透明な闇 2024/11/09
終わらない闇はないといちばん知っているのは自分のはずなのに、その言葉を根底から覆しそうな(でも結果絶対にそうはならないのだけど)闇の色濃さに辟易している。というか息も絶え絶えになっている。
今回の闇の色はどうやらストレートな闇の色をしてはいないらしく、透明な闇らしい。そもそもストレートな闇の色って何色やねん。自分で突っ込みながら浮かんできたのは、たぶん黒とかダークグレーを煮つめたような色とかミッドナイトブルーの深淵みたいな色とか、或いは濡れ羽色そのものであるとか。書きながら思い浮かべてみて、やはりきっとそのような色であろう、と思った。
しかし、どうやらわたしがそういう認識で世界を観察していなかったから認知ができていなかっただけで、この世界には光の色をした闇というのもまた、確かに存在するらしい。白とかピンクの柔らかい綿あめみたいな色とか、世界に存在する情熱を1輪に込めたような深紅の薔薇色とか。或いは澄みすぎて透明なのにどこまでも明るく触れそうな空の水色とか、今しか見られないこの瞬間というプリズムが見える光の色となって現れてくれる彩雲とか虹とかの七色とか。誰かとともに過ごすことでふわりと現れる仄かな喜びを孕んだ生成色とか。幻想とか誘惑とかいわれるものの類が、それらに孕まれるのかもしれない。
ちなみに、話が前後するかもしれないが、このnoteを書き始めた経緯はこうだ。「言いたいことが言えない」的なことを呟きたくなった。でも、Xには投稿するのはどうも憚られるな、と考えThreadsに投稿しようとした。で、書いてみたものの、なんだかそれも違うなとnoteに引越ししてきて、この下に引用として載せる言葉を先に貼り付けてから、冒頭からの文章を書き足している。
noteになると、なぜか文学的(似非がつくかもしれないけど)な言葉が自然と湧き上がってくるので楽しい。書けるときは、であって、書けないときはどこかで自然と指がとまってしまうけど。
ここまで、切り貼り(?)したり、思ってることを書いたり、読み直したり感じたりしていて、闇とは美しいのだと思った。ちょっとどころじゃなく、恐ろしいくらいに。だから、人は闇に魅入られるのだ。
1度踏み入れたらなかなか目が覚めないくらいに、その世界はその人にとって1番欲しいものを魅せてくれる。それが、顕在意識的には欲しいものなのかどうかはわからないけど、虜になってしまうのだということ。顕在意識的には欲しいものなのかどうかはわからない、と書いたのは、魅せられるもの(魅入ってしまうもの=闇、色はその人にとってのその時の闇とされるものの色を表す)が苦しみなのか悲しみなのか、喜びなのか怒りなのか、推進力なのか尊重なのか、犠牲なのか快楽なのか、堕落なのか恍惚なのか…は、そのときのその人次第だからだ。
かわりに、そこに居ることを強要されている(暗黙の不文律による交換条件)ので、闇から抜けることができない。そこには無意識に抜けなくたくという願望があることを知る / 自覚する必要があると感じる。そして、自分が抜けないといけないのは闇からだけだと思っていたら、光の色をした闇の存在には気付けない。急に言葉の質が変化するがそのまま書いてみると、だから怠慢になったり、怠惰になったりするし、惰性で生きるようになるし、コンフォートゾーンから抜けられなくなるのだ。
コンフォートゾーンから抜けられなくなる、と書いたら、光の色をした闇の別名のひとつに、「夢」があるかもしれないと思った。叶えたいけど、叶えるのが怖い夢。手が届きそうになるほど、手を伸ばすのが怖くなる夢。今ここにいれば、手に入るという夢を見ていられる。
手を伸ばしてしまったら、結果を知らないといけない。叶わないという結果は欲しくない。欲しいのはその夢が叶っていること。で、あれば、ここで問いたい。あなたが欲しかったものは本当にその夢なのか、と。本当に欲しいものは別のような気がするけど、きっとそれに気付きたくないのだ。
・・・ちなみに、この例だと本当に欲しいものは「結果が自分の思い通りになること」で、一見それ以外が許せないという傲慢さにみえるけど、それが本質なのであれば傲慢ではなく謙虚さなので、それは自分の本質への回帰であるといえると思う。
想像以上に長くなってしまった。書きたいことは書けた気がするので終わりにしようと思う。闇の色、その本質はやはり光かもしれず、ただ(だが)その光と自分との距離が、光を闇にしたり、そこから抜けるための契機となったり、逆に停滞してしまうためのトリガーになってしまうのだと感じた。
2024/11/09 (251/366)
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