ルンバさん14号は最強ルンバさん
ルンバさん14号はぶっちぎりの最強ルンバさんだ。
こちらもルンバさん慣れしたので、仕事ができないとか、指示が一度で伝わらないくらいでは驚かない。が、ルンバさん14号は、仕事ができない・指示通りにできない、に加えて、無自覚な誤解や曲解に基づいて、無自覚に過激な発言をする。過激なのは主にメールだが、音声で怒鳴りつけることもある。
関係者が困惑したり反論したりする混乱を収めるために、私があちこち連絡だの謝罪だのしないといけないから、めちゃくちゃ時間を取られる。
悪気が無いって本当にたちが悪くてねえ。ルンバさん14号の言葉を読んだり聞いたりする人は、もれなく、え?酷くない?って思うんだけど、本人はそれがまったくわからない。指摘しても「そうなんですか?全然理解できませんけど」「言いたいことも言えないなんて窮屈」「前の職場は何でも自由に言えた」「そのメールの何が不快だったのか本人たちに確認しても良いですか?」とケロっと言う。
異動前も本人に自覚(記憶も?)が無いだけで、あいつをどうにかしてくれと同僚からの苦情が多数あったのよ。それで人事部が出てきて指導しても改善しなかった。無自覚だから、何が問題行動なのかさえ、本人はわかっていない。
仕事が極度にできなくて、窓際におとなしく座ってたルンバさん1号が懐かしい。仕事ができない上に管理職の仕事を増やすルンバさん14号が最強。
先日、ルンバさん14号は上司である私に何も言わずに労働基準監督署にまで行ってしまった。異動前の職場での上司の指導と評価が未だに納得いかない、という理由で。
それは業務なの?と本人に聞いたら「業務です」と。個人的な不満を解消しに行ってるんだから有給休暇だし、交通費も自腹だよ、しかも無断離席、と告げた。労働基準監督署では相手にされず、次は法律相談に行くらしいよ。とほほ。
でも日本の労働関係法令や判例では、ルンバさん14号レベルでの職場に迷惑かける行為では、それだけを理由にした解雇はできない。解雇された人が裁判を起こしたら会社が勝てないから。
悪意なく多額の損害を出したとしても、降格はあっても解雇はないだろう。会社はその従業員を担当から外すか指導するかしかできない。
悪意のないやらかしは本当に本当に本当に、最悪。
採用時に排除してほしかった。