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人事異動と引越し

そこそこ転勤回数の多い身内の勤務先は、基本的に異動の2週間前に内示されるという。私の勤務先は2ヵ月前に内示なので、最初に身内の勤務先のこの話を聞いた時は本当に驚いた。転居を伴う転勤も、内示は2週間前。つまり、そこからバタバタと引っ越し準備して新居を決めて2週間後には新勤務地にいないといけない、ということだ。その身内は独身だし、度重なる転勤で持ち物もスリム化されているが、学校に通っているような子どもがいたら大騒ぎだ。子供がいる家庭の単身赴任が多いのも納得。

ここでハイシーズンに引っ越すなと来た。無理だよ、そんなの。

民間企業が4月異動を廃止したとしても、子どもの通学は4月開始。結局、4月異動を基本とする職場に人気が集中してしまうだろう。

異動の内示時期に関する企業アンケートがある。
https://www.jil.go.jp/institute/research/2017/documents/174_01.pdf有効回収率がめちゃくちゃ低くて信頼性があれだけど参考にはなるだろう。転勤の打診時期に2週間前が多いのかな、という予想はあったけど、「1日から1週間前」が8.2%もあるのに驚愕する。なんという職場! 勤務先自体が引越業? それならいかようにでもねじ込めるかな。いやいや、それでもすぐ荷造りGoってわけにはいかないでしょうよ。勤務先が夜逃げ屋で、数時間でパッキングして引越すトレーニングなのかしらね。

私も、引越しを伴う転勤も伴わない転勤も経験したが、そもそも引越しを伴う転勤が必要かどうかという問題もある。限られた範囲でしか転勤しない代わりに昇進の限度がある雇用制度もあるようだが、あまり普及しているようには見えない。転勤がある正社員か、転勤の無いパート・アルバイトか、という区分が大多数だろう。
最近は、明らかな栄転である都会の本社や欧米先進国への赴任も断る人が増えているとも聞く。引越しが大変なことだけが理由ではないだろうけれど、夫婦で別の勤務先だと転勤で離れ離れになりかねないのは懸念。さすがに配偶者の事情まで配慮した異動は難しいだろうし、単身赴任覚悟で動かすか、というのが雇用主の決断になってしまうだろう。

これから引越しが決まるみなさん、がんばれ。
行き先で良い出会いがありますように。