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『ギャンブラーが多すぎる』ドナルド・E・ウェストレイク(著)木村二郎 (訳)

30代のしがないタクシー運転手のチェットは大のギャンブル好き。偶然乗り合わせた客から競馬の勝ち馬情報を入手し、馴染みのノミ屋トミーに35ドル渡したところ、情報が的中。配当金を受け取りに意気揚々とトミーを訪ねると、ノミ屋は胸に銃弾を浴びて殺されていた。どうやら複雑な事情が絡んでいるらしく被害者が関わっていた二つのギャング組織から追われることになったチェットは、トミーの妹と協力して事件の真相を探ることに――。手に汗握るスリリングな逃亡劇、全員集合のドタバタ大騒動、ロマンス、一同集めてのクリスティーばりの犯人当てと、ミステリー全盛の時代の軽妙洒脱な世界がここに。リチャード・スターク名義の悪党パーカー・シリーズ、大泥棒ドートマンダー・シリーズで知られる、米国ミステリー界の重鎮による幻の逸品。本邦初訳。

くすくす笑えるドタバタ・ミステリィ。主人口がひたすら勘違いされ、巻き込まれまくる(笑)

主人口がノミ屋に勝った金を受取りにゆくと、そのノミ屋が殺されていた。警察とギャングに事件に関係してると思われ追いかけられるはめに。

これぞ巻き込まれ系という感じで只々楽しい。勘違いを釈明しようにも、全然話を聞いてもらえないし、たまに釈明出来ても信じてもらえない。その事態に主人公がキレてゆく(笑)

序盤からの勘違いラッシュも笑えたが、終盤の謎解きパートが一番酷い。謎は解けてないまま乗り込む主人口と、結末にヒロインがアンフェアと叫ぶさまに噴いた。

文章も結構たのしく、”死体を温め直したような顔”はいつか使いたい。

ちなみに、お話は1960年代のNY。時事ネタがもっとわかると楽しめたろうな。
また、家電で通話中、子機で盗み聞きできるしくみ、最近の人には通じなさそう。

#読書感想 #読了 #ネタバレ #海外小説 #ミステリィ

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