中古住宅を買って直して住むまで
備忘録。
2023年9月16日:来年度引越しと思っていたけど今年度でも良くない?と急に思いついて、不動産サイトで物件を真面目に選びはじめる。ハザードマップやらも見比べて、中古物件3件に絞り込む。
2023年9月19日:某不動産サイトで資料請求ボタンをポチる。速攻で不動産屋Aの担当から電話が入ってビビる。そしてWebミーティングを約束させられる。だまされないように頑張ろう。
2023年9月22日:気になる物件がもう一つ見つかって19日とは別の不動産屋Bに問い合わせ。一方で、候補だった3物件のうち一つが掲載終了。意外と回転が早いな。
2023年9月23日:不動産屋AとWebミーティング。30分ほどあーだこーだと物件を紹介してもらう。ストリートビューで外観を見せてもらえるのがイマドキ。第一候補に考えてた物件の面している道路がなかなかの狭さでちょっと驚く。だから売れ残っているのかな。
2023年10月1日、14日:不動産屋AとBそれぞれの案内で新築含めて合計7軒を見学。
実際見に行くと、どうしてその値段なのかがよくわかる。外壁のメンテを10年以上何もしていないとか、裏側が崖とか、私道で行き止まりとか、旗竿地とか。あと、中古物件居住中だと、引き渡し時期の交渉も必要。新築も見たけど、立地がそれなりというか、駅から遠い、または乗り換え等に不便、または災害リスクのある場所。
2023年10月16日:うだうだ悩んでみたが、立地優先で購入物件を決めて不動産屋Bに連絡。
2023年10月17日:購入の打ち合わせ。ローンのこととか、いろいろ書類を書かされる。リフォーム必須なので、その辺も含めて引越し時期を決めなければいけない。リフォームも建ぺい率オーバーだとどうこうというレクチャーを受ける。住宅ローン、通るのかな、というのが一番心配。
2023年10月19日:住宅ローンの事前審査通過との連絡。
2023年10月21日:手付金の支払い。現金で持ってこいと言われたんだけど、そういうものなの? 対面の銀行にそんなに残高無いので、ネット銀行からかき集めた。ネット銀行って1日に50万円までしか下ろせないし、普通預金が少ないので、3つの銀行から4日かけて引き出した。売主さんと対面で住環境や町内会のことを聞けたのは良かった。
2023年10月22日:火災保険はお好きな業者で良いですよ、と言われたので、ネット一括見積もり、というサイトであれこれ条件を入力。最後に住所、電話、メールアドレス、電話可能な時間帯の記入が必須で、すごく嫌な予感がしつつ記入したら、各社から続々とメールが届く。しばらく携帯に来る知らない電話は取らないぞ。やられたとしか言いようがない。
2023年10月28日:リフォームの打ち合わせと住宅ローン審査の本申し込み書類の準備。金利が非常に低い銀行だからなのか、資産状況を見せろと言われて銀行と証券のweb明細を印刷して持っていく。銀行って、晴れの日に雨傘を貸したがる(雨の日は貸し渋るし、土砂降りなら貸した傘を強奪)と聞いているので、ドキドキする。
リフォーム総額の見積もり額は想定の1.5倍で、もっと安上がりなプランで、と泣きつく。お金は持ってるけど無駄なことには使いたくないの。
2023年11月2日:住宅ローン審査があっさり通る。50歳超えたおばちゃんの申請が通るとは。サラリーマンにしては潤沢な金融資産のおかげか。ありがとう、株のみんな。
2023年11月8日:住宅ローン契約する銀行の口座開設。アプリで簡単。
2023年11月12日:リフォームのため現地下見。知らない人を怖がる動物さんがいるお宅で、何度も申し訳ないね、ごめんね、と謝りながらお邪魔する。リフォーム見積もりは安い工法に変えて400万円減。現地を再確認して追加もあったので、最終的には1300万円くらいかな。
2023年12月4日:リフォーム見積もりの確認。たくさんリフォームするので、落ちが無いかしっかりチェック。意外と制約があるものだが、工夫していただけてありがたい。
2023年12月12日:引越しの見積もり。東京都あるあるだけど、現在の住居も新居も家の前の道幅が狭く、小さめトラックが何台も必要。25kmくらいの近距離なのに2日に分けないと無理とのことで、ネットの平均額の2倍だよ。前回の引越しは会社の異動で全額会社負担だったけど、3月下旬という超ハイシーズンだったし、荷物の量も現状の1.5倍はあったので、もっと高額だったと思う。転勤って本当に地球に優しくないな。
あと、住宅ローンを契約する銀行から案内されてた動画を観る。住宅ローンの注意事項がよくまとまっててわかりやすい。が、最後が営業でトホホってなる。
2023年12月16日:リフォームの契約。金額は1200万円ちょっと。がんばれ、私の金融資産。
2023年12月28日:住宅ローン契約。店頭金利と実質金利の差って何?と聞いてみた。あと、ファイナンシャルプランナー的な仕事って銀行の利益になるの?って聞いた。素人だけど、素人じゃないのよジャブを打っておこうかと。そしたら、事前提出してた金融資産状況から、株で資産を築いた件を逆質問された。あと、生命&医療保険の営業も始まりそうになったけど、癌になって保険会社に勝ってる話で撃退。
