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ドラえもんのどら焼き屋さん物語

■ゲーム内容
どら焼き屋さん経営シミュレーション
ドラえもんだけでなく、あらゆる藤子・F・不二雄プロ作品のキャラクターたちが登場する。

■感想
ゲーム性としては良くも悪くもカイロという印象。ゲームサイクルに慣れてくると中毒の様にやり続けてしまう魅力がある。
なぜやり続けてしまうのか?それは「こまめな目標設定」「常にやる事がある」の2点だと考える。
「こまめな目標設定」について、常に少し先にゴールラインが設けられていてそこに対して頑張る。するとまた新しいゴールラインが見える範囲に設定されて…と、常に目の前に目標が提示され続ける事になるためモチベーションが切れずに遊び続けてしまう。
「常にやる事がある」は、同時並行でこなすべきタスクがたくさんあり、AをやったらBをやって、CをやりつつDの準備をする。といった具合にユーザーに対して常にタスクを積ませ続ける。やることが明確なので迷わないし、人間はタスクがあると消化せずにはいられない性質もあると思う。
とはいえバランスを間違えればただただしんどいだけなので、そのバランスが絶妙なのだと思う。

それと、作品数とキャラクターの数には驚かされた。こんな漫画もあるんだという発見にもなり、ドラえもん以外の作品も読んでみたい。と思わせてくれる。
そもそも藤子先生はこんなにもたくさん作品を描いていたんだとびっくり。

■気になった個所
・表示する情報の不足感
新しい商品を作るためにあるキャラを選ぼうとしてもなぜか選択できなかったりする。これは気力というパラメータが足りないためなのだが、なぜ選択できないかの表示がなされていない。上記は一例だが、なぜ〇〇ができない?といった疑問が常にある状態でプレイすることになる。UIや情報表示の丁寧さに欠けている。
・中盤以降のダレ
ある程度慣れた後は、ずっと同じことを繰り返す事になる。基本的には作るお菓子の種類、探索に行く場所の種類、建てられる施設の種類が増えていくだけで、実質変わるのはグラフィックのみ。考える内容は全く変わらないため途中から猛烈な飽きがやってくる。
このゲームのやりないポイントとしては、ゲームシステムの味変やサイクルの緩急だと思う。
・エンディング
一応エンディングのようなものも用意されているが、これはいくらゲーム的に進行していても、ゲーム内時間が1年を過ぎないと見れない仕様となっている。頑張って進行したユーザーほど後半は待つしかないゲーム性になっている。

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