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「街の小さな映画館」第5回 名古屋・シネマスコーレ

塚本晋也が撮る!ミニシアターの魅力を伝える動画「街の小さな映画館」第5回は、1983年に故・若松孝二監督がオーナーとなり立ち上げた映画館。名古屋・シネマスコーレです!主ににアジアと日本の新しい才能をいち早く発掘し紹介する場として、積極的にインディーズ映画を上映しており、塚本監督とは89年の商業デビュー作『鉄男』からのおつきあい。上映のみならず同作のアジアへの紹介にも尽力いただきました。

(ちなみに『野火』公開時の“塚本晋也、皆さんに会いに行きます” キャンペーンと題した全国劇場行脚を中心とした自主宣伝は若松孝二監督方式から多く影響を受けています。)

公開された動画では、立ち上げ時からの支配人で若松監督から代表を受け継いだ木全純治氏とドキュメンタリー映画『劇場版シネマ狂想曲 名古屋映画館革命』でもおなじみ副支配人・坪井篤史氏のインタビューに加え、外壁に貼られた名物のスタッフさん手描きポスター、路地に面した昔懐かしい入場券売場、インディーズ映画の歴史を刻むサイン色紙、数々の伝説の舞台挨拶が展開したステージなどを辿ってゆきます!


第5回 シネマスコーレ

【塚本監督からシネマスコーレへ】
シネマスコーレとのおつきあいは長い。中でも、95年、支配人の木全さんに中国北京電影学院での日本映画特集上映に連れていっていただいた思い出は忘れられない。そこで初めて若松孝二監督とお会いした。最初は監督の強面に震え上がりそうになったが、検閲の厳しい中国で僕の映画の上映を実現してくださった氏の腕力に接して以来、親しくお付き合いをさせていただいたのだった。 また近年の厳しい状況の中で、ミニシアターの危機を強く訴えた副支配人の坪井さんの存在も大きい。坪井さんの叫びが、野火のように広がって多くの人にミニシアターの存在をあらためて認識させたのではないでしょうか。 名古屋駅前の小さな映画館、シネマスコーレ には思い出が多く詰まっています。

シネマスコーレ
愛知県名古屋市中村区椿町8-12 アートビル1F
TEL:052-452-6039
http://www.cinemaskhole.co.jp
座席数:51席

JR名古屋駅太閤通口より徒歩2分。故・若松孝二監督が立ち上げた映画館。「スコーレ」はラテン語で「学校」の意味。1983年2月19日に名画座として開館。こけら落としはオーナーである若松監督の『犯された白衣』『テロルの季節』『聖少女拷問』の3本立て。初来館ゲストは『その後の仁義なき戦い』の根津甚八さん。名画座、新東宝映画のロードショー館を経て、アジア映画、日本のインディーズ映画を中心に縦横無尽なラインナップをプログラムする。新進気鋭の映画人によるトークが毎週のように行われ、独自の企画イベントでは唯一無二の奇想天外なアイディアで、ここでしか味わえない“面白い”体験ができる。座右の銘は「燃えよ!インディーズ」。編成される熱い作品の数々に匹敵する永遠のインディーズスピリットに溢れた映画館である。

【『野火』上映記録】
2015:7月25日~9月18日/11月7日~11月20日 (再上映)
*キャンペーン:7月8日 *舞台挨拶:7月31日
2016:2月6日~3月4日 (再再上映)/8月15日
2017:8月19日~8月25日
2018:8月11日~8月17日 *舞台挨拶:8月17日 
*メイキング上映/ライブ映像上映
2019:8月17日,21日,22日,23日 
*メイキング上映:8月21日 *ライブ映像上映:8月22日
2020:8月28日 *オンライントーク:8月28日
2021:8月14日 *オンライントーク:8月14日

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