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イギリス人とドイツ人に怒られるから

私は「純血同士のかけあわせ犬」を作ることに反対だ。
理由は一つ。イギリス人とドイツ人が一生懸命に確立してきた血統を台無しにするなよ!という想いに尽きる。

純血同士のかけあわせ文化はアメリカ発祥だ(ソースは無いけど)。
そして、少なくとも25年前には、日本でも「そういう犬」がペットショップで、血統書付きの犬の1/5くらいの価格で売られていた。

可愛いワンちゃんをお求めやすいお値段で!
こんなコンセプトなのであれば、チャンピオンではない子で繁殖させれば済むことだ。なぜ混ぜる。
混ぜることで可愛い個体が生まれて売れる、というのなら、可愛くない見た目に生まれた子は、売れないから安楽死だ。血統書付きであっても、ペットショップで売れ残った子はどうかすると安楽死なのだから。

雑種が一番丈夫、という話もよく聞く。
丈夫な子が欲しいなら保健所で捕獲した野犬を飼えば良い。
純血同士のかけあわせで、それぞれの品種によくある病気を全部引き継いだら、不幸以外の何物でもない。遺伝子は選んで生まれてくることはできない。掛け合わせる人は、そういう不幸な子が生まれるリスクをどのくらい承知しているのだろう?

新しい品種の創出に向けて熱心に取り組むならともかく、単に「混ぜてみました」は動物虐待だ。気軽に混ぜないで。イギリス人とドイツ人に怒られるよ!