見出し画像

"さようなら"と"こんにちは"の狭間で

別れがあるから新たな出会いもある。
だから、"さようなら"は悲しいことばじゃなくって、
それぞれの道へ、未来へはばたくためのエール。

そういう素敵な歌も聞いたことがあるけど、
私はまだその境地にはたどり着けず、やっぱり"さようなら"は寂しいのが本音。

素敵な仲間とまだまだ一緒に頑張りたいという気持ちがゼロになったのかというと、そうも言い切れない。
だけど、次の道に進むタイミングなのかもしれない感じてもいて、
ご縁があった場所で新たなチャレンジをすることにした。

転職。
最近は聞きなれた言葉になったように思う。
たくさんの人がしていて、その言葉にあまりインパクトもなくなってしまったように思うけど、自分の人生にとっては大きな転機。

1日24時間のうち、9時間近くを過ごす。睡眠時間を除くと、1日の半分かそれ以上も占める時間だから、人生を作る時間と言っても過言ではないと思う。

私は、いまの職場で、素敵な先輩に出会って、業務とは全く関係ないけど、「リーダーとは/マネジメントとは」「どんな心で在りつづけたか」について、週に1回1時間、事例を含めて教えてもらったり、本を紹介してもらったりして、学ばせてもらった。

  • マネジメントとは、上から"管理"することではなく、仲間の力を信じてその力を可能性を"開放"させ、その力を伸ばすことだと教えてくれた

  • 誠実で、素直にありのままを語り、笑顔でいること。そうすれば、話しかけやすい、心を打ち明けやすいひとになるということも教えてくれた

  • やさしさと強さは併存することができ、両方あって"やさしいリーダー"になれることも教えてくれた

  • 自信がなかった私に、"あなたが生まれてきたのは奇跡だから、世界に1人しかいない自分が一番自分を1番好きになってほしい"と、自分を愛すること、自分の可能性を信じることの大切さを教えてくれた

これ以外にもたくさん。
私がこれからの人生をいきていくうえで支えになる考え方や言葉をたくさんもらった。
教えてもらったことを存分に活かして、次の仕事をしていこう。そう思っている。

だけど、人間は弱いから、(人間ではなく、"わたし"という言葉が正しいかも)
教えてもらったことを活かすタイミングで活かせるのか、
いまこうして決心した思いが1週間後、1ヵ月後、そして1年後には、どうなっているのか、わからない。


『秘密結社LadyBirdと僕の6日間』という本(その先輩から勧めてもらったとってもとっても素敵な本)から、知恵を借りて、自分との約束を大切な人との約束に変えた。明日の自分が、今日の自分より強い思いを持っているとは限らないし、何より弱い自分をたくさん知っているから。
わかりやすく言うと、自分で"こうしよう"って心に決めるだけではなく、自分の目標を紙に書き出して、それを大切な人に持っていてもらうことにした。

自分との約束を破っても、自分にしかわからない。
恥ずかしながら、そんなことは多すぎて、何を約束して何を破ったかも忘れてしまうことも少なくない。だけど、誰かとの約束は、守らなければ約束破りになっちゃうし、相手に”なーんだ、そんな程度のものだったのね”って思われたくないから、頑張る。それを日々続けることで、約束を守れる自分に近づくことができて、たとえ時間がかかっても、それに一歩一歩近づくことができそうだから。


『幸せなリーダーになる8つの習慣』という本にはこうも書いてあった。
”目標は世界で1番大切な動機づけである”

うーん。確かに。
目標があるから、進んでいく方向がわかる。
足が止まりそうになったときは誰かの助けがあるから、前に進める。
どこかでちゃんとみてくれる人がいるから、頑張れる。
もし、進めなかった日も、進まなかったことに後ろめたくもなるし、今日はもう少しやってみようという気持ちにもなる。
それには、動機づけと誰かの存在が必要だと思う。



あれ、どこかでみた、感じた、やってきた感覚と似ているかもしれない??!

あ、リハビリだ。

私は、数年前までリハビリ病院で医療職として勤務していた。リハビリをするとき、その人の目標を聞いて、その人の身体の状況に合わせて、目標を実現するためのステップを作って、日々のトレーニングを促していた。

リハビリは、特に私が携わっていた脳卒中のリハビリは、ある日突然倒れてしまって、気がついたときには、身体の半分が動かなくなっている病気。人によっては、うまく話せなくなったり、身体は動くけど、感情がコントロールできなくなったりする病気。

だから、当然最初は目標なんて、なりたい自分なんてないし、
”この状況が夢だったと言ってくれ”というのが患者さんの本音。
だけど、そんな中でも、"できることの芽"を一つ一つ伝えていって、やりたいを作っていく。
やりたいが出来たら、それに向かって、日々のトレーニングを積んでいく。そんな仕事をしていた。



人の想いを引き出して、行動に変えられるようにサポートして、成功体験に繋げる。

"やりたい"・"なりたい"・"こうありたい"を引き出し、
"できるかな?"・"やってみよう"・"こうすれば良いのかも?!"に変え、
"やれるかも?"・"一歩進んだ"・"できそうだ"・"できた!!"に変えていく。

たぶん、そういうことが好きなんだと思う。



数年前に病院から企業へ転職をして、全く違う場所で、全く違う目的で新しいことをしてきたつもりだったけど、
興味があることとか、やってみたいことは変わっていかなったことに気づいた。

なりたい自分がよくわからないながらも、もがいて見つけた共通点。
転職を通して見つけた大切なもの。

自分について少し知れた気がして、
歩んできた道は間違ってなかったのかなって思えた気もして、安心した。


次の職場でも、入ってみたら全然違う仕事が任されるかもしれないし、納得いかないこともあるかもしれない。
だけど、自分の信念をもって、強くやさしく誠実に目の前のことに取り組めば、きっと次の発見があるんじゃないかとも思ってきた。


寂しいとか不安だないう感情も受け入れつつ、
素敵な人たちに出会えたことにたくさん感謝しつつ、
今日はどうにもならない感情をありのまま受け止めてみようと思う。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?