侯孝賢

台湾映画の巨匠、侯孝賢が引退の報。
認知症が悪化したとのこと。

映画に疎い私ですら、何本か観ている。

じんわりと時間が経過する静かな映画、という印象だ。
すこし昔の台湾の地方都市を舞台にした作品を何本か観た。

「在那河畔青草青(川の流れに草は青々)」は好きでDVDも買った。

ついでに?舞台となった内湾(台湾北部の山間の町)にも二回訪れ泊まった。

元気いっぱい・イタズラいっぱいの子どもたち、新任の先生、町の人たち、みんなそれぞれがスクリーンの中で生き生きと動いていた。
ラストシーンが大好き。
私が台湾の田舎町って良いな、と思い始めたのは、この映画がきっかけだ。

侯孝賢作品で一番有名なのは「悲情城市」かな。
台北から一時間弱の田舎、九份が舞台。
ジブリ映画の舞台らしい、と話題になり、観光客が増えたけれど、でもその前に最初にここを有名にしたのがこの作品。

あのジブリなお茶屋(阿妹茶樓)の前の階段辺りは、映画に何度も出てくる。
悲しく、怖く、重い映画だったけど、台湾好きな人は観ておくべき作品だと思う。

そんな侯孝賢も歳をとる。
記憶をとどめておけない病い。

のんびりと残りの人生、時間を過ごして欲しい。

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