短歌おきば 2021-06

さみだれは雲吹き晴れて道芝の光うつろふ夕暮れの里

行末を問ふや心のはれくもり風は答へず暮れそめの空

紫陽花のゆるぐよひらの風戯へ雲まの月の影こぼれつつ

🐥は🐥🐣🐣🐣は🐣🐣🐣鳴きあへば🐥🐣🐣🐣🐥🐣🐥🐥🐥

吹き来れば葉風すずしき木の間よりむらむら落つる夏空のかげ

起きもふもふ坐りもふもふ寝もふもふひねもすもふれもふもふぞ我

風やみて音ぞかそけき繍線菊のうすくれなゐに五月雨のふる

初蟬はけふや鳴きけむ二声をつひにも聞かず夢の夏風

夜ごもりの雲間は影のたまゆらにたえてしづけき五月闇かな

夏の夜の果てより落つる星影のしかも宿るかしもつけの花

袖しぼりさてもとわたる舟人の波路はるかに月はすみけり

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