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ルンバさん10号は周囲に決めさせる

頻度も所要時間もすごく小さいけど、部長が署名した文書を一覧に転記して管理、という、クソどうでもいい仕事がある(そんなもの部長本人がやれば良いのに、なぜか分業)。

で、そこまで頻度高くないし5部所ぐらいならまとめて一人で担当できるんじゃない?という話になった時に、ルンバさん10号は「出身部所でこの業務を担当しているAさんに確認しないと・・・」という。こんな誰もが進んでやりたがりそうもないタスク、XXXさんが今後の担当ですよ、ってアナウンス1回すれば済むんじゃないの?と言っても、「でも確認しないと・・・」とぐずぐず。あげくにその部の担当を誰にするか決めるための会議まで設営しようと出席依頼を送ってきた。

そうしたら、現担当Aさんが私のところにすっとんできて、「こんなの決めてくれたらルールに従うのに、なんでこんなに話がおおごとになってるわけ?」と聞いてくる。
ですよねー。

ルンバさん10号は、多分、極度の心配性なんだろう。勝手に決めたら怒られる、なんで知りながら止めなかった、根回ししないとダメだろう、って叱られる、みたいな先々への恐怖が、彼女を動かす原動力なのかもしれない。Aさんとは初対面の時から、いきなりあれやってこれやって、といろいろ業務指示があったので、ルンバさん10号的には事実上の上司みたいな位置づけにもなっている模様。なので、あっちの上司にも聞かないと、みたいな。一事が万事この調子で、あちこちで裏取りしているんだもの、そりゃあ就業時間も足りないし、誰か助けてくれって言いたくなるよね。

裏取り不要とは言わない。
でも、絶対的に信じて良い何かを外部に求めすぎだ。

とことん責任を回避したい、一ミリもリスクを取りたくない、という立ち位置なのかもなあ。それか、取捨選択できなくて報連相をしすぎるタイプか(それとても自らの判断で取捨選択という責任を回避しているわけだが)。

なんにしても、この状態では働くこと自体が苦痛でたまらないだろうと思う。全方位に気を遣い、何をしても「自分に責任を問われたらどうしよう」と怯え、あらゆる機会に責任回避発言をして疎まれるわけで。
こんな些細な責任も回避したいのなら、指示されたことだけやる派遣社員の方が気分良く働けるだろうと思う。うちは給与水準が高いから辞めないだろうけれど、それなら給与水準だけの責任は引き受けないとね。
責任って言っても「ごめんなさい」で済むことだ。一人を吊し上げるような職場風土じゃないし、いよいよなら上司である私もごめんなさいするだけ。それが一番嫌なこと、と言い出すと本当に何もできないんだけどなあ。