サンカクとシカク
あ、さんかくが見えた。
ぼくはまた遠くをみる。
考えた、考えた、考えた、
ぼくはここにいた。
あ、まるが消えている。
消えた、消えた、消した。
なんでぼくは、
あ、そういえばとあの日食べたアイスクリームを思い出す。
アイスクリームじゃないかも、アイスシャーベットだったか。
なんだっけ、なんだっけ、なんだっけ。
思い出すのをやめたくなった。
考えたくないなあ、なんて。
あ、さんかくが見える、
モヤのかかったような何かに覆われている
あれ自分はなんだったか、と
皆さいしょは一本の線であったのに
点から線へ、線から面へ、面からシカク
さよならサンカク、またきてシカク
このゆび止まれ、とまればサンカク
これから始まる、始まれとシカク
サンカクとシカク