ドラゴンクエストⅢ HD-2Dリメイク:プレイ感想
■ゲーム内容
ロト三部作の完結編として、ⅠⅡで名前だけ登場した勇者ロトがいかにして勇者と呼ばれるようになったのかが語られるシリーズの原点を知ることができる。そのリメイク作である。
■HD2D
完全に3DにするのではなくHD2Dと呼ばれている表現を採用している。
キャラクター類はドットにし、影や空間表現は3Dで現代クオリティに仕上げる2Dと3Dの間のような表現でリメイクを行っている。
当時のドットで構成されたノスタルジーな印象は残したまま、現代風の表現に落とし込めている。ただ3Dにしただけではよくあるゲームの一つになるが、唯一無二性を醸し出し、PR的にもうまくいっている印象。
■HUDには課題が残る
ゲームとしてはもちろん面白いし現代に合わせてシステムの一部を改良しているが、UI部分は甘い部分がある印象。
味方キャラクター達は横並びになっており敵の攻撃やバフ表現はキャラクターがいる場所で行われるが、味方のHPやバフアイコンを示すHUDは画面右側にあり、しかも縦に並べられている。
故に攻撃を受けると攻撃が飛んでくる場所と、結果減るHPバーの位置が異なる。
デバフを受けた際はさらにやっかいで、キャラクターがいる場所でデバフエフェクトが一度だけ再生されるのだが、デバフのアイコンは表示されない。
どのキャラクターがどういう状況下を把握するには自分の番を待つしかない。(行動中は見えないキャラクター上にエフェクトが再生されている。)
途中でバトルの画面構成の仕様変更がかかったかのようなチグハグな設計に疑問は感じる。