『ギャンブラーが多すぎる』ドナルド・E・ウェストレイク(著)木村二郎 (訳)
くすくす笑えるドタバタ・ミステリィ。主人口がひたすら勘違いされ、巻き込まれまくる(笑)
主人口がノミ屋に勝った金を受取りにゆくと、そのノミ屋が殺されていた。警察とギャングに事件に関係してると思われ追いかけられるはめに。
これぞ巻き込まれ系という感じで只々楽しい。勘違いを釈明しようにも、全然話を聞いてもらえないし、たまに釈明出来ても信じてもらえない。その事態に主人公がキレてゆく(笑)
序盤からの勘違いラッシュも笑えたが、終盤の謎解きパートが一番酷い。謎は解けてないまま乗り込む主人口と、結末にヒロインがアンフェアと叫ぶさまに噴いた。
文章も結構たのしく、”死体を温め直したような顔”はいつか使いたい。
ちなみに、お話は1960年代のNY。時事ネタがもっとわかると楽しめたろうな。
また、家電で通話中、子機で盗み聞きできるしくみ、最近の人には通じなさそう。