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経済的自立

母は「専業主婦であることの制約」に不満を持っていて、折々に愚痴を言う極めて普通の専業主婦だった。私は子どもの時からこれが不思議で、ぐちゃぐちゃ言ってる暇に働けば良いのに、ってずっと思ってた。

父方の親族が、女性でも四大卒が当たり前だったから、父は私に大学進学を勧めてくれたし、私はおかげで仕事と収入に困らない人生を歩めている。でも父は、配偶者が高学歴とか高収入とかは嫌、というダブルスタンダードだった。
母に経済的自立をするチャンスは無く、父が亡くなってまとまった資産を相続したものの「80過ぎるとお金を使う先も限られる。生活がかつかつだったあの頃に、もう少しお金を使えたら良かったのに」と、やっぱり愚痴になってしまう。

私の経済的自立が過ぎて、夫まで養うハメになったのは置いといて、性別や年齢や家族内の役割や社会的なしがらみに関わらず、誰でも経済的自立は必要だ。お金は自己決定権を強力にサポートするから。

例えば、「離婚したいなあ、でも子どもが小さいし」という悩みを持つ人は非常に多いと思う。
この不満悩みを持つ人が1千万円持っていたら、どうなるか。
学区を変えずに済む賃貸住宅で配偶者と別居し、家事代行や保育サービスをフル活用しながら働く、といったことが即座に実現する。ろくでもない親と縁を切る、ブラック職場からホワイト職場への転身なども同様だ。

実際には、1千万円も持ってると日々のイライラが激減する(残念だがゼロにはならない)。「金持ち喧嘩せず」って、真理だ。
そんな大金、主婦や学生が得るのは無理だ、って思うだろうけれど、株式投資なら実現する。別に危ない橋を渡る必要はない。現物で買える範囲で買って、投資を継続するだけ。証券口座の入金も引き出しもネット銀行にして、キャッシュカードの扱いさえ気をつければ、家族が勝手に使うことも無い。
投資家の中には中学生の時からお小遣いで投資した人もいる。子どもでも、証券口座を開くことはできる。目先の刹那的な消費に振り回されず、さっさと資産形成しちゃおうよ。経済的自立を味方に、のびのびと生きたいよね。