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書籍『楽しいの作り方』#03 マルシェで体験ブースを作ってもなかなか楽しい空間は出来にくい

今回は#02からの続きです。

マルシェ型イベントで〇〇体験ブースを出すだけでは、なかなか”会場内で笑顔で楽しそうに遊ぶ人々”を作れない理由をお話します。

#02 を読んでいない人はまずはそちらからどうぞ。

よく会場の様子を想像してみましょう。

例えば、○○体験ブースは射的体験とか、モルック体験とかそんなんのイメージでいいです。この体験ブースはプレイヤーは基本1人、多くても2~3人程度なんですよね。

そして、その人の後ろに次のプレイを待つ長い列ができます。この列に待っている人たちの顔を思い浮かべてください。笑顔なわけないですよね。むしろムッチャつまらん顔してると思いませんか?

さらに、この体験ブースの一人当たりのプレイ時間はどのくらいでしょう?正味1~2分、どんなに長くても5分程度じゃないですかね?なまじ、後ろに列が出来てる場合だと、運営者はいそいそとしてしまうし、プレイヤー側もダラダラ長くするのは気まずいですよね。

つまりこの体験ブースでは、笑顔になれるのはほんの数分程度だけど、それをつまらない顔で待つ時間のほうが長いし、そんな人の方が多いってことになります。

私達は行列が出来ていればなんとなく「人気がある」「盛り上がってる」と錯覚してしまいます。しかし、こと〇〇体験ブースの行列なんてよく観察してみるとなかなかに悲惨です。

「まーだー?」としかめっ面をして親に文句を言う子ども。「いいから待ってなさい!やりたいんでしょ!」と段々イライラしてくる親。子どもが幼くて大人しく列に並んで待っていられないから代わりに並ばされてるお父さん。もうすぐ順番が来そうなのにお母さんと子どもはまだ来ない。イライラしながら電話をするお父さん。ようやく走って駆けつけてくるお母さんも何やら文句を言いながら。その様子を見ていたその後ろに並ぶ人もモチロン気分がいいもんではない。

こんな光景を僕は何百回と見てきました。そのとばっちりをしっかり受けたこともありました。

イベント全体の画として、これではなかなか当初の目的である「楽しそうに笑顔で遊ぶ人々」は出来上がりません。

では、このマルシェ型イベントで何をしたらいいのか?それはみんなが自分たちで遊べる場を作ってあげることです。

具体的にどのようなものを作るといいのか?それを#04でお話していきます。




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原田 光
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