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書籍『楽しいの作り方』#05 イベント会場で遊び場づくりをする4つの大きなメリット

#04 ではマルシェのような「誰でも自由に来場できるオープン型イベント」において会場内で笑顔で楽しそうに遊ぶ人たちを生み出すための方法として自分たちで遊べる遊び場を作ることを紹介しました。

では、イベント会場で〇〇体験ブースといったものを作るのではなく、遊び場を作ることでどんなメリットがあるかいくつか挙げていきたいと思います。

1.いっぺんに多くの人数が楽しめる

#04 でもお話した通り、イベント会場内に〇〇体験ブースを出店するより遊び場を作る方が圧倒的に会場内で遊んでる人(=プレイヤー)をたくさん増やすことが出来ます。

例えば、輪投げ体験は1ブース1人がプレイヤーで、その後ろに順番待ちの行列が出来ます。遊び場は一度にたくさんの人が遊ぶことが出来るので、待ち時間というのがほとんどなくシンプルに会場内で遊べる人を増やします。

2.行列ができない=イライラを生まない

たくさんの人が同時に遊べるということは、すなわち待ち時間で行列が出来ないということです。行列が出来ないということはイライラする人が減るということです。

確かに、私達は街中などで行列を見るとその先に何があるんだろう?と思ってついつい並んじゃったり、気になったりすることもあります。

しかし、だからといって行列に並んでる時間が大好き!行列に心から並びたい!と思ってる人はなかなかいないですよね?かなりの変態ですよね。

多くの人は行列=イライラするものです。特にマルシェイベントのようなものは子育て世代のママパパを対象にしているものも多いので、子連れで行列に並ぶ地獄は皆さんよくご存知ですよね。

つまり、行列が出来ないということは会場内でイライラする人を減らして、結果的に笑顔の総量を増やすことに繋がります。

3.滞在時間が長くなる

一度に同時に遊べるプレイヤーが多いということは、長く遊べることにも繋がります。輪投げ体験は1人5投とか1人1分とかそれくらいの尺で回していかないと、次から次に体験をさせてあげれません。それこそ一人当たりのプレイ時間が長いと行列は長くなる一方です。

しかし、遊び場は別に行列もないし遊べる場自体はずっとオープンなので極論1日中だって遊んでいられます。こんな風に滞在時間が長くなると何がいいか?

遊び場に滞在する時間が長くなるということは、イベント会場内に居る時間が長くなるということです。そうなると必然的にイベント会場内の盛り上がりは増します。

さらに、滞在時間が長いということはそのおかげでモノも売れるので必然的にイベント関係者全体の売上が上がります。

遊んでたら喉が乾いて飲み物が売れたり、腹が減って食べ物が売れたり、子供が遊ぶのを見てる間に珈琲や菓子を親が買いに行ったり。

僕はこれまで多くのイベントに遊び場を出していますが、これがあるのとないのとでは圧倒的に違うなと思う一番のポイントが正直ココです。

滞在時間が長いことによるメリットはかなりデカいです。

4.写真・報告資料が映える

このように遊び場があれば、会場内でこれだけ多くの人が楽しそうに遊んでるので、そうなるといい写真が撮れるんです。笑顔の画もたくさん撮れます。

そのおかげで主催者が報告資料などを作る際に、報告資料が映えるというわけです。これは一般の方にはあまり分かりにくいと思いますが、なかなか大きなメリットです。 

報告資料が写真一つで映えることで、細々と文字で説明する必要ガ減りますし、イベントを委託で引き受けてやっている企業などからしたら来年度もまた依頼を受けるための営業にもなります。手っ取り早くこのイベントがみんなが楽しんだサイコーのものだった。と表現するのにかなり役立ちます。

5.スタッフがキツくない

最後に、これは視点が少し違いますが、担当するスタッフの立場からしても〇〇体験ブースより遊び場の方がよっぽど業務的にキツくない(ラク)だといくこともまたメリットの一つです。

やったことがある人は分かると思いますが、正直〇〇体験ブースとかで一個の体験を1日中立ちっぱなしで何百人、何千人にさせるのはメチャクチャしんどいです。

僕は以前佐賀県主催のフィンランドフェスで1日に1500人、2日で約3000人にモルックというスポーツを体験してもらいました。

モルックというその当時ほとんど誰も知らないスポーツのルールを3000回説明して、させてあげて、木の棒を拾うために恐らく10000回以上膝の屈伸をして、身体的にも精神的にもシンドイです。

ただ、遊び場の提供であれば同じように説明を何回かすることがあってもたくさんの種目や遊びモノがあるので、それぞれの説明回数自体は圧倒的に減ります。

さらに、スタッフも説明して''させてあげる人''という形ではなく、一緒に遊んでて''遊びに詳しい人''くらいの立ち位置なので1日中その会場で半分遊んでます。

それでいいんです。サクラというのは何でも大事な役割です。この辺についてはまた別の章で詳しく説明します。

以上、簡単に例を挙げるだけでもかなりイベント会場に遊び場を作るメリットがあることが分かると思います。実際に言葉で知る以上に現場を見てみたり、自身が携わってみるとその違いや''楽しいを作るパワー''を感じることが出来ると思います。

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原田 光
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