書籍『楽しいの作り方』#02 マルシェ型イベントで笑顔で楽しそうに遊ぶ人々を作る方法
僕は「遊び学者」と名乗って仕事をしていますが、そんな訳分からない肩書なのに有難いことに多くのお仕事を頂きます。
その多くはクライアントさんのやっているイベントや行事などを今よりもっと楽しいものにしたい!といった希望で発生します。
ここからはこれまで僕に舞い込んできたそんなお仕事の一部を取り上げて「こんな場面の時はこうやって楽しいを作ったよ」といった事例集を紹介します。
同じような案件を抱えている方はモチロン参考になると思いますが、それぞれ''楽しい''を考える上での視点や手法は他の場面でも使えるものばかりなのでぜひ参考にしてみて下さい。
1.マルシェ型(無料で誰でも来れる)イベント
1つ目は、マルシェ型イベントの事例。事前に申込した人だけが参加できる有料のシークレットなイベントではなく、無料で誰でも当日いきなり参加することが出来る様なそんなイベントをここではマルシェ型イベントと称します。
飲食店やキッチンカーが立ち並び、ハンドメイド作家さんの雑貨販売やちょっとしたものづくりの体験が出来るようなお店がたくさんある。そんなイベントで参加者が楽しく過ごせるようなコンテンツが欲しいと思った方からの依頼です。
これまで携わったイベントで言うと、新しい体育館や公園のオープニングセレモニーイベントやフィンランドフェス、空港公園でのイベントなどがありました。
こんなイベントを開催する際、飲食販売してくれるお店や雑貨販売をしてくれるお店は比較的簡単に集めることが出来ます。
飲食店に掛け合ったり、キッチンカー協会に頼んだり、他の同じようなマルシェ型イベントにブースを出してる人に頼めば数十店はすぐに集まります。
しかし、来場者を楽しませる際には、一体誰にどんなものを頼んだらいいんでしょうか?
主催者の頭の中は、マルシェ型イベントを開催する時に飲食を楽しみつつ、気に入った商品をショッピングしつつ、出来ればその会場で子供から大人まで多くの方が楽しそうに笑顔で遊んでてくれる画を想像すると思います。
その楽しそうに笑顔で遊ぶ人々を作るのが、こういった際の僕のお仕事です。
皆さんならどうしますか?
一番多いパターンが〇〇体験と称した体験ブースを作ることだと思います。
会場が公園のような場所なら、簡単なスポーツの体験ブースを。夏祭りのような雰囲気の場所なら射的やヨーヨー釣りなどのお祭りっぽいブースを。それは何となく想像つきますよね。
しかし、実はそれだけではなかなか''楽しそうに笑顔で遊ぶ人々''を作ることは難しいんです。
よーく会場の画を想像してみて考えてみましょう。
※#03に続く