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天ぷらまきの不思議。矛盾を抱えた繁盛店

今日初めて「天ぷらまき」という僕の住む町でいっつもお客さんがたくさんいるご飯屋さんに行きました。

この店、いつも車がたくさん停まってて(90台停まるらしい)店内にはお客さんが行列を作ってるんで、なんでそんなに流行ってるんだろうと思って行ってみました。

メニューは何種類か天ぷら定食があり、自分の好みで単品の天ぷらを追加できるカタチ。店内に入ってすぐ食券を買って座席へ。ほぼカウンター席でそこに座ると定食の天ぷらを一個一個揚げて渡してくれるスタイル。

やっぱり揚げたての天ぷらは美味しいしかったんだけど、僕はちょっとした違和感を覚えました。先に言っとくと、これはいつも言われるそんなことイチイチ考えてキモい!面倒くさい!案件なので、そう思った方は軽く聞き流してほしい。

食券を買ってカウンターで食べる。

大盛りが無料。

塩辛や漬物が食べ放題。

1000円以下で天ぷらという揚げ物にご飯と味噌汁。

これだけ聞くと、食べ物の味やディティールにこだわるというより、ガッツリ食べたい人向けのTHE定食屋さんって感じがする。

でも天ぷらは一個一個揚げたてをお届けするスタイル。

矛盾してない?

前者の客層なら一個一個チマチマ出されずにドンッ!と出してほしくないか?

ちなみにこの店は丼モノはないのだけれど、それこそ天ぷらをオン・ザ・ライスして、濃ゆめのタレをかけて掻っ込みたいんじゃないのか?

天ぷらを一個一個揚げたてでお届けとか、キレイめのオジサマやマダムみたいな紳士淑女が好きなスタイルじゃないのか?

この矛盾は何なんだろう。そしてこの矛盾を抱えながらこの店はなぜ繁盛店なんだろうか。

実に面白い。

モチロン繁盛店の理由は立地や価格設定やその他色んなところが作用してるんだろうけど、サービスのコアコアの部分がちょっとした矛盾を抱えていることに本質を見た気がした。

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原田 光
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