店頭金利は短期プライムレートなんだって(厳密には1+短プラの数字の%)。そして、短プラは10年以上変わってないけど、住宅ローン金利の競争が加熱して店頭金利が下がり、銀行さん的には利益が出るか出ないかのギリギリの線らしい。でも不動産屋にキャッシュバックとか多分してるだろうし、行員の給与水準も高いので、まだ余力はあるのだろうな、と勝手に想像。
2023年12月29日:2023年の国内市場最終日。毎年のごとく終値で全金融資産を足したら、微妙に目標額に届かなかった。手付金を足したら目標額だったので、良しとしよう。
2024年1月4日:住宅ローン用口座に諸経費と初回返済くらいの金額を送金。リフォームの手付金も送金。残高が一気に減ってドキドキする。
2024年1月9日:アフラックの解約返戻金が振り込まれた。ちょっと一息。
2024年1月15日:ローン契約した銀行で引渡しの儀式。司法書士、不動産屋さん、売主さんと銀行の小部屋で、ごそごそ。
噂には聞いていたけど、ローンで借りたお金がどんと口座に入って秒で出て行く。あと、金利とは別の2%相当の事務手数料というのを最初に取られる。仲介手数料もいっぱい取られる。だまされたような気持ちだ。3割方はだまされてるのだろう。領収書が飛び交う。売主さんはその足でご自身のローン残債を支払いに。もう会うこともないのかな。ありがとうございました。
その足で転入届(リフォーム中だけど行ったり来たりなのと登記とかの都合で)。マイナカードの長い方の暗証番号があやふやだったけど入力したやつでOKだったっぽい。
さらにその足で現地入りしてリフォーム箇所の確認。事前確認で気付かなかった要修理箇所がちょこちょこある。カーテンを残してもらう予定だったけど、残地物としてまとめて撤去されちゃってた。しょぼん。まあ、遮光遮熱みたいな良い仕様のじゃなかったし、諦めるしかない。
不動産屋さんに「この規模のリフォームでこんな少ない打ち合わせ回数は無い(要望伝えて、見積もり契約して、前回と今回の現地、事実上4回)」と驚かれた。全部の窓とドアの断熱をするので、金額は張るけど、壁紙は全部一緒だし、内装のポイントは「猫の引っ掻きに強い」「掃除しやすい」だけだからなあ。
夜は変更したマイナンバーをもとに証券口座や銀行の住所変更手続き。めんどくさい。
2024年1月22日
財形住宅貯蓄の解約手続き。金利は銀行間の送金手数料(880円)で吹っ飛ぶので、非課税の恩恵も何も一切ない。税額も登記事項証明書やら住民票やらの発行費用未満だ。なので、一般財形扱い(利子に課税)で解約した。こんなしょうもない金融商品、さっさとやめて株式投資しておけば良かった。ぷんぷん。何年か前に「これって元本割れ?」と気づいて積立額を最小にしたけど、あの時に解約しちゃえば良かったのよねえ。
2024年2月23日
リフォーム完了の確認。ついでに、引っ越し時にすぐ使えるようにと、タオル、石鹸、ティッシュ、ゴミ袋、トイレットペーパーなどをゴソゴソと持っていく。荷物持ちとルート下見で同行予定だった子は、朝起きられず、私が単独で行くことに。
リフォームは完了ではなく、まだ微妙に残っているので、支払いは3月になりそう。お願いしていたところは注文どおりに全部できていた。さすが。手洗い増設したところは、窓がものすごく開けにくくなってしまったけど、まあこんなこともある。
2024年2月26日
引越し。荷造りの最後二箱は業者さんが詰めてくれた。すみません、段取り悪くて。リーダー格の人が言うには、道幅のこともあるけど、家までのルートの曲がり角次第でトラックの大きさが変わるそうで。奥が深いな、引越し。
旧居立会いと鍵返却。ネコがガリガリにした壁紙と破れ襖の貼り替えが敷金の範囲内で済むと良いな。雨漏りは私の責任じゃない。経年劣化が激しいので、次の入居者募集はせず、大規模リフォームかスケルトンにしてリノベか検討中とのことなので、借主負担はそこまで大きくないかも。
2024年3月1日
新居で初めて米を炊いた。床面積が前の住まいの2/3なこともあり、なかなか台所が片付かない。片付けながらじゃんじゃん捨ててもいる。引越しって、本当に環境負荷が大きいね。
2024年3月13日
室内ドアの不具合(部品取り寄せに時間がかかってた)と玄関照明設置で、晴れてリフォーム完了。リフォーム代金もサクッとお支払いした。
引越しとはまったく関係ないのだけど、2年くらい前から夫がつまらないことで私に腹を立ててろくに話もしない状態だったので、内見まではほぼ独断だった。
購入契約前に家族に「引っ越したいんだけど」って相談はして合意は得たけれども、たいていの家は一家総出で相談やら内見やらすると思う。
夫婦間の収入や資産格差が大きすぎたり、住まいへのこだわりが薄いと、こうなるんだろう。良いも悪いもない。
で、1200万円かけたリフォームの甲斐あって、生活はとても快適。寒くないし(二重窓あるいはペアガラス樹脂サッシに入替)、床はメンテ不要(UVコーティング)、半端なベランダ撤去で掃除の手間減(一部屋だけ建ぺい率の範囲内で増床できた)、ペットドア設置でいちいち開け閉めのストレスも無い。収納は以前よりは少なめだけれど、必要なものも多くはないのだから工夫でなんとかする。
片付けはまだ途上で、総合的な進捗率は65%くらい。引き続きどんどん捨てているし、今後も持ち物を絶えず見直す暮らしを続ける所存。