ただ、ただよう毎日
車椅子生活の義両親。
体だけでなく、日に日に頭もぼーっとしてきている。
義母はお料理が大好きで、以前は早くご飯を作りたいと話していた。
自分の食事だけでなく私の作る食事も細かくチェック。
今日の夕飯は何か、味付けはどうするのかと細かく聞いてきて、私にとっては負担しかなかった。
その義母が料理の話をしなくなり、私の食事にも興味を示さなくなった。
私としては、苦手分野を突かれる事が減り楽になったけど。
義父にいたっては、もはや私が誰だか分かっていない日もある。
話しかけても難しそうな表情を浮かべて、視線を遠くへ向けている。
こんな感じで義両親の小さな世界では、ずいぶんとぼーっとした時間が流れている。
最初は義両親の意味のない生活に、嫌悪感を抱いていた私。
最近は慣れてきたのか、これはこれでいいのかなと思えるようになってきた。
食べて、寝て、車椅子に乗って。