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FIRE批判に口ごたえ

以前にもFIREのFAQを書いた。

私はまだ働いてるけどFIは達成して何年も経ってるから、FIREに批判的な記事を見ると一言口ごたえせずにはいられない。

まず、サラリーマンがFIREできるかに懐疑的な言説が多い。

島耕作レベルの抜擢が無くても、ごく普通のサラリーマンでも、FIREできる。知人にも何人かいる。20代30代でという話はさすがに聞かないが、40代ならいるし可能。副業を頑張ったりマンション買ったりしなくても、最大限節約して最大限株式投資するだけでOK。一朝一夕では無理でも、20年かければ十分に可能だ。非現実的だと諦める必要なんてない。

FIREすると老後資金を食い潰すという変な指摘もたまに見る。

資金計画や見込みが甘いのは良くない。が、FIREって年利部分だけで生活できて元本は永遠に減らない状態だし、年利部分はインフレ率が引かれている(アメリカの株式投資利回り7%、インフレ率3%と仮定して、差し引き4%分を生活費として見積もる)から、実はかなり保守的な数字。だからこそ、年間支出の25倍もの原資が必要なのだ。原資を食い潰しているのは無計画な無職状態で、そもそもFIREとは呼べない。アーリーリタイアやセミリタイアをFIREと混ぜて語るようなFPは、相談相手として適当とは言い難い。

そして、いるのかいないのかわからないFIRE卒業。

資金が足りなくなったためにFIREをやめて働き出す、というのはFIREなんて無理と思いたい人が頭で考えてる話のような気がする。確たる証拠も無いけど、私にはFIREした知人はいるが、FIREを卒業した知り合いがいないので。いずれにしろ資金不足というのは、前述の「FIRE資金が準備できていないのに退職しちゃった」ケースだろう。
FIREしてもやることが無くて、という話もねえ。FIREした知人たちは結構忙しそうだ。もちろん、途中で気が変わったり、理想の仕事に巡り逢えて働き始める幸運なケースもあり得るだろう。人は意外と直面しないといろんなことがわからないものなので。でも、FIREを中断するレアケースだけをことさらに取り上げて、やっぱり働かないとダメなんだよ、みたいな結論はいただけない。

FIREは普通のサラリーマンでもできることだし、年間支出の25倍の金額を株式運用するなら継続もできる。FIREした知人たちは現状に満足しているし、結構忙しそう。
辞めるか辞めないかはともかく、お金を持つことは選択肢を広げる。
働いて 貯めて 運用して 自由になろう。