和歌おきば 2020-07 (降順)
短歌
へた詠みの身ぞわろからじあめつちのあの字のとほき十三ヶ月
弁当のまへのなげきや誰に来む雨のわだちに果つる割り箸
ならびたる黒山のみついかにせむ抹茶ババロアあきらめて帰る
ながめふる徳ぞあるらし軽鳧子の見まもられたるにはたづみ出でぬ
この世にもよしとぞ言はむよき道を聞きてし散るや八重の槿
梅雨やめろ ながめのうちにくれ竹のうきふしばかりしげらざらなむ
かけたれどなほきてもみぬ夏衣うすき心とな咎めたまひそ
とけかかるアイスをすくひからき世のむじゃうの甘みparfait(パルフェ)といひなむ
となふれば有尾も無尾もなかりけり大山椒魚おほさんせう魚
俳句
参道に砂利はじけたり百日紅
かしはでに尾長鳴くなり梅雨の杜
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