あなたはいくつのコミュニティに入ってる?幸福度が高い北欧の国との違い
遊び学という学問を世の中で当たり前のものにして、日本人の遊び観を育み、もっともっと日本人を遊ばせるためのバイブル書「遊び学の教科書」
今日のテーマは「あなたはいくつのコミュニティに入ってる?幸福度が高い北欧の国との違い」です。
音声版で聞きたい方は、毎朝配信している遊び学ラジオで同じ内容を喋った回を聞いてみてください。
北欧と日本の所属しているコミュニティ数の違い
唐突ですが、皆さんいくつのコミュニティに所属していますか?
以前、太宰府市で登壇したトークセッションでこんな話がありました。
幸福度が高いことで知られている北欧の国。フィンランド、ノルウェー、スウェーデンなどでは一般的に10数個のコミュニティに所属していることが当たり前らしいです。
それが、イギリスとかになると5~6個に減るそうです。
さて、日本はどうでしょう?
①家族 ②職場 ③子どもの学校の保護者会。
この3つだけです!という人も多いのでは?
ここにさらに
④地域 ⑤地元の同窓会
とかが入る人が多いですかね?
平均して3~5個とかが一般的になりそうですね。
つまり、幸福度の高い北欧各国と日本と比べると圧倒的に所属するコミュニティの数が違うということです。
それが何を意味するのか。
遊び学の視点から少し解説していきます。
日本における「コミュニティ」というものの解釈
皆さんまずは「コミュニティ」と聞いてどう感じますか?何を連想しますか?
先に説明したように”北欧各国では所属しているコミュニティが多い”ということを聞いて「え?面倒くさそう」と思った方が多いのではないでしょうか?
それこそが日本におけるコミュニティというものに対する解釈です。
あなたが所属しているコミュニティの例として挙げたものをもう一度考えてみましょう。
①家族
②職場
③子どもの学校の保護者会
④地域
⑤地元の同窓会
これらが一般的に我々日本人が所属しているコミュニティです。
どれも抜けたくてもなかなか抜けれない、しょうがなく入り続けている、たまたま偶然にそうなったコミュニティばかりなんです。
職場にしても、学校関係にしても、地域にしても、共通の趣向や主義・考え方の元集まった集団というわけではありません。
いわゆる土着のコミュニティですね。
日本ではコミュニティと言うと、この土着がほとんどの場合でベースです。
だから「コミュニティ=面倒くさいもの」というイメージがついており、本当の意味でコミュニティの価値を理解していない人が多いです。
本来コミュニティというのは、このように「入らされるもの」「入っておかないといけないもの」ではありません。
では、北欧各国のように所属するコミュニティが多いとどんなメリットがあるのか?
コミュニティの多さは遊びの多さ
所属するコミュニティが多いということは、すなわち趣味や趣向が多いということに比例します。
上記の日本のいわゆる土着のコミュニティ以外に、どんな場所に所属するのか?
⑥趣味のスポーツサークル
⑦支持する政治団体
⑧教会など宗教的な居場所
⑨好きなスポーツチームや団体、アイドルグループ
⑩オンラインサロン的なバーチャルな繋がり
趣味や政治、スポーツや文化・芸術、ビジネスなど土着のコミュニティ以外に入ろうと思ったら、ある程度の趣向や主義が生まれてきます。
自分の好きなモノや好きなコト。それが同じメンバーが集まる。
つまりコミュニティが多いということは”遊び”が多いということです。
遊びが多いということは、楽しみや癒しが多く、その分幸福度が高まるのは当然です。
また、どのコミュニティに入ろうか・辞めようかと考える過程で、必ず「自分自身は何が好きなのか」という自問自答があり、それにより自己理解が進みます。
自分のことをよく知ることも幸せに生きる上で欠かせない要素です。
コミュニティの多さは保険の多さ
また、多くの人が多くのコミュニティに所属していれば、必然的にその一つ一つへの比重が軽くなります。
だから、気軽にコミュニティに入ったり、抜けたりすることが出来ます。
「このコミュニティを抜けたら終わりだ」「このコミュニティなしでは生きていけない」そんなことが起きにくいのです。
つまり、生きていく上でコミュニティが多いと”保険”が多いのです。
我々、日本人は所属するコミュニティが少なく、そのどれもが土着に紐づいているため、一つ一つのコミュニティの重要度(依存度)が上がってしまいます。
それは即ち、どんなにコミュニティを抜けたくても抜けれない。そのコミュニティを抜けると他に拠り所がなくなる。という現象を生み出します。
職場や子どものPTA、地域コミュニティを抜けることを想像してみてください。
きっと今までと同じような生活ができなくなる恐怖が頭をよぎったんじゃないでしょうか?
それこそまさに日本におけるコミュニティの弊害です。
反対に、これがないことが所属するコミュニティが多いことの多大なるメリットと言えます。
怖がらずに色んなコミュニティに入ってみよう
他にも、所属するコミュニティが多いことは多くのメリットがあります。
知識や知見が広がること、生きがいややりがいが増えること。
こんな日本だからこそ「抜けれないコミュニティからの逃げ場」としての役割もあると思います。
職場や学校PTAなどの悩み相談や愚痴を言い合える人ができることも土着ではないコミュニティの価値かもしれません。
今の時代は多様性が広がり、昔と違って色んなコミュニティを取捨選択できるようになっています。
今の10代、20代はそれが当たり前になっている子も本当に多いです。(※そのことについてはまた別の機会に詳しく話します)
サークル活動、習い事、オンラインサロン、YouTubeのメンバーシップ、地域活動、コミュニティサービスなど。
コミュニティは決して怖いもの、面倒なものではありません。
コミュニティはあなたの人生を豊かに幸せにしてくれるものを、あなた自身で自由に取捨選択していいんです。
ぜひ、怖がらずに新しいコミュニティを始めてみてください。
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