「街の小さな映画館」第12回 鹿児島 ガーデンズシネマ
塚本晋也監督が撮る!ミニシアターの魅力を伝える動画「街の小さな映画館」第12回は鹿児島市のミニシアター、ガーデンズシネマさんです!
鹿児島市内の商業施設マルヤガーデンズの屋上庭園を抜けた先にある39席の小さな隠れ家的映画館。2007年より仲間とともに自主上映活動をしていた黒岩美智子氏が支配人をつとめ、2010年に開館しました。
公開された動画では、地元の名産品や手作りの装飾品が並べられた受付、小さな扉の先の映写室、緑豊かな屋上庭園などを辿ります。インタビューでは支配人の黒岩美智子氏が映画の灯を絶やさないように思い至ったきっかけ、映画体験の魅力、今後の展望などを語ります。
【塚本監督からガーデンズシネマへ】
やや低めの印象のデパートは外側が緑に覆われていて、7階の広いガーデンのあるフロワーの片隅に小さなガーデンズシネマはあります。その名の通りすべてが緑に覆われたイメージ。 小さな劇場は入り口からかわいい小物で埋め尽くされ、訪れるたびくすぐられます。 支配人の黒岩さんは、小さな体でいつも飛び回っていらっしゃいます。 黒岩さんを支える大勢の賛同者、協力者の笑顔がいつもそこにあります。 この小さな場所に訪れた人々が、スクリーンを通して世界中の広い場所につながる様子がありありとわかり、心が暖かくなります。
ガーデンズシネマ
鹿児島県鹿児島市呉服町6-5 マルヤガーデンズ7F TEL:099-222-8746
https://kagocine.net/
座席数:39席
2010年4月28日開館。オープニング作品は『サザン・ガールズ・グラフィティ』、『牛の鈴音』、『夏時間の庭』。2006年に鹿児島市の中心繁華街・天文館から映画館が消えたことをきっかけに、2007年、黒岩美智子氏を中心に任意団体「鹿児島コミュニティシネマ」が発足。当初は月一のペースで自主上映会をしていた。2010年に三越鹿児島店をリノベーションしてマルヤガーデンズが開業することとなり、鹿児島コミュニティシネマの運営で常設映画館を開業することが決定。同年1月の決定からわずか4か月後にオープンする運びとなる。閉館した岐阜県の映画館から椅子を譲り受け2011年3月10日にリニューアルオープン。2013年には募金を募り、DLPを導入した。国内外の多様な作品を上映し、近年はインド映画のマサラ上映にも力を入れている。ゲストを招いたトークイベントのみならず映画のあとに語り合える場を設けるイベントなどを積極的に行っている。人と人をつなぐコミュニティの場としての温もりのある映画館である。
【『野火』上映記録】
2015:先行上映 7月6日 *舞台挨拶:7月6日 8月8日~8月21日, 11月21日~12月4日(再上映)
2016:8月13日~8月19日 *舞台挨拶: 8月17日
2017:8月14日, 8月15日
2018:8月14日, 8月15日
2019:8月14日, 8月15日 *メイキング上映・ライブ映像上映
2020:8月14日,8月15日 *オンライントーク:8月14日 *メイキング上映・ライブ映像上映
2021:8月15日 *オンライントーク:8月15日
2022:8月13日 *メイキング上映
2023:8月13日
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