかっていうとガンダムっていうより戦争映画です。08小隊にイグルー混ぜたような。なにそれ大好きかよ。

んでSNSで話題になったのはもはやホラー映画かよって感じのガンダムEX。強そうなネーミングですが、でもたぶん陸ガンとかEz-8とかその辺の強さなんじゃないですかね。

しかしそれでもザク屠るのは余裕。実弾よりずっとエグいビームライフル。赤い人が「戦艦並みのビーム兵器」って驚いてましたが、そりゃ驚きますよね。当たったら死ぬみたいな感じです。更に当たったら死ぬビームサーベルを振り回して、組み付かれたら肩からガトリングです。射程外という概念が無い。ファンネル無くて良かったね。

ガンダムのゲームを思えば「武装貧弱だなぁ…」って感じですが、感覚がマヒしてるだけで一発当たれば死ぬんだから恐ろしい兵器です。ハイメガキャノンだのツインバスターライフルだのサテライトキャノンだのトランザムライザーだの石破ラブラブ天驚拳だの威力が過剰すぎでは?布くらいにしておきましょうよ(デスアーミーを破壊)

そんな当たったら死ぬ兵器を持ってる兵器の機動力が他のMSとは段違い。Windows10と98くらい違います。で、それが闇夜の中で襲ってくる。「あ、いたぁ…」って感じで飛んできてザシュって切ってきます。半端な銃撃をしようものならすぐ飛んできてぶっ殺してきます。あのグフカスも大して怖くないです。「怯えろ!竦め!モビルスーツの性能を…(ザシュッ)」

物語前半はとにかくガンダムから逃げまくるお話。逃げ切れたなぁって思ったら、奴がまた飛んでくる。

あれだ。どっかで見たなぁって思ったら「ノーカントリー」の殺し屋シガーだ。ジェイソンよりどうしようもない感がある。

前半はとは言いましたが、後半になったからといってガンダムが弱体化したりこっちに新兵器が出来る訳じゃない。「敵の基地からジム盗んできて」って08小隊にも出てきたあの人から任務を受けるんですが、連邦軍に扮しちゃったから友軍のグフカスに追っかけられるわ、辿り着いた連邦軍の基地も虎の穴以外の何物でもない訳です。案の定「やあ」って感じでガンダム登場。この辺になってくるともはや笑えてくる。

これが例の天パだったらまずこっちの銃撃は当たらないわ、こっちの射程外からノールックで当ててくるわでお話にならないんでしょうね。開幕イリアの部隊10秒くらいで壊滅しそう。

そう考えるとバーニィ、搦手使ってはいたけどNT-1相手にほぼ相打ちだったんだから強かったんだなぁ…。

ラストはガンダムらしいというか、ガンダムをやる上では欠かせない象徴的なラストです。どんなラストかは是非ご覧になってください。「大きな星が…点いたり消えたりしている…」


正直な感想をば…

ガンダム分からないなりに感想を言えば面白い作品ではあります。キャラクターもそれなりに立ってはいます。

が、印象には残りづらい。
ガンダムに相対したザク乗り視点の作品も斬新かと言えば、すでにいくつか有ります。あそこまでの描かれ方をしたガンダムは無いかもだけど。

キャラクターもいまいち弱いかなぁ…とも思います。
アニメ媒体のガンダムと比べるのもなんなので
「私のローラ!!!」
「今の私は阿修羅すら凌駕する存在となった!!」
「ディアナがそんなに好きかあああああ!!!」
「ハマーン様ばんざああああい!!!」
「俺が!俺たちが!ガンダムだ!!」
「アイナ!!好きだぁぁぁぁぁ!!!」

……同じCG作品でもあるイグルーと比べても
「ジオニック社の陰謀だ!!!」
「エントリィィィィィッ!!!」
いまいち印象に残りにくいです。ピンク髪ももう少しキャラ強ければなぁ。

イグルーは1話1話登場人物に焦点を当てる作り方なので、話の構成からしてちょっと違うんじゃない?って気もしますが、あれくらいなら出来る気がするんです。台詞回しも富野節とまでは言わずとも印象的な台詞は欲しかった。「ヴァル・ヴァロだぁぁっ!」くらいの。

途中に出てきた少佐も、作り方次第ではイグルーのカスペン大佐みたいな立ち位置に出来たんじゃないかなぁってのは夢の見過ぎかなぁ。

イリヤ大尉の一児の母という設定は斬新でした。ラストは母ゆえの母性が光ります。が、いかんせん母性じゃないと出来ないことではないというのが消化不良。純粋な子供でも、心根の優しい男性でもあのラストは迎えられたんだと思います。
イリヤ大尉で描かれたのは上官として頼れる存在であるというパーソナリティであり、母親としての強さが描かれていたかというと甚だ疑問。ぶっちゃけラストに捩じ込みすぎでは。
尺足りなかったんだよと言われればしょうがないのですが、プラットフォームがネトフリである以上、ポリコレ的な意味合いで作られた設定なのかなぁとも思うのです。それがダメとはもちろん言いませんが、するからには意味を持たせて欲しいんです。水星のたぬきはその辺ちゃんとしてました。

MS戦もそこそこあって見応えもあるのですが、ガンダムを不気味な存在にしたいが故にパイロットにも喋らせず、熱い戦闘と言うよりは一方的な虐殺。これはこれで面白く、現にSNSでも話題にはなったんですが、面白さがそこだけに集約されてるのがなんとも…それこそブルー一号機みたいなもんです。復讐のレクイエムも三部作にしたらいいんじゃね?イフリートも見たいし。

もう少し連邦もジオンも、登場人物を掘り下げてくれれば、熱いストーリーと戦いにはなったのかなぁって感じ。メカニックのおっさんはいいキャラしてましたが、メカニックのおっさんはみんなあんな感じです。ミカムラ博士?あぁ…うん。


ここからガンダム見始めるのは…

どうなんでしょ。あまりおすすめはできないかな。
ガノタじゃないと戦況も分かりにくいです。分からなくてもいいとは思うんですが。
というより「なにこれおもしれー!!ガンダム観たことないけど観てみよっかな!!」って作品でも無いです。
ガノタが腕組みながら「まぁまぁ面白かったんじゃない?」って言うための作品です。ストーリーも若干とっつきにくいです。
全6話なので観るのは容易いんですけどね。素直にファースト劇場版観るとか、同じくらいの話数なら08小隊、ポケ戦…0083はやめておけ。お前にはまだ早い。せめて壊してもいい液晶を用意してからだ。ラスト絶対画面ぶち破りたくなるから。

皆さんはガンダム初めて観るって人にお勧めしたいガンダムってありますか?

私はGガンです。良いから観ろ。これがガンダムだ。

